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JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Manager 運用ガイド


5.1.5 重要イベントだけを表示する

画面に重要イベントだけを表示するには,[イベントコンソール]画面の[重要イベント]ページを選択します。[重要イベント]ページのイベント一覧には,[イベント監視]ページに表示されているJP1イベントのうち,重要イベントだけが表示されます。

[重要イベント]ページのイベント一覧では,左端の列に重要イベントへの対処状況を示す対処状況マークが表示されます。

繰り返しイベントの集約表示機能を使用している場合には,自動的にJP1イベントの対処状況マークが表示されます。

対処状況の種類と,その対処状況を示す対処状況マークを次に示します。

表5‒6 対処状況の種類と対処状況マーク

対処状況

対処状況マーク

対処済

[図データ]

処理中

[図データ]

保留

[図データ]

未対処

(無印)

異なる対処状況

!

注※

繰り返しイベントの監視抑止機能または繰り返しイベントの集約表示機能を使用している場合で,集約イベントの対処状況と,繰り返しイベントの対処状況が異なる状況を指します。

繰り返しイベントの監視抑止機能を使用している場合,1件目(最も古い繰り返しイベント)から100件目までの繰り返しイベントの対処状況が異なるときに「!」が表示されます。1件目(最も古い繰り返しイベント)から100件目までの繰り返しイベントの対処状況が同じ場合,「!」は表示されません。101件以上集約している場合,101件目以降の繰り返しイベントの対処状況が異なっていても,「!」は表示されません。

繰り返しイベントの集約表示機能を使用している場合,繰り返しイベントの対処状況が異なると「!」が表示されます。

どのようなときにそれぞれのマークを使うかは,運用に合わせて決めてください。

どのJP1イベントを重要イベントとするかは,管理者が定義できます。デフォルトでは,重大度が「緊急(Emergency)」,「警戒(Alert)」,「致命的(Critical)」,「エラー(Error)」のJP1イベントが重要イベントとなっています。

[重要イベント]ページに表示されている重要イベントの数が,画面に表示できるイベント数の最大値を超えると,古い重要イベントから消去されます。このとき,最初に消去されるのは対処済の重要イベントです。対処済の重要イベントがない場合は,未対処,保留,処理中の重要イベントのうち最も古いイベントが削除されます。この場合は,状態にかかわらず,古い重要イベントから削除されます。なお,統合監視DBを有効にすると,統合監視DBに格納されているすべてのイベントを表示できます。イベントは,スライダーでイベント表示位置を移動して表示します。統合監視DBの設定方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「1.4.2 統合監視DBの設定」を参照してください。

また,繰り返しイベントの監視抑止機能を使用している場合,イベント一覧から集約イベントを削除すると,1件目(最も古い繰り返しイベント)から100件目までの繰り返しイベントのうち,削除されていない繰り返しイベントを削除します。101件目以降の繰り返しイベントは,削除されません。また,繰り返しイベントを削除しても,集約件数は減少しません。

表示フィルターが設定されている場合は,表示するJP1イベントをさらに絞り込むことができます。[フィルター名]リストボックスから適用するフィルターを選択し,[表示フィルター]チェックボックスをチェックします。それによって,設定されているフィルターの条件に一致するJP1イベントだけが表示されます。

[ユーザー環境設定]画面の[カラーリング]で[有効]チェックボックスをチェックしていた場合,イベントの重大度に基づいてイベントの行に背景色がつきます。