画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド

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19.7 画面・帳票エクスポート時のメッセージ(T-560/20用)

エクスポート機能で,T-560/20用に作成したマップ定義ファイルからパネル定義文を生成するときに,次に示す定義がある場合,エラーメッセージを出力します。

エラーが発生した場合でも,パネル定義文は出力されます。

<この節の構成>
(1) エラーファイルの形式
(2) 出力するメッセージの詳細
(3) メッセージの詳細
(4) そのほかのエラーメッセージ

(1) エラーファイルの形式

エラーファイルのファイル名は,「マップ定義ファイル名.ERR」です。エラーファイルは,エクスポートダイアログで設定したパネル定義文ファイルの出力先に出力されます。

(2) 出力するメッセージの詳細

出力するメッセージの形式を次に示します。

[メッセージID]

[位置情報][メッセージテキスト]

(a) メッセージID:X3EHnnn-y

X3EH
メインフレームエクスポート時のメッセージであることを示します。

nnn
メッセージ通番を示します。

y
メッセージの種類を示します。出力されるメッセージの種類を次に示します。
  • W:異常メッセージ
    メインフレームで解析時にエラーとなるので,ドローでの再定義が必要なもの。
  • I:警告メッセージ
    メインフレームで解析時にエラーとならないので,ドローでの再定義が不要なもの。
(b) 位置情報

メッセージ出力対象のオブジェクトのドロー上の定義位置を示します。なお,レイアウト全体に関するメッセージなど,位置情報を持たない場合は出力しません。

出力例を次に示します(xxxxxは5けたの数字を示します)。

(c) メッセージテキストの詳細

メッセージテキストについて説明します。

(3) メッセージの詳細

個々のメッセージについて説明します。なお,ここで記述しているのはT560/20用に作成したマップ定義ファイルのエクスポート機能に固有のメッセージだけです。XMAP3全体に共通のメッセージについては,マニュアル「XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。


X3EH901-W

[位置情報]{出力フィールド|出力フィールドの下位項目|入力フィールド|入力フィールドの下位項目|入出力フィールド|入出力フィールドの下位項目|フレーム}のデータ名の長さは,メインフレームXMAPの制限を超えています

フィールド,フィールドの下位項目またはフレームのデータ名の長さがメインフレームXMAPの制限値(28バイト)を超えている。
(S)指定されたデータ名でパネル定義文を生成します。
(P)データ名の長さを短くして,マップ定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

X3EH902-W

{隠しフィールド|再定義名|入力カーソル|出力カーソル|通知コード}のデータ名の長さは,メインフレームXMAPの制限を超えています

隠しフィールド,再定義名,入力カーソル,出力カーソル,通知コードのどれかのデータ名の長さがメインフレームXMAPの制限値(28バイト)を超えている。
(S)指定されたデータ名でパネル定義文を生成します。
(P)データ名の長さを短くして,マップ定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

X3EH903-W

けい線の配置方法をます目の中央に変換したため,メインフレームXMAPでけい線と項目が重なる可能性があります

けい線帳票で,帳票属性の「けい線の配置方法」に「ます目に沿って引く」を指定している。
(S)「けい線の配置方法」の設定値を「ます目の中央」に変換してパネル定義文を生成します。
(P)けい線の配置方法の設定を変更して,マップ定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

X3EH201-I

{左|上}マージンを36.1mmに変換しました

網掛け帳票の帳票属性の左マージンまたは上マージンに,36.2mm以上を指定している。
(S)指定された対象属性を変換結果で示す値に変換して,パネル定義文を生成します。
(P)対象属性を変換結果で示す値に変換して,マップ定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

X3EH203-I

[位置情報]{1{入出力|出力}フィールドのデータ型を「文字(XX)」|2{入出力|出力}フィールドの下位項目のデータ型を「文字(XX)」|3{入出力|出力}フィールドの埋字を「埋めない」|4入出力フィールドの数字編集の入力チェックを数字の入力チェック|5出力フィールドの拡大属性を標準|6{固定フィールド|出力フィールド|予約フィールド}の{文字サイズ|文字の間隔}を標準|7出力OCRの書体属性を標準|8けい線の線の種類を実線|8けい線の線の太さを中}に変換しました

次の指定をしている場合に出力される(項番と上記メッセージ内の上付き数字が対応してメッセージが出力される)。
  1. 出力フィールドのデータ型に「/」ありの数字編集文字列を指定している。または,入出力フィールドのデータ型に「その他ピクチャ」を指定し,出力用ピクチャに「/」ありの数字編集文字列を指定している。
  2. 出力フィールドの下位項目のデータ型に「/」ありの数字編集文字列を指定している。または,入出力フィールドのAPが渡す項目の下位項目のデータ型に「/」ありの数字編集文字列を指定している。または,使用目的が「日本語」でデータ型が「文字(XX)」の入出力,出力フィールドの下位項目のデータ型に数字編集文字列を指定している。
  3. 使用目的が「日本語」でかつデータ型が文字(XX)の入出力,出力フィールドの埋字に「埋字なし」以外を指定している。
  4. 入出力フィールドの使用目的が「数字」でかつデータ型に「文字(XX)」以外を指定している。
  5. 出力フィールドの使用目的が「日本語」でかつデータ型が「文字(XX)」の文字の拡大に「標準」以外を指定している。
  6. けい線帳票で固定フィールド,出力フィールドまたは,予約フィールドの文字の間隔に「標準」以外を指定している。または,網掛け帳票で固定フィールド,出力フィールドまたは,予約フィールドの文字サイズに「7ポイント」を指定している。
  7. けい線帳票で出力OCRを指定している。
  8. けい線帳票でけい線の線の種類に破線または,線の太さに細を指定している。
(S)指定された対象属性を変換結果で示す値に変換して,パネル定義文を生成します。
(P)オブジェクトの対象属性を変換結果で示す値に変換して,マップ定義ファイルを再作成したあとで,エクスポートを再実行します。

X3EH206-I

帳票属性の{1行の間隔|2文字の間隔|3文字サイズ}を標準に変換しました

次の指定をしている場合に出力される(項番と上記メッセージ内の上付き数字が対応してメッセージが出力される)。
  1. けい線帳票または網掛け帳票の帳票属性でます目設定に「自由な設定」を指定し,行の間隔に「8LPI」を指定している。
  2. けい線帳票の帳票属性でます目設定に「自由な設定」を指定し,文字の間隔に「0ポイント」「2ポイント」「4ポイント」以外を指定している。
  3. 網掛け帳票の帳票属性でます目設定に「自由な設定」を指定し,文字サイズに「7ポイント」を指定している。
(S)指定された帳票属性を変換結果で示す値に変換し,パネル定義文を生成します。
(P)該当するオブジェクトの属性を指定しないマップ定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

X3EH207-I

帳票属性の{1ます目設定|2文字間隔|3印刷ドキュメント名|4印刷ドキュメント名をAPで変更する指定}を破棄しました

次の指定をしている場合に出力される(項番と上記メッセージ内の上付き数字が対応してメッセージが出力される)。
  1. けい線帳票の帳票属性でます目設定に「自由な設定」以外を指定した場合,ます目設定は破棄される。
  2. 網掛け帳票の帳票属性でます目設定に「自由な設定」以外を指定した場合,文字間隔が破棄される。ただし,行の間隔は6LPI固定となる
  3. 帳票属性で印刷ドキュメント名を指定している。
  4. 帳票属性で「印刷ドキュメント名をAPで変更する」の項目を選択している。
(S)指定された帳票属性を破棄して,パネル定義文を生成します。
(P)該当する帳票属性を指定しないマップ定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

(4) そのほかのエラーメッセージ

エクスポート機能やマップ生成機能を実行したとき,エラーの内容に応じて次に示すメッセージが出力されます。

この定義ファイルは,現在のターゲットでは指定できません。
  • CUI画面,けい線帳票,および網掛け帳票以外のマップ定義ファイルを,メインフレーム用の画面・帳票としてエクスポートしようとした。
  • グラフィック帳票以外のマップ定義ファイルを,メインフレーム用のタイプ3書式としてエクスポートしようとした。
対策
コンバート機能などを使って,正しい画面・帳票の種類に変換したあと,再度エクスポートを実行してください。

この定義ファイルは,言語種別がCOBOL以外のため指定できません。
  • 言語種別が「COBOL」以外のマップ定義ファイルを,メインフレーム用の画面・帳票,またはタイプ3書式としてエクスポートしようとした。
  • ターゲット環境が「メインフレーム-PC分散用の画面・帳票開発」のとき,言語種別がCOBOL以外のマップ定義ファイルに対してマップ生成を実行した。
対策
コンバート機能などを使って,言語種別を「COBOL」に変換してから再度エクスポートやマップ生成を実行してください。

ドローセットアップでマップ名の長さを7文字に設定して作成した定義ファイルは指定できません。
  • ドローセットアップで「マップ名の長さ」を「7文字」に設定したマップ定義ファイルを,メインフレーム用の画面・帳票,またはタイプ3書式としてエクスポートしようとした。
  • ターゲット環境が「メインフレーム-PC分散用の画面・帳票開発」のとき,ドローセットアップで「マップ名の長さ」を「7文字」に設定したマップ定義ファイルに対してマップ生成を実行した。
対策
ドローセットアップで「マップ名の長さ」を「6文字」に設定し直して,再度,マップ定義ファイルを作成してから,エクスポートやマップ生成をしてください。