画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

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17.2.4 ドロー定義

ドロー機能で画面・帳票を作成します。ドローでは,選択したターゲットに応じて,定義できる内容が異なります。

<この項の構成>
(1) 論理項目
(2) 半角カナの扱い

(1) 論理項目

ドローでは論理項目の長さは,基本的に,使用したい半角文字数(桁)を指定することで定義します。実際に作成される論理マップの長さ(データ長)は,文字コードに依存するため,桁と指定したターゲットによって決まります。各ターゲットに対応する論理項目のデータ長を次の表に示します。

表17-5 各ターゲットでの論理項目のデータ長

論理項目 ターゲット
AIX(EUC)
Solaris(EUC)
Linux
AIX(シフトJIS)
HP-UX
Solaris(シフトJIS)
Windows
カナ項目 桁の2倍 桁と同じ
混在項目 桁の2倍 桁と同じ
その他 桁と同じ 桁と同じ

注※
標準設定は「桁の2倍」ですが,ユーザ任意の値にカスタマイズできます。
これら,桁とデータ長の値は,ドローの各オブジェクトダイアログを開くと,次のように確認できます。
[図データ]
通常は,データ長はターゲットに応じた値を表示するだけですが,AIX(EUC),Solaris(EUC),およびLinuxの場合,混在項目のデータ長をユーザ任意の値にカスタマイズできます。その場合の操作も同じダイアログで行います。
[図データ]
ドローの各オブジェクトダイアログを開いて,「データ長を変更する」チェック(または「ラベルのデータ長を変更する」チェック)をオンにしてください。ただし,桁より小さい値は指定できません。

(2) 半角カナの扱い

ターゲットでAIX(EUC),Solaris(EUC),またはLinuxを選択した場合,半角カナの使用について,次の注意が必要です。

(a) 半角カナを使用できない個所

オブジェクトの埋字,ラベルおよび選択ラベルの埋字には,半角カナは使用できません。指定した場合は,その項目を「埋めない」に指定した場合と同様のマップが生成されます。

(b) データ名に半角カナを使用する場合

生成された論理マップをEUCコードの論理マップに変換し,COBOLでコンパイルする場合,「-EucPosition」(COBOL2002の場合)または「-K1」オプション(COBOL85の場合)を指定する必要があります。このオプションを指定しないと,COBOLコンパイル時に半角カナを2バイトとして扱うため,72カラムの制限でエラーになる場合があります。