画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

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9.3.2 仮想端末名を自動割り当てで運用したい場合の考え方と注意

<この項の構成>
(1) 仮想端末の自動割り当ての概要
(2) 仮想端末の自動割り当て機能の適用条件
(3) 注意事項

(1) 仮想端末の自動割り当ての概要

C/Sシステム構成の環境で,サーバ上のAPから複数のクライアントPCへ画面表示,または帳票印刷をする場合,仮想端末の自動割り当て機能を利用できます。この機能は,C/Sシステム構成の場合だけ利用できる機能です。

仮想端末の自動割り当てをすると,サーバAPが各クライアントPCに対応した仮想端末名を意識することなく一つの仮想端末名だけを意識していれば,それぞれのPCで表示・印刷サービスが起動されたタイミングで,APからそのPCに対して画面表示または帳票印刷ができます。

画面の仮想端末を自動的に割り当てる場合の例を次の図に示します。この例では,サーバPC上のAPで,一つの仮想端末名「DSP001(画面の自動割り当て用仮想端末名)」だけを指定しておきます。サーバ側のC/Sセットアップで,APで指定した自動割り当て用の仮想端末名を設定しておけば,各クライアントPCにあるXMAP3の表示サービスが起動されたタイミングで,APから送信された情報を画面表示するようにできます。

図9-3 仮想端末の自動割り当ての例

[図データ]

この図の場合は,サーバ側のC/Sセットアップで次の設定をしておくことが前提となります。

AP実行時,次のような流れで仮想端末が自動的に割り当てられます。

  1. ユーザが,ホスト名「PC01」のクライアントPCで「XMAP3クライアント」アイコンをクリックすると,XMAP3の表示サービス「XPDSP01」が起動されます。
  2. サーバPC上のXMAP3サーバによって,表示サービスに対応するAP「C:\DSP\AP.EXE」が起動されます。
  3. サーバAPから仮想端末名「DSP001」に対して画面表示要求を行います。
  4. サーバ側のXMAP3実行支援を経由して3.の画面表示要求が1.で起動された表示サービスのあるクライアントPC(ホスト名「PC01」)へ送信され,画面表示されます。

(2) 仮想端末の自動割り当て機能の適用条件

この機能を適用するために必要な条件について説明します。

(3) 注意事項