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JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Service Support 構築・運用ガイド


1.1.2 JP1/IM - Service Supportによるサービスサポートの運用支援

JP1/IM - Service Supportでは,ユーザーからの問い合わせやシステムで発生した障害,そこから派生する問題,検討課題などを,解決が必要な案件として一元管理できます。

これらの案件は,サービスサポートのプロセスに沿った形で可視化されます。これによって,各プロセスでの作業者は,どのような案件が発生しているか,また,自身がいつまでに何をする必要があるかを,JP1/IM - Service Supportを参照することで把握できます。

JP1/IM - Service Supportによるサービスサポートの運用支援を次の図に示します。

図1‒2 JP1/IM - Service Supportによるサービスサポートの運用支援

[図データ]

JP1/IM - Service Supportでは,管理の対象となるシステムとそのシステムでのプロセスを分類,管理する場所としてプロセスワークボードを用意しています。プロセスワークボード一覧で管理の対象となるシステムとプロセスを明示し,プロセスごとに案件を管理します。各プロセスの案件は一覧表示でき,各案件のプレビューを表示することもできます。

これによって,JP1/IM - Service Supportにアクセスするユーザーは,自身の作業状況の管理だけでなく,ほかの作業者の作業状況やほかのプロセスでの案件発生,対応状況などを確認でき,自身が対応している案件の参考となる情報を共有できます。

また,登録された案件の内容や作業履歴を出力し,管理の対象となるシステムの弱点や運用でのボトルネックを分析できます。