画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド
CommuniNetでは,一度に転送できる送信データの最大長は3,000バイトとなっています。ただし,論理マップのデータ転送時には,トランザクションコードや通信論理マップなど80バイト分のデータが付加されるため,一度に転送できる実質的な論理マップのデータ長は2,920バイト以下となります。
2,920バイトを超える長さの論理マップデータを転送したい場合は2,920バイト以下のデータ長に分割し,複数回のデータ送信によって転送するようにしてください。
2,920バイトを超えるデータをやり取りする場合は,継続入力および継続出力の二つの命令を使用します。一回の継続入力命令または継続出力命令で,データが2,920バイトずつ転送されます。
なお,PC側の画面管理プログラムとして提供されている,サンプル「ONLNPRC2.C」,「ONLNPRC2.CBL」を使用していることが前提です。
また,通信制御にBCF/GCASTを使用する場合,継続入出力の処理はBCF/GCASTで処理されるので,2,920バイト以下のデータと同様にして処理できるので,特別な処理は必要ありません。
DCCM3と継続出力命令を併用したオンライン環境での拡張ホストアクセスによって,メインフレームのAPとPCの画面管理プログラムが連携する仕組みを説明します。
継続出力命令を利用して,メインフレームからPCにデータを送信する過程を次の図に示します。
図10-3 継続出力命令を利用したDCCM3環境でのAPと画面管理プログラムの連携(論理マップ長>2,920バイトの場合)
なお,転送する論理マップは,1回目の送信と2回目およびそれ以降の送信とでは形式が異なります。詳細については「10.1.2(2) 論理マップの形式」を参照してください。
継続入力命令を利用して,PCからのデータをメインフレームで受信する過程を次の図に示します。
図10-4 継続入力命令を利用したDCCM3環境でのAPと画面管理プログラムの連携(論理マップ長>2,920バイトの場合)
なお,転送する論理マップは,1回目の送信と2回目およびそれ以降の送信とでは形式が異なります。詳細については「10.1.2(2) 論理マップの形式」を参照してください。
まず,メインフレーム上のAPから画面管理プログラムに継続出力命令を繰り返し送信します。そして,最後に送信するデータは出力命令ではなく入出力命令で送信し,PCからのデータを受信します。
次に,メインフレーム上のAPは継続入力命令を繰り返します。すべてのデータの転送が終了したら,APからクローズ命令を送信します。
2,920バイトを超えるデータを分割して送受信する場合,1回目に送信するデータと2回目以降に送信するデータとでは形式が異なります。それぞれの論理マップの形式を次の図に示します。
図10-5 データ分割時の論理マップの形式
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