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JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Service Support 構築・運用ガイド


はじめに

このマニュアルは,JP1/Integrated Management - Service Support(以降,JP1/IM - Service Supportと略します)の機能,システム構築方法,および操作方法について説明したものです。

なお,このマニュアルでは,次の製品を総称して「JP1/Integrated Management - Service Support」または「JP1/IM - Service Support」と表記します。

注※

このマニュアルでは,「JP1/IM - Service Support(Standard)」と表記します。

〈はじめにの構成〉

■ ご利用製品の読み替えについて

JP1/Integrated Management - Service Support Starter Editionをご使用の方は,「JP1/Integrated Management - Service Support Starter Edition」を「JP1/IM - Service Support(Standard)」に読み替えてください。

■ 対象読者

このマニュアルは,次の方にお読みいただくことを前提に説明しています。

■ マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す編から構成されています。

第1編 概要編

JP1/IM - Service Supportの概要について説明しています。案件を解決するまでの流れや,JP1/IM - Service Supportのシステム構成について説明しています。

第2編 機能編

JP1/IM - Service Supportの機能について説明しています。また,JP1/IM - Service Supportと他製品が連携して実現できることについても説明しています。

第3編 設計編

JP1/IM - Service Supportによるサービスサポートに沿った運用をするための設計方針について説明しています。

第4編 構築編

JP1/IM - Service Supportのインストールとセットアップの方法,およびJP1/IM - Service Supportの環境を構築する方法について説明しています。

第5編 メンテナンス編

JP1/IM - Service Supportのメンテナンス方法について説明しています。

第6編 リファレンス編

JP1/IM - Service Supportで使用できるコマンド,定義ファイル,およびJP1/IM - Service Supportが出力するメッセージについて説明しています。

第7編 トラブルシューティング編

JP1/IM - Service Supportでトラブルが発生した場合の対処について説明しています。

■ マニュアルの体系

JP1/IM - Service Supportのマニュアルには,このマニュアルを含め次の二つのマニュアルがあります。利用目的に応じてお読みください。

JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Service Support 構築・運用ガイド(3021-3-018)

JP1/IM - Service Supportの管理,メンテナンスをされるシステム管理者の方は,このマニュアルをお読みください。JP1/IM - Service Supportの概要,機能,インストール・セットアップ方法,およびJP1/IM - Service Supportの操作について説明しています。

JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Service Support 操作ガイド(3021-3-019)

JP1/IM - Service Supportの画面操作だけを実施する方は,このマニュアルをお読みください。JP1/IM - Service Supportの画面から行う操作について説明しています。

なお,案件に関する画面上での操作手順は,マニュアル「JP1/Integrated Management - Service Support 操作ガイド」だけに記載しています。環境構築に関する画面上での操作手順は,マニュアル「JP1/Integrated Management - Service Support 構築・運用ガイド」およびマニュアル「JP1/Integrated Management - Service Support 操作ガイド」両方に記載しています。

■ 読書手順

このマニュアルのそれぞれの編は,システムの設計・構築・運用などのシステムのライフサイクルでの段階ごとに必要な情報を説明しています。次の表に示すように,目的に合わせて必要な個所をお読みください。

項番

目的

参照個所

1

JP1/IM - Service Supportを理解する。

概要編:JP1/IM - Service Supportの概要を知る。

機能編:JP1/IM - Service Supportの詳細を理解する。

2

JP1/IM - Service Supportのシステムを設計・構築する。

概要編:JP1/IM - Service Supportの概要を知る。

機能編:JP1/IM - Service Supportの詳細を理解する。

設計編:JP1/IM - Service Supportの設計個所を確認し,システムを設計する。

構築編:JP1/IM - Service Supportの構築手順を確認し,構築する。

メンテナンス編:JP1/IM - Service Supportのメンテナンス方法を知る。

リファレンス編:JP1/IM - Service Supportの定義ファイル,コマンドを確認し,設定値を決める。

3

JP1/IM - Service Supportのシステムを運用する。

概要編:JP1/IM - Service Supportの概要を知る。

メンテナンス編:JP1/IM - Service Supportのメンテナンス方法を知る。

機能編:必要に応じて,JP1/IM - Service Supportの機能詳細を確認する。

トラブルシューティング編:トラブルが発生したときにトラブルの回避方法を知る。

参考マニュアル「JP1/Integrated Management - Service Support 操作ガイド」

案件に関する画面上での操作手順を知る。

4

JP1/IM - Service Supportのシステムの見直しをする。

項番2に戻り,JP1/IM - Service Supportのシステムを再設計・再構築する。

■ このマニュアルで使用する記号

このマニュアルで画面の構成要素を説明するときに使用する記号を,次のように定義します。

記号

意味

[ ]

画面,メニュー項目,ダイアログボックス,ダイアログボックスのボタンなどを示す。

例:[案件作成]画面,[OK]ボタン

[ ]−[ ]

画面のメニューから項目を選択することを示す。

例:[アクション]−[案件の参照]を選択する。

「 」

画面中に表示されている項目を示す。

例:「タイトル」,「重大度」リストボックス

■ コマンドの文法で使用する記号

コマンドとパラメーターの説明で使用する記号を,次のように定義します。

記号

意味

(ストローク)

複数の項目に対し,項目間の区切りを示し,「または」の意味を示す。

「A | B | C」は,「A,BまたはC」を示す。

{ }

(波括弧)

この記号で囲まれている複数の項目の中から,必ず1組の項目を選択する。項目の区切りは|で示す。

{A | B | C}は「A,BまたはCのどれかを指定する」ことを示す。

[ ]

(角括弧)

この記号で囲まれている項目は任意に指定できる(省略してもよい)。

複数の項目が記述されている場合には,すべてを省略するか,どれか一つを選択する。

[A]は「何も指定しない」か「Aを指定する」ことを示す。

[B | C]は「何も指定しない」か「BまたはCを指定する」ことを示す。

...

(点線)

この記号の直前に示された項目を繰り返して複数個,指定できる。

「A,B,...」は「AのあとにBを必要個数指定する」ことを示す。

_

(下線)

括弧内のすべてを省略したときに,システムが取る標準値を示す。標準値がない場合は,指定した項目だけが有効である。

[A | B]はこの項目を指定しなかった場合に,Aを選択したと見なすことを示す。

■ 図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

■ インストール先フォルダの表記

このマニュアルでは,ユーザーの指定によって格納先が変わるファイルのパス表記をゴシックで表記しています。また,ユーザーが任意の名称を設定できるファイル名もゴシックで表記しています。

このマニュアルで使用されているパス表記を次の表に示します。

インストール先フォルダの表記

意味

IM-SSパス

JP1/IM - Service Supportのインストール先フォルダ

(デフォルトインストール先フォルダは,システムドライブ:\Program Files(またはProgram Files (x86)\Hitachi\JP1SS

IM-Mパス

JP1/IM - Managerのインストール先フォルダ

IM-UCMDBパス

JP1/IM - UCMDBのインストール先フォルダ

システムドライブ

OSのインストール先ドライブ

システムルートフォルダ

OSのシステムファイルが格納されているフォルダ

ユーザー指定フォルダ

ユーザーが任意に指定できるフォルダ

共有フォルダ

クラスタ環境用の共有ディスク上の共有ファイル格納先フォルダ

注※

JP1/IM - Service Supportのインストール時に,あらかじめ設定されているインストール先フォルダです。

■ このマニュアルで使用する「Administrators権限」について

このマニュアルで表記している「Administrators権限」とは,ローカルPCに対するAdministrators権限です。ローカルPCに対してAdministrators権限を持つユーザーであれば,ローカルユーザー,ドメインユーザーおよびActive Directory環境で動作に違いはありません。

■ 画面での全角文字の入力について

JP1/IM - Service Supportでは,画面で入力した文字列がUTF-8に変換されるため,全角文字は3バイトまたは4バイトに換算されます。上記を考慮して全角文字を入力してください。

■ このマニュアルで使用する「デフォルト」について

このマニュアルで表記している「デフォルト」とは,JP1/IM - Service Supportを新規インストールした状態を示します。この状態(デフォルト)では,コマンドの引数または定義ファイルの指定キーに,あらかじめ値が設定されている場合があります。あらかじめ設定されている値を,「デフォルト値」と表記しています。

なお,コマンドの引数または定義ファイルの指定キーの設定を省略した場合と異なります。