画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

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15.2.2 環境ファイル操作によるバックアップ/リストアの操作

環境ファイル操作機能による,ファイルのバックアップとリストアの操作について説明します。

<この項の構成>
(1) バックアップ/リストアの対象
(2) バックアップの操作
(3) リストアの操作
(4) バックアップ/リストア対象のファイルの削除

(1) バックアップ/リストアの対象

環境ファイル操作機能では,必要に応じて対象を選択できます。選択した対象と,その選択によってバックアップまたはリストアの対象となるファイルとの対応を,次の表に示します。

表15-2 環境ファイル操作機能の対象とファイルの対応

バックアップ/リストアの
対象の選択
対象となるファイル
実行環境セットアップファイル 表示・印刷環境ファイル(X3PCONF)
AP環境ファイル(X3MWDRV)
フォント構成ファイル(X3PFONT)
プリンタ構成ファイル(X3PPINF)
サービス名ファイル(X3PHOST)
仮想端末名ファイル(X3MWHOST)
サーバAP名ファイル(X3PAPL)
サーバ起動ファイル(X3PSERV)
ログ採取環境設定ファイル
ハードコピー環境設定ファイル
ドローセットアップファイル ドローセットアップ情報が格納されるドローセットアップファイル(レジストリなど個別ファイル)
レイアウト部品 XMAP3インストールフォルダ\USER\PARTSの下にある拡張子.imoのファイル
レイアウトパターン XMAP3インストールフォルダ\USER\PATTERNSの下にある拡張子.imaのファイル
全ファイル対象 上記ファイルのすべてが対象になる

ドローセットアップの情報,および実行環境のセットアップの情報は,すべてのファイルが一括して処理されるため,バックアップやリストアでのファイルの選択はできません。

注※
XMAP3サーバ複数起動のためにユーザが作成したファイルも,バックアップおよびリストア対象となります。

(2) バックアップの操作

指定した対象からバックアップファイルを作成する操作手順を次に示します。

  1. [ユティリティメイン]ダイアログで「環境ファイル操作」を選択し,[OK]ボタンをクリックします。
    [環境ファイル操作]ダイアログが表示されます。
    注※
    実行環境で表示した[ユティリティメイン]ダイアログには,「環境ファイル操作」だけが表示されています。
    [図データ]
  2. 「バックアップ対象の選択」のチェックボックスでバックアップしたい対象を選びます。
    バックアップする対象はチェックボックスをオンに,バックアップしない対象はチェックボックスをオフにします。標準値は「全ファイル対象」になっています。レイアウト部品,レイアウトパターンを対象にした場合は,必要に応じて,対象にするファイルを選択することもできます。
    • 任意のファイルを選択するには,「全ファイル対象」のチェックをオフにして,「レイアウト部品」または「レイアウトパターン」を選択します。次に,フォーカスをファイルビューに移動し,[Ctrl]キーを押しながら任意のファイルをクリックします。また,隣接するファイルをまとめて選択するには,ファイルのグループを囲むようにマウスポインタをドラッグします。
  3. バックアップ先ファイルを指定します。
    バックアップファイル(.sbk)の指定をします。[環境ファイル操作]ダイアログの[バックアップ先]ボタンを選ぶと,[参照]ダイアログが表示されます。ここで,バックアップファイルの名称や出力先を指定し[保存]ボタンをクリックします。
  4. [環境ファイル操作]ダイアログで,バックアップ対象とバックアップ先ファイルを確認したあと,[バックアップ]ボタンをクリックします。
    バックアップが開始されます。

(3) リストアの操作

バックアップファイルをリストアする操作手順を次に示します。

  1. [ユティリティメイン]ダイアログで「環境ファイル操作」を選択し,[OK]ボタンをクリックします。
    [環境ファイル操作]ダイアログが表示されます。
    注※
    実行環境で表示した[ユティリティメイン]ダイアログには,「環境ファイル操作」だけが表示されています。
  2. [環境ファイル操作]ダイアログの[リストア元]ボタンをクリックします。
    [参照]ダイアログが表示されます。
  3. 自PCにリストアするバックアップファイルを指定します。
    [参照]ダイアログでバックアップファイル(.sbk)を選択し,[開く]ボタンをクリックします。[環境ファイル操作]ダイアログの表示内容がリストア用に変更されます。また,選択したバックアップファイルが「リストア元ファイルの選択」に表示されます。

    [図データ]

  4. 「リストア対象の選択」にはバックアップファイルにバックアップされているリソースが表示されているので,ここからリストアしたい対象を選択します。
    リストアする対象はチェックボックスをオンに,リストアしない対象はチェックボックスをオフにします。レイアウト部品,レイアウトパターンを対象にした場合は,必要に応じて,対象にするファイルを選択することもできます。
    • 任意のファイルを選択するには,「全ファイル対象」のチェックをオフにして,「レイアウト部品」または「レイアウトパターン」を選択します。次に,フォーカスをファイルビューに移動し,[Ctrl]キーを押しながら任意のファイルをクリックします。また,隣接するファイルをまとめて選択するには,ファイルのグループを囲むようにマウスポインタをドラッグします。
  5. [環境ファイル操作]ダイアログで,リストア対象とリストア元ファイルを確認したあと,[リストア]ボタンをクリックします。
    リストアが開始されます。

(4) バックアップ/リストア対象のファイルの削除

バックアップファイルから不要なリソースを選択して削除できます。また,バックアップまたはリストアするPCから不要なリソースを削除することもできます。削除できるリソースを次の表に示します。

表15-3 バックアップ/リストアで削除できるリソース

バックアップ/リストア対象 ファイル バックアップファイル
ディスク 移動可能な媒体
実行環境セットアップファイル × ×
ドローセットアップファイル × ×
レイアウト部品 ×
レイアウトパターン ×

(凡例)
○:削除できる。
×:削除できない。

次に,削除の操作方法を説明します。

  1. [ユティリティメイン]ダイアログで「環境ファイル操作」を選択し,[OK]ボタンをクリックします。
    [環境ファイル操作]ダイアログが表示されます。
    注※
    実行環境で表示した[ユティリティメイン]ダイアログには,「環境ファイル操作」だけが表示されています。
  2. 削除したいリソースを選択します。
    • PCのリソースを削除したい場合
      「バックアップ対象の選択」から削除したい対象を選択します。なお,「実行環境セットアップファイル」と「ドローセットアップファイル」は選択できません。また,「全ファイル対象」を選んでも,実行環境セットアップファイルとドローセットアップファイルに分類されるファイルは,実際の削除対象から除かれます。
    • バックアップファイルのリソースを削除したい場合
      [環境ファイル操作]ダイアログで[リストア元]ボタンをクリックします。[参照]ダイアログでバックアップファイルを選択してから「リストア対象の選択」で削除したいリソースを選択します。
  3. [環境ファイル操作]ダイアログで,削除対象を確認したあと,[削除]ボタンをクリックします。
    削除が開始されます。