画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド
環境ファイル操作の機能と用途について説明します。
なお,ターミナルサービス構成の環境では,一つのクライアントだけが環境ファイル操作の機能を利用できます。複数のクライアントが同時にこの機能を利用することはできません。また,環境ファイルの操作は,運用管理者が実施してください。
環境ファイル操作機能は,XMAP3の開発環境および実行環境に関する設定情報を,バックアップおよびリストアするための機能です。
環境ファイル操作機能では,ドローセットアップの設定情報,実行環境のセットアップ(表示・印刷セットアップ,C/Sセットアップ)の設定情報,ロギング支援の環境情報,ハードコピーの環境情報,ユーザが作成したレイアウトパターンとレイアウト部品をバックアップおよびリストアできます。
バックアップとリストアは,バックアップファイル(拡張子.sbk)を経由して行います。バックアップを実行すると,バックアップの対象となったファイルがコピーされ,バックアップファイルにまとめられます。元の環境に復元する場合は,このバックアップファイルを使ってリストアします。ほかの開発環境や実行環境に配布または移行する場合には,バックアップファイルをネットワークや移動可能な媒体(FD,MOなど)で移動し,リストアします。
環境ファイル操作機能の概要を次の図に示します。
図15-2 環境ファイル操作機能の概要
なお,環境ファイル操作機能はバックアップ元およびリストア先の両方のPCに同じバージョンのXMAP3がインストールされていることが前提になります。例えば,この機能がインストールされているPCでバックアップを実行しても,この機能がインストールされていないPCにリストアすることはできません。
環境ファイル操作機能を使用して,障害に備えた保守用のバックアップを取ることができます。また,チーム開発をする場合に同じ開発環境を複数のPCに配布したり,実行環境の構築時の運用に利用したりできます。
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