6.6.1 JP1/IM - Service Support(Standard)からJP1/IM - Service Support Advanced Editionへのアップグレード手順
64ビット版のWindowsにインストールされているJP1/IM - Service Support(Standard)からJP1/IM - Service Support Advanced Editionにアップグレードする手順について説明します。なお,JP1/IM - Service Support(Standard)とJP1/IM - Service Support Advanced Editionのバージョンが異なっていても,アップグレードできます。また,アップグレードインストールの前に,作業失敗時のリカバリー用に案件管理DBのバックアップを取得してください。詳細については,「6.2.3 環境のバックアップ」を参照してください。
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提供媒体を該当するドライブに入れ,インストールする。
自動的に起動するインストーラーの指示に従ってインストールしてください。
インストール先フォルダには,前回インストール時と同じインストール先が指定されます。
ユーザー情報,およびスタートメニューに表示されるプログラム名は,前回インストール時に設定した内容が引き継がれます。
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再起動を要求された場合は,OSを再起動する。
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jsssetup.batコマンドを実行する。
スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Integrated Management - Service Support]−[JP1_IM-SSコマンドプロンプト]を起動して,jsssetup.batコマンドを実行し,JP1/IM - Service Supportをセットアップします。
案件管理DBの内容を引き継いでセットアップするため,次に示すオプションを指定してください。なお,JP1/IM - Service Support(Standard)とJP1/IM - Service Support Advanced Editionのバージョンによって,指定するオプションが異なります。
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異なるバージョンの場合(バージョンアップ)
-vupオプションだけを指定する。
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同じバージョンの場合
-rオプションだけを指定する。
案件管理DBが格納されているドライブに,アップグレード前のバージョンおよび案件管理DBのサイズによって次の空き容量が必要です。
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アップグレード前のバージョンが08-50,08-51,09-00,09-50,10-00,または10-10の場合に必要な空き容量
案件管理DBのサイズ
必要な空き容量
S
0.2ギガバイト
M
0.9ギガバイト
L
1.4ギガバイト
LL※
2.9ギガバイト
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アップグレード前のバージョンが08-11の場合に必要な空き容量
案件管理DBのサイズ
必要な空き容量
S
1.6ギガバイト
M
3.1ギガバイト
L
5.1ギガバイト
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アップグレード前のバージョンが08-10の場合に必要な空き容量
案件管理DBのサイズ
必要な空き容量
S
2.1ギガバイト
M
5.1ギガバイト
L
12.1ギガバイト
なお,バージョンアップ時のセットアップ実行時には,一時ファイルが作成されます。そのため,上記の空き容量のほかに,JP1/IM - Service Support(Standard)のインストール先フォルダに約400メガバイトの空き容量が必要になります。また,使用する製品によって必要なメモリ所要量が異なるため,リリースノートを参照して確認してください。
その他の引数は,運用に合わせて次のように指定してください。jsssetup.batコマンドの詳細については,「11. コマンド」の「jsssetup.bat(セットアップ)」を参照してください。
- メールで案件を登録したい場合
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メールで案件を登録したい場合は,-tオプションを指定してマスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードを作成してください。なお,マスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードは,セットアップ時以外にもjsscreatesysandpwbコマンドで作成できます。jsscreatesysandpwbコマンドの詳細については,「11. コマンド」の「jsscreatesysandpwb(マスターシステム・一時受付プロセスワークボード作成)」を参照してください。
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jsschauthorityserverコマンドを実行する。
LDAPサーバを認証サーバとする,またはJP1/Baseの認証機能を使用する場合,jsschauthorityserverコマンドを実行し,認証サーバを切り替えてください。LDAPサーバを認証サーバとしない,またはJP1/Baseの認証機能を使用しない場合,この手順は不要です。
jsschauthorityserverコマンドの詳細については,「11. コマンド」の「jsschauthorityserver(認証サーバ切り替え)」を参照してください。
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jssdbbackup.batコマンドを実行する。
jssdbbackup.batコマンドを実行し,新しい環境のバックアップを取得してください。引数には-oオプションおよび-maintオプションを指定してください。
jssdbbackup.batコマンドの詳細については,「11. コマンド」の「jssdbbackup.bat(データベースバックアップ)」を参照してください。
なお,案件管理DBのサイズをXLに変更する場合は,次に示す手順を実施してください。
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jssdbbackup.batコマンドを実行する。
jssdbbackup.batコマンドを実行し,バックアップを取得してください。引数には,次に示すオプションを指定してください。これ以外のオプションを指定してバックアップを取得した場合,新しい環境にデータをリカバリーできません。
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-oオプション
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-mdbオプション
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-expandオプション
jssdbbackup.batコマンドの詳細については,「11. コマンド」の「jssdbbackup.bat(データベースバックアップ)」を参照してください。
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jssdbinit.batコマンドを実行して案件管理DBサイズを変更する。
引数には-s XLを指定してください。
jssdbinit.batコマンドの詳細については,「11. コマンド」の「jssdbinit.bat(データベース初期化)」を参照してください。
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手順1で取得したバックアップを使って,jssdbrecovery.batコマンドを実行し,データをリカバリーする。
引数には,次に示すオプションを指定してください。
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-iオプション
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-mdbオプション
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-expandオプション
jssdbrecovery.batコマンドの詳細については,「11. コマンド」の「jssdbrecovery.bat(データベースリカバリー)」を参照してください。
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jssdbbackup.batコマンドを実行する。
jssdbbackup.batコマンドを実行し,新環境のバックアップを取得します。引数には,-oオプションおよび-maintオプションを指定してください。
jssdbbackup.batコマンドの詳細については,「11. コマンド」の「jssdbbackup.bat(データベースバックアップ)」を参照してください。
なお,HTMLマニュアルを[ヘルプ]ボタンから参照できるように設定している場合は,HTMLマニュアルを上書きする必要があります。上書きする手順については,「6.7 マニュアルの組み込み手順」を参照してください。