画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド

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21.2.1 レイアウト領域

印刷時の用紙制御は,FCBイメージまたはPAGECモジュールによって行われます。

タイプ1/2/R書式は,FCBイメージで指定した印刷領域,またはPAGECモジュールで指定した論理ページ内に印刷されます。

そのため,ドローのレイアウト領域は,FCBイメージ,またはPAGECモジュールで指定した印刷領域(PAGECの場合は論理ページサイズ)に合わせる必要があります。FCBイメージの印刷領域,またはPAGECモジュールの論理ページサイズから用紙の印刷領域を調べ,ドローのレイアウト領域の大きさを求めます。なお,FCBイメージ,およびPAGECモジュールについては,次のマニュアルを参照してください。

<この項の構成>
(1) レイアウト領域の大きさの例
(2) ドローで指定する給紙サイズを決定する
(3) レイアウトのます目を決定する
(4) ユーザ用レイアウトパターン

(1) レイアウト領域の大きさの例

以下に,ドローのレイアウト領域の大きさを求める例を示します。図中の網掛け部分をドローのレイアウト領域の大きさとします。

(例1)
連続紙(横304.8mm=12インチ,縦215.9mm=8.5インチ)に,上下左右の印刷禁止領域12.7mm=1/2インチ相当で印刷するためFCBイメージを使用する場合
[図データ]
<FCBから求められるドローのレイアウト領域の最大値>
レイアウトの横サイズ:2,640ドット・・・印刷領域の横サイズ
レイアウトの縦サイズ:1,800ドット・・・印刷領域の縦サイズ

(例2)
カット紙(A4横)に,上・左マージン9mmで印刷するためFCBイメージを使用する場合
[図データ]
<FCBから求められるドローのレイアウト領域の最大値>
レイアウトの横サイズ:2,674ドット・・・印刷領域の横サイズ
レイアウトの縦サイズ:1,851ドット・・・印刷領域の縦サイズ

(例3)
連続紙(横304.8mm=12インチ,縦215.9mm=8.5インチ)に,論理ページの位置を上・左マージン720(12.7mm=1/2インチ相当),論理ページサイズ(10,800×15,840)で印刷するためのPAGECモジュールを使用する場合
注※
単位は0.0176mm(1/1,440インチ)
[図データ]
<PAGECから求められるドローのレイアウト領域の最大値>
レイアウトの横サイズ:2,640ドット・・・論理ページの横サイズ
レイアウトの縦サイズ:1,800ドット・・・論理ページの縦サイズ

(例4)
カット紙(A4横)に,論理ページの位置を上・左マージン510(9mm相当),論理ページサイズ(10,800×12,672)で印刷するためのPAGECモジュールを使用する場合
注※
単位は0.0176mm(1/1,440インチ)
[図データ]
<PAGECから求められるドローのレイアウト領域の最大値>
レイアウトの横サイズ:2,112ドット・・・論理ページの横サイズ
レイアウトの縦サイズ:1,800ドット・・・論理ページの縦サイズ

(2) ドローで指定する給紙サイズを決定する

ドローで指定する給紙サイズは,実際の運用に影響しませんが,プレビューやテスト印刷で定義内容を確認するために必要です。

指定する給紙サイズは,印刷可能領域が決定したレイアウト領域よりも大きいものにします。どの印字可能領域よりも大きいレイアウト領域を指定する場合は,「A3」を選択し,定義内容の確認はドローの縮小表示で行ってください。

カット紙の場合,運用で使用する用紙サイズ,印刷向きを使用します。(1)の例2で指定するドローの給紙サイズは「A4横」になります。

連続紙の場合,次の表を参考に決定してください。(1)の例1で指定するドローの給紙サイズは「A4横」になります。

表21-1 印字可能領域と給紙サイズの関係(連続紙の場合)

給紙サイズ 最大の印字可能領域(縦ドット×横ドット)
A3縦 3,874 × 2,712
A3横 2,712 × 3,874
A4縦 2,712 × 1,890
A4横 1,890 × 2,712
A5縦 1,890 × 1,304
A5横 1,304 × 1,890
B4縦 3,345 × 2,334
B4横 2,334 × 3,345
B5縦 2,334 × 1,625
B5横 1,625 × 2,334

注※
上マージン,左マージンともに最小(5mm)の場合の値です。マージンを大きくすると,それに伴って印字可能領域は小さくなります。

(3) レイアウトのます目を決定する

定義するタイプ1/2/R書式のイメージに合ったます目を決定します。ます目は,ドローで定義するときの項目位置や範囲の単位として利用します,また,固定フィールドの「文字サイズ」,および「文字の間隔」の標準値になります。ます目として指定できる範囲は,「付録D.5(2) ドローで指定できるます目の範囲」を参照してください。

ます目は,FCBイメージやPAGECモジュールと合わせることで,運用時のずれをなくすことができます。

例えば,(1)の例1で求められたレイアウト領域に,行間隔6LPI,文字サイズ9ポイント,文字の間隔0ポイントのます目で定義する場合,45行,165列のます目ができます。

(4) ユーザ用レイアウトパターン

決定した内容と同じ情報を持つパターンがXMAP3の標準レイアウトパターンにない場合,決定した内容を「ユーザ用レイアウトパターン」として登録すると,帳票定義のひな形として使用できます。この場合,毎回の設定がなくなるため,定義の効率と精度を向上させることができます。XMAP3の標準レイアウトパターンの内容は,「付録D.5(3) 標準提供しているレイアウトパターンの内容」を参照してください。

ユーザ用のレイアウトパターンは,ターゲット環境に関係なく,32個まで登録できます。