画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド

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21.6 タイプ1/2/R書式エクスポート時のメッセージ

エクスポート機能で書式オーバレイの書式定義ファイルから記述文ファイルを生成するときに,次に示す定義がある場合,エラーメッセージを出力します。

エラーが発生した場合でも,記述文ファイルは出力されます。

<この節の構成>
(1) エラーファイルの形式
(2) 出力するメッセージの詳細
(3) メッセージの詳細

(1) エラーファイルの形式

エラーファイルのファイル名は,「書式定義ファイル名.ERR」です。エラーファイルは,書式エクスポートダイアログで設定した記述文ファイルの出力先に出力されます。

(2) 出力するメッセージの詳細

出力するメッセージの形式を次に示します。

[メッセージID]

[位置情報] [メッセージテキスト]

(a) メッセージID : X3EFnnn-y

X3EF
タイプ1/2/R書式エクスポート時のメッセージであることを示します。

nnn
メッセージ通番を示します。

y
メッセージの種類を示します。出力されるメッセージの種類を次に示します。
  • W:異常メッセージ
    メインフレームで解析時にエラーとなるので,ドローでの再定義が必要なもの。
  • I:警告メッセージ
    メインフレームで解析時にエラーとならないので,ドローでの再定義が不要なもの。
(b) 位置情報

メッセージ出力対象のオブジェクトのドロー上の定義位置を示します。なお,レイアウト全体に関するメッセージなど,位置情報を持たない場合は出力しません。

出力例を次に示します(xxxxxは5けたの数字を示します)。

(c) メッセージテキストの詳細

メッセージテキストについて説明します。

(S)エクスポートの処理
メッセージを出力したあとの主な処理を示します。

(P)プログラマの処置
メッセージを受け取ったプログラマが取るべき処置を示します。

(3) メッセージの詳細

個々のメッセージについて説明します。なお,ここに掲載しているのは,タイプ1/2/R書式のエクスポート機能に固有のメッセージだけです。XMAP3全体に共通のメッセージについては,マニュアル「XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。


X3EF901-W

レイアウト領域の横サイズが制限値(48ドット以上4095ドット以下)を超えています

帳票属性ダイアログで指定したレイアウトの横サイズが,タイプ1/2/R書式での制限値を超えている。
(S)書式記述文を生成します。
(P)書式オーバレイゼネレータのバージョンによって,レイアウトの横サイズの制限値は異なります。
作成された書式記述文のX長の値が,使用する書式オーバレイゼネレータの制限値内であれば,エラーを無視してそのまま使用できます。制限値外であれば,制限値に収まるようにレイアウトの横サイズを修正して,書式定義ファイルを再作成します。
その後,エクスポートを再実行します。

X3EF902-W

文字データ名及びドットデータ名が制限値(384個)を超えています

記述文中に展開した文字データ名およびドットデータ名が,タイプ1/2/R書式での制限値を超えている。
(S)書式記述文を生成する。
(P)タイプ1/2/R書式では,データ名(文字データ名とドットデータ名)の種類が384個以内でなければなりません。記述文生成では,基本的に一つの固定フィールド,固定グラフィックに対して,一つのデータ名を割り当てます。しかし定義の内容によっては複数個のデータ名を割り当てる場合があります。
次に示す内容で定義を見直してください。
見直し内容 記述文生成時の動作 対策方法
半角文字と全角文字を混在させた固定フィールドがないか 半角文字と全角文字を混在させて指定した場合,それぞれを独立した項目として展開し,それぞれにデータ名を割り振る。 どちらかの文字に統一する。
左寄せ以外の桁寄せを指定した固定フィールドに,全角文字を指定していないか ドローの桁寄せは,文字の間に半角空白を埋めて表現している。半角空白は半角とみなされるため,半角,全角の混在と同じように分割する。 全角文字列を桁寄せしたい場合は,左寄せにして,全角の空白で埋める。
大きい固定グラフィックがないか 固定グラフィックは253×253(ピクセル)までを一つとして作成する。253×253を超える場合,分割し,それぞれにデータ名を割り振る。 固定グラフィックは
253×253以内になるように変更する。
上記に従って見直してもエラーになる場合は,固定フィールドを削除してください。

X3EF903-W

[位置情報] 円弧を含む円全体が印刷領域からはみ出しています

円弧を含む円全体がレイアウト領域からはみ出している。
(S)書式記述文を生成します。
(P)円弧を含む円全体がレイアウト領域に収まるように位置を変更するか,または円全体の大きさを小さくして,書式定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

X3EF904-W

[位置情報] 矩形のコーナ半径が横サイズ又は縦サイズを超えています

矩形のコーナ半径が,矩形の横サイズまたは縦サイズを超えている。
(S)書式記述文を生成します。
(P)矩形のコーナ半径を小さくするか,または矩形の横サイズまたは縦サイズを大きくして,書式定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

X3EF905-W

[位置情報] 網掛けのコーナ半径が横サイズ又は縦サイズを超えています

網掛けのコーナ半径が,網掛けの横サイズまたは縦サイズを超えている。
(S)書式記述文を生成します。
(P)網掛けのコーナ半径を小さくするか,または網掛けの横サイズまたは縦サイズを大きくして,書式定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

X3EF906-W

[位置情報] 固定グラフィックが印刷領域からはみ出しています

固定グラフィックのダイアログで「領域に合わせて表示」を指定して,さらにレイアウト領域の右端または下端に配置している。
(S)書式記述文を生成します。
(P)固定グラフィックのダイアログで「領域に合わせて表示」を解除し,レイアウト領域内に収まるように配置し直します。その後,書式定義ファイルを再作成し,エクスポートを再実行します。

X3EF201-I

[位置情報] {固定フィールドの拡大属性を標準|固定フィールドの強調属性を標準|固定フィールドの網掛け属性を網掛けなし|けい線の線の種類を実線|矩形の線の種類を実線|円の線の太さを細線|円弧の線の太さを細線|円の線の種類を実線|円の網掛け属性を網掛けなし|固定グラフィックの枠付きを枠なし}に変換しました

[オブジェクト]の[対象属性]を[変換結果]に変換した。
該当するのは,以下のとおり。
  • 固定フィールドの拡大属性に,縦拡大または横拡大または倍角を指定している。
  • 固定フィールドの強調属性に,太字または斜体または太字&斜体を指定している。
  • 固定フィールドの網掛け属性に,濃いまたは薄いなどの標準以外の属性を指定している。
  • けい線または矩形の線の種類に,二重線を指定している
  • 円または円弧の線の太さに,中線または太線または極太を指定している。
  • 円の線の種類に,二重線を指定している
  • 円の網掛け属性に,濃いまたは薄いなどの標準以外の属性を指定している。
  • 固定グラフィックの枠付きに,枠ありを指定している。
(S)指定された対象属性を変換結果で示す値に変換し,書式記述文を生成します。
(P)オブジェクトの対象属性を変換結果で示す値に変更し,書式定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

X3EF202-I

[位置情報] 固定グラフィックを破棄しました

固定グラフィックのうち,種別にビットマップファイル以外(Windowsメタファイル(.wmf),拡張メタファイル(.emf))が指定されたので,固定グラフィックを破棄した。
(S)指定されたオブジェクトを破棄し,書式記述文を生成します。
(P)該当するオブジェクトを指定しないで書式定義ファイルを再作成し,エクスポートを再実行します。