画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド
XMAP3では,C/Sシステムの通信データを圧縮する機能(以降,通信データ圧縮機能と表記する)を提供しています。通信データ圧縮機能使用すると,低速回線でのデータ転送時間が短縮されます。この結果,画面表示と帳票印刷の性能が向上します。また,データ転送量が削減されるため,従量制パケット回線の通信コストが軽減します。
なお,通信データ圧縮機能は,サーバおよびクライアントの双方のXMAP3がバージョン04-00以降の場合にだけ利用できる機能です。
C/Sシステム構成でのデータ転送の例を次の図に示します。
図8-2 C/Sシステム構成でのデータ転送の例
この図の例で,低速回線であるWAN(Wide Area Network)を使用するデータ転送Bのケースは,データ圧縮機能によって転送データが削減されるため,アプリケーションのレスポンスが向上し,通信コストが軽減します。また,高速回線であるLAN(Local Area Network)を使用するデータ転送Aのケースでも,転送データ量の削減によって,LAN上のトラフィックが軽減され,レスポンスの向上が期待できます。
通信データ圧縮機能によるデータ転送量削減のイメージを次の図に示します。
図8-3 通信データ圧縮機能によるデータ転送量の削減
通信データ圧縮機能を利用すると,サーバからクライアントへ画面・帳票データを転送する時に,サーバ(サーバAP)側で転送データが圧縮されます。圧縮されたデータがクライアントに転送されると,クライアント(表示・印刷サービス)側でそのデータが解凍されます。
通信データ圧縮機能は,サーバにPC,クライアントにPCを使用するC/Sシステム構成で利用できます。
通信データ圧縮機能が動作する運用形態を次の図に示します。
図8-4 通信データ圧縮機能が動作する運用形態
[表示・印刷セットアップ]ダイアログの[アプリケーション2]タブでの設定について説明します。
表示サービスへ送信するデータを圧縮するかどうかを指定します。
印刷サービスへ送信するデータを圧縮するかどうかを指定します。
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