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JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Service Support 構築・運用ガイド


1.2.5 各プロセスで対応する作業担当者の管理

JP1/IM - Service Supportは,JP1/IM - Service Supportを操作するユーザーのために,次の三つの管理機能を用意しています。これらを組み合わせて使用することで,適切な権限を,作業担当者ごとに与えることができます。

〈この項の構成〉

(1) ユーザー情報の管理

JP1/IM - Service Supportには,JP1/IM - Service Supportを操作するユーザーの情報を管理する機能があります。JP1/IM - Service Supportにログインするために必要となるユーザーIDやパスワードのほか,所属組織やメールアドレス,電話番号など,ユーザー個々の情報も管理できます。

(2) ロールの管理

JP1/IM - Service Supportで管理するユーザーを,JP1/IM - Service Supportでの作業分担に合わせてグループ化できます。これをロールと呼びます。

ロールを定義することで,ロール単位で操作対象にアクセス権限を割り当てられます。

例えば,チームを組んでAシステムのインシデント対応をする場合,「Aシステム-インシデント担当」のようなロールを作ることで,複数人が共通の権限で作業に当たれます。

なお,ロールには,ユーザーが作成,定義できるユーザー作成ロールと,システムで定義されているシステムロールの2種類があります。ユーザー作成ロールは上記例のように運用に合わせてユーザーが作成するロール,システムロールはJP1/IM - Service Supportの環境を構築する際に利用するロールです。

(3) アクセス権の管理

JP1/IM - Service Supportでは,個々のユーザー,ロールに対し,各プロセスで管理される案件へのアクセス権を細かく割り当てられます。

例えば,インシデント担当部署のメンバーには,インシデント管理プロセスでのフルコントロール権限を,問題管理などのほかのプロセスには参照権限だけを割り当てるといった運用ができます。また,各プロセス内でも担当者には案件の作成,編集権限を,管理者には審査,承認権限を,といった細かな権限割り当てができます。