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JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Manager クイックリファレンス


4.1.2 相関イベントでイベントを関連づける

複数のイベントを一つの障害として扱うには,相関イベントを使用します。相関イベントは,相関イベント発行定義ファイルで設定します。

前提条件

jcoimdefコマンド,およびjcoegschangeコマンドを実行するOSユーザーがAdministrators権限またはroot権限を所有している必要があります。

操作手順

  1. 次のjcoimdefコマンドを実行して,相関イベント発行機能を有効にする設定に変更します。

    • Windowsの場合:

      "Consoleパス\bin\jcoimdef" -egs ON

    • Linuxの場合:

      /opt/jp1cons/bin/jcoimdef -egs ON

  2. 次に示す格納先の相関イベント発行定義ファイル(例:teigi1.conf)をテキストエディターで開きます。

    • Windowsの場合:任意のフォルダ

    • Linuxの場合:任意のディレクトリ

    相関イベント発行定義ファイルの拡張子は.confとしてください。ファイル名に使用できる文字は,半角英数字とアンダーバー「_」だけです。

  3. 次のように記載します。

    -----------------------------------------------------

    VERSION=2

    [error_gradation]

    CON=E.SEVERITY==Error,B.SOURCESERVER==hostA

    CON=E.SEVERITY==Error,B.SOURCESERVER==hostB

    CON=E.SEVERITY==Error,B.SOURCESERVER==host1

    TYPE=combination

    SUCCESS_EVENT=E.SEVERITY:Warning,B.MESSAGE:ホストA,ホストB,ホスト1で障害が発生しているため,運用に支障が出ます。

    FAIL_EVENT=E.SEVERITY:Information,B.MESSAGE:運用は進んでいますが,ホストA,ホストB,ホスト1のどれかで障害が発生しているおそれがあります。

    -----------------------------------------------------

  4. teigi1.confの記載内容を保存します。

  5. マネージャー上でjcoegschangeコマンドを実行して,相関イベント発行定義ファイルの内容を反映します。

    • Windowsの場合:

      "Consoleパス\bin\jcoegschange" -f 相関イベント発行定義ファイル名

    • Linuxの場合:

      /opt/jp1cons/bin/jcoegschange -f 相関イベント発行定義ファイル名

    相関イベント発行定義ファイル名を,相対パスまたは絶対パス形式で指定します。例えば,Windowsで「teigi1.conf」の格納先が「C:\jp1im」である場合,相関イベント発行定義ファイル名には絶対パスで「C:\jp1im\teigi1.conf」を指定します。

  6. JP1/IM - Managerを再起動します。

    再起動すると相関イベント発行機能が有効になります。

関連項目