5.1.6　繰り返しイベント条件を設定して大量発生したイベントの監視を抑止する

(1)　自動アクションが設定された繰り返しイベントのアクションを繰り返しイベントの監視抑止を使って抑止する

繰り返しイベントの監視を抑止するには，［繰り返しイベント条件設定］画面で，繰り返しイベントの条件を設定します。システム構築時にあらかじめ繰り返しイベント条件を設定することで，システム運用中に発生した繰り返しイベントを抑止できます。また，繰り返しイベントに自動アクションが設定されていた場合，不要なアクションを抑止するように設定できます。

1. ［イベントコンソール］画面のメニューから［オプション］−［繰り返しイベント条件設定］を選択する。

   ［繰り返しイベント条件一覧］画面が表示されます。

2. ［追加］ボタンをクリックする。

   ［繰り返しイベント条件設定］画面が表示されます。

3. ［繰り返しイベント条件設定］画面の［基本設定］ページで繰り返しイベント条件を設定する。

   このとき条件に設定できる属性名は，繰り返しイベント条件表示項目定義ファイル（event_storm_attr_list.conf）で定義できます。繰り返しイベント条件表示項目定義ファイルについては，マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「繰り返しイベント条件表示項目定義ファイル（event_storm_attr_list.conf）」（2.　定義ファイル）を参照してください。繰り返しイベント条件の詳細については，マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス」の「2.17　［繰り返しイベント条件設定］画面」を参照してください。

4. ［繰り返しイベント条件設定］画面の［基本設定］ページで抑止項目を設定する。

   抑止項目には，［繰り返しイベントのイベント一覧表示を抑止する］と［次のイベントをアクション対象外にする］があります。繰り返しイベントの自動アクションの実行を抑止する場合は，［次のイベントをアクション対象外にする］チェックボックスをチェックしたあと，アクション対象外にするイベントの範囲を指定してください。アクション対象外にするイベントの範囲は，［すべての繰り返しイベント］と［繰り返し開始イベント以外の繰り返しイベント］のどちらかから選択します。

   ［すべての繰り返しイベント］を選択した場合：

   編集中の繰り返しイベント条件に一致するすべての抑止対象のイベントをアクション対象外にします。

   ［繰り返し開始イベント以外の繰り返しイベント］を選択した場合：

   編集中の繰り返しイベント条件に一致する抑止対象のイベントのうち，抑止を開始する契機となったイベント（繰り返し開始イベント）以外をアクション対象外にします。

   アクション対象外になる抑止対象のイベントについては，マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「3.5.8　大量発生イベントの自動アクションの実行抑止」を参照してください。

   新規で条件を追加する場合は，［繰り返しイベントのイベント一覧表示を抑止する］だけチェックされています。

5. ［OK］ボタンをクリックする。

   繰り返しイベント条件が［繰り返しイベント条件一覧］画面に反映されます。繰り返しイベント条件は，［繰り返しイベント条件一覧］画面で確認できます。

6. ［繰り返しイベント条件一覧］画面の［適用］ボタンをクリックする。

7. 設定を反映してもよいかを確認するメッセージが表示されるため，問題なければ［はい］ボタンをクリックする。

   追加した繰り返しイベント条件が有効になります。

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(2)　繰り返しイベントの監視抑止が継続されているか判定して処理する

時間（秒），または件数ごとに繰り返しイベントの監視抑止が継続されているかを判定して，継続されている場合にJP1イベントを発行して通知したり，抑止を打ち切ったりできます。抑止が継続されているかを判定する契機，および抑止が継続していた場合の処理を指定する手順を示します。

1. ［イベントコンソール］画面のメニューから［オプション］−［繰り返しイベント条件設定］を選択する。

   ［繰り返しイベント条件一覧］画面が表示されます。

2. 次のどちらかの方法で［繰り返しイベント条件設定］画面を表示する。

   • ［繰り返しイベント条件一覧］画面の［追加］ボタンをクリックする。

   • ［繰り返しイベント条件一覧］画面に表示されている繰り返しイベント条件を選択して［編集］ボタンをクリックする。

3. ［繰り返しイベント条件設定］画面の［オプション］ページで，［抑止継続判定］の［有効］チェックボックスをチェックする。

4. 抑止が継続されているかを判定する契機を指定する。

   ［時間］と［件数］のどちらかを選択します。それぞれの違いについては，マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「3.4.7　繰り返しイベントの表示抑止が継続されている場合の通知」を参照してください。

5. 抑止が継続されている場合の処理を選択する。

   ［抑止継続通知イベントを発行する］と［抑止を打ち切る］のどちらかを選択します。

   ［抑止を打ち切る］を選択した場合は，［抑止打ち切り通知イベントを発行する］をチェックすることで，抑止を打ち切ったことを通知するJP1イベントを発行できます。

6. ［OK］ボタンをクリックする。

   繰り返しイベント条件が［繰り返しイベント条件一覧］画面に反映されます。

7. ［繰り返しイベント条件一覧］画面の［適用］ボタンをクリックする。

8. 設定を反映してもよいかを確認するメッセージが表示されるため，問題なければ［はい］ボタンをクリックする。

   繰り返しイベント条件が有効になります。

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(3)　運用中に発生した繰り返しイベントを使って繰り返しイベントの監視抑止を設定する

システム運用中に発生した繰り返しイベントを使って［繰り返しイベント条件設定］画面で繰り返しイベントの監視を抑止します。このとき設定した条件を追加繰り返しイベント条件といいます。

1. ［イベントコンソール］画面のイベント一覧で，監視を抑止したいJP1イベントを選択する。

2. ［イベントコンソール］画面のメニューから［表示］−［繰り返しイベント条件で抑止］を選択するか，右クリックして表示されるメニューから［繰り返しイベント条件で抑止］を選択して，［繰り返しイベント条件設定］画面を表示する。

   手順1で選択したJP1イベントの属性が繰り返しイベント条件に自動的に設定された状態で，［繰り返しイベント条件設定］画面が表示されます。

   自動的に設定される項目は，繰り返しイベント条件自動入力定義ファイル（event_storm_auto_list.conf）で変更できます。繰り返しイベント条件自動入力定義ファイル（event_storm_auto_list.conf）については，マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「繰り返しイベント条件自動入力定義ファイル（event_storm_auto_list.conf）」（2.　定義ファイル）を参照してください。

3. 必要な項目を［繰り返しイベント条件設定］画面で編集する。

4. ［OK］ボタンをクリックする。

   追加繰り返しイベント条件が［繰り返しイベント条件一覧］画面に反映されます。運用中に追加した追加繰り返しイベント条件には，種別にアイコンが表示されます。

備考

繰り返しイベントの監視抑止は，条件に一致したJP1イベントの発生件数がしきい値以上になった場合に集約表示を開始します。しきい値に到達していないイベントは，繰り返しイベントの監視抑止の対象とはなりません。繰り返しイベント条件に一致するJP1イベントの発生件数が一定期間しきい値を下回った場合，イベントの集約が完了します。また，1件のイベントに集約できるイベントは最大1,000,000件です。

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(4)　追加繰り返しイベント条件を繰り返しイベント条件に変更する

システム運用中に追加した追加繰り返しイベント条件は，繰り返しイベント条件に変更できます。

1. ［イベントコンソール］画面のメニューから［オプション］−［繰り返しイベント条件設定］を選択して［繰り返しイベント条件一覧］画面を表示する。

2. ［繰り返しイベント条件一覧］画面の［繰り返しイベント条件一覧］で繰り返しイベント条件に変更したい追加繰り返しイベント条件（種別にアイコンが付いている条件）を選択する。

3. ［種別変更］ボタンをクリックする。

4. 種別を変更してもよいかを確認するメッセージが表示されるため，問題なければ［はい］ボタンをクリックする。

   選択した追加繰り返しイベント条件が，繰り返しイベント条件に変更されます。

5. ［繰り返しイベント条件一覧］画面の［適用］ボタンをクリックする。

6. 設定を反映してもよいかを確認するメッセージが表示されるため，問題なければ［はい］ボタンをクリックする。

   追加した繰り返しイベント条件が有効になります。

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