画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 画面編

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6.2.12 テキストの文字色の動的変更

入出力テキストおよび出力テキストの文字色をAPで変更する仕組みを説明します。

<この項の構成>
(1) 仕様
(2) 画面定義の概要
(3) 生成される論理マップ
(4) COBOLでのAP

(1) 仕様

「伝票番号」の入出力テキストボックスに入力されたデータが誤りの場合,注目してもらうために,文字を赤色で表示します。APでテキスト色を変更する仕組みを次の図に示します。

図6-12 入出力テキストの文字色をAPで変更する

[図データ]

出力テキストでも同じように,APから表示属性を変更できます。表示属性の動的変更は文字色だけでなく,オブジェクトの表示/非表示の切り替えもできます。これらの動的変更はドローセットアップで設定します。

(2) 画面定義の概要

画面定義の概要を次に示します。

  1. GUI画面定義ウィンドウでツールボックスの[入出力テキスト(英数)]を使用して入出力テキストボックスを配置する。
  2. 入出力テキストボックスダイアログで次の表の項目を定義する。
    定義項目 定義内容
    データ名 伝票番号−
    8
    データ長 8(この定義内容は固定)
    動的変更(APから表示属性を変更する) 指定する

    [図データ]

(3) 生成される論理マップ

マップ名がMAP439の場合の例
[図データ]

AP実行時に入出力テキストボックスの表示属性を変更する場合,マップ生成後に生成される動的変更情報格納エリア(制御項目)に修飾名を代入します。修飾名は,XMAP3が動的変更テーブルとして用意しています。APでは,この定数テーブルの修飾名を制御項目に代入してください。

(4) COBOLでのAP

マップ名がMAP539の場合の例
  1. 通常の表示をする
    表示属性は画面定義の標準属性を適用する。

    [図データ]

  2. 文字色を赤に変更して表示する
    修飾名「ER」は標準の変更属性を使用します。この赤色をほかの色にするためには,あらかじめドローセットアップで設定が必要です。
    あらかじめ設定されている修飾名と表示属性については,「付録A 属性情報一覧」を参照してください。

    [図データ]

マッピングモードが「論理マップだけ」,表示形態が「一部上書」の条件で画面表示する場合,修飾名としてデータ有無コードや定義されていない修飾名を代入しても,ドロー定義時の属性には戻りません。ドロー定義時の属性に戻したい場合は,ドローセットアップですべての属性を「変更なし」に設定した修飾名を代入してください。