4.1.2 相関イベントでイベントを関連づける
複数のイベントを一つの障害として扱うには,相関イベントを使用します。相関イベントは,相関イベント発行定義ファイルで設定します。
前提条件
jcoimdefコマンド,およびjcoegschangeコマンドを実行するOSユーザーがAdministrators権限またはroot権限を所有している必要があります。
操作手順
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次のjcoimdefコマンドを実行して,相関イベント発行機能を有効にする設定に変更します。
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Windowsの場合:
"Consoleパス\bin\jcoimdef" -egs ON
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Linuxの場合:
/opt/jp1cons/bin/jcoimdef -egs ON
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次に示す格納先の相関イベント発行定義ファイル(例:teigi1.conf)をテキストエディターで開きます。
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Windowsの場合:任意のフォルダ
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Linuxの場合:任意のディレクトリ
相関イベント発行定義ファイルの拡張子は.confとしてください。ファイル名に使用できる文字は,半角英数字とアンダーバー「_」だけです。
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次のように記載します。
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VERSION=2
[error_gradation]
CON=E.SEVERITY==Error,B.SOURCESERVER==hostA
CON=E.SEVERITY==Error,B.SOURCESERVER==hostB
CON=E.SEVERITY==Error,B.SOURCESERVER==host1
TYPE=combination
SUCCESS_EVENT=E.SEVERITY:Warning,B.MESSAGE:ホストA,ホストB,ホスト1で障害が発生しているため,運用に支障が出ます。
FAIL_EVENT=E.SEVERITY:Information,B.MESSAGE:運用は進んでいますが,ホストA,ホストB,ホスト1のどれかで障害が発生しているおそれがあります。
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teigi1.confの記載内容を保存します。
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マネージャー上でjcoegschangeコマンドを実行して,相関イベント発行定義ファイルの内容を反映します。
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Windowsの場合:
"Consoleパス\bin\jcoegschange" -f 相関イベント発行定義ファイル名
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Linuxの場合:
/opt/jp1cons/bin/jcoegschange -f 相関イベント発行定義ファイル名
相関イベント発行定義ファイル名を,相対パスまたは絶対パス形式で指定します。例えば,Windowsで「teigi1.conf」の格納先が「C:\jp1im」である場合,相関イベント発行定義ファイル名には絶対パスで「C:\jp1im\teigi1.conf」を指定します。
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JP1/IM - Managerを再起動します。
再起動すると相関イベント発行機能が有効になります。
関連項目
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導入・設計ガイド 3.3 相関イベントの発行
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構築ガイド 4.6 相関イベント発行の設定
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運用ガイド 5.1.10 相関イベントを表示および操作する
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コマンド・定義ファイルリファレンス 1. jcoegschange
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コマンド・定義ファイルリファレンス 2. 相関イベント発行定義ファイル