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JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド


6.2.4 クラスタソフトへの登録(Windowsの場合)

JP1/IM - Managerをクラスタ運用するには,論理ホストのJP1/IM - ManagerおよびJP1/Baseをクラスタソフトに登録して,クラスタソフトからの制御で起動・停止するように設定します。

JP1/IM - Managerをクラスタソフトに登録する設定内容は,次のとおりです。

起動については,次の表,項番1〜4の順番でサービスを起動してください(JP1/Base,JP1/IM - Managerの順番で起動する)。

表6‒10 クラスタソフトに登録する設定内容(Windows)

項番

名前

サービス名

依存関係

1

JP1/Base Event 論理ホスト名

JP1_Base_Event 論理ホスト名

IPアドレスリソース

物理ディスクリソース

2

JP1/Base_論理ホスト名

JP1_Base_論理ホスト名

項番1のクラスタリソース

3

JP1/IM-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名※1

HiRDBClusterService_JM<n>※2

項番1および項番2のクラスタリソース

4

JP1/IM - Manager_論理ホスト名

JP1_Console_論理ホスト名

項番1,項番2および項番3のクラスタリソース※3

注※1

IMデータベースを使用する場合だけ,クラスタソフトに登録してください。また,このサービスでIMデータベースを制御するため,「JP1/IM-Manager DB Server_論理ホスト名」はクラスタソフトに登録しないでください。なお,「JP1/IM-Manager DB Server_論理ホスト名」は待機系でも開始している状態となります。

注※2

<n>は1〜9の数字です。この数字は,クラスタセットアップ情報ファイルでLOGICALHOSTNUMBERに指定した値と一致します。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「クラスタセットアップ情報ファイル(jimdbclustersetupinfo.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

注※3

IMデータベースを使用しない場合は,項番3のクラスタリソースを依存関係から除いてください。

〈この項の構成〉

(1) クラスタソフトへの登録

(a) MSCS(Microsoft Cluster Service)またはWSFC(Windows Server Failover Cluster)の場合

JP1/IM - ManagerおよびJP1/Baseのサービスを,MSCSまたはWSFCのリソースとして登録します。各リソースの設定は次のようにします。次の[]は,MSCSの設定項目です。WSFCの設定方法については,WSFCのマニュアルを参照してください。

  • [リソースの種類]は「汎用サービス」として登録する。

  • [名前][依存関係][サービス名]を表のとおりに設定する。

    なお,名前はサービスを表示するときの名称で,サービス名はMSCSから制御するサービスを指定するときの名称です。

  • [起動パラメータ]および[レジストリ複製]は,設定しない。

  • プロパティの[詳細設定]ページを,JP1/IM - Managerの障害時にフェールオーバーするかしないかの運用に合わせて設定する。

    例えば,JP1/IM - Managerの障害時に,フェールオーバーするように設定するには,[再開する]チェックボックスと[グループに適用する]チェックボックスをチェックし,3回を目安に再起動試行回数の[しきい値]を設定してください。

(b) サービスの起動停止コマンドを登録する場合

JP1/IM - ManagerおよびJP1/Baseのサービスを,起動・停止するようクラスタソフトに登録してください。例えば,表の「名前」の項目で示すサービスを,netコマンドで起動停止するように設定してください。

なお,JP1/IM - ManagerおよびJP1/Baseの動作確認する場合は,次のコマンドを使ってください。

  • jco_spmd_status

    JP1/IM - Manager(IMデータベースを除く)の動作確認をする場合

  • jimdbstatus

    IMデータベースを使用時にIMデータベースの動作確認をする場合

  • jbs_spmd_status

    JP1/Baseの動作確認をする場合

  • jevstat

    JP1/Baseイベントサービスの動作確認をする場合

これらのコマンドの使い方については,各コマンドのリファレンスを参照してください。また「6.3.4 クラスタソフトへの登録(UNIXの場合)」の説明を参考にしてください。

(2) リソースの起動停止順序の設定

論理ホストのJP1/IM - ManagerおよびJP1/Baseを実行するには,共有ディスクおよび論理IPアドレスが使用可能になっている必要があります。

クラスタソフトの制御により,次のように動作するように起動停止の順序または依存関係を設定してください。