画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

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5.3.8 サーバAPから出力先プリンタを指定するC/Sシステム構成の設定例

サーバにあるAPから出力先プリンタを指定できます。ここでは3台のプリンタを目的に応じて使い分ける方法について説明します。

[図データ]

サーバAPから目的に応じて仮想端末PRT001,PRT002,およびPRT003を指定して,それぞれに対応するプリンタに帳票を印刷します。この方法は,スプールをネットワーク上で転送するのではなく,XMAP3のC/Sシステム機能を用いて,それぞれのプリンタが接続されているPCのスプールに,XMAP3が直接出力して印刷するものです。

[図データ]

<この項の構成>
(1) 設定
(2) APでの指定
(3) XMAP3システムを起動する手順
(4) 注意事項
(5) ソフトウェア構成

(1) 設定

次に示すファイルの設定が必要になります。また,設定するファイル間で名称を合わせるなどの注意も必要です。ここでは,システム構成に沿った設定例を示しますので,ファイル間の関係を確認してください。

(a) サーバ側の設定

ここでは,上記構成例の画面の設定は省略しています。

(b) クライアント側の設定
(c) 印刷機能に関する設定

プリンタ印刷方式を設定したい場合,次の手順で設定してください。また,ここで説明するのは,サーバおよびクライアント側それぞれで設定が必要な例です。

表示・印刷セットアップで次のように設定します。

《サーバ側》
プリンタデバイス名   :PRT1
プリンタ名(ドライバ名):EPSON VP-1000
プリンタの種類     :ESC/P準拠プリンタ
オプション       :任意に選択

《クライアント側》
プリンタデバイス名   :PRT2,PRT3
プリンタ名(ドライバ名):Canon LBP-A304E LIPS3
プリンタの種類     :LIPS III準拠プリンタ
オプション       :任意に選択

(2) APでの指定

日立COBOLでのプリンタの使い分けは,AP中の仮想端末名を次のように指定します。

(3) XMAP3システムを起動する手順

次の手順でXMAP3システムを起動してください。

  1. サーバ側で,「XMAP3サーバ」アイコンを選び,XMAP3サーバを起動します。
  2. クライアント側で,「XMAP3クライアント」アイコンを選び,XMAP3クライアントを起動します。
  3. XMAP3クライアントによって,そのクライアントに定義された印刷サービスが自動的に起動されます。
  4. 起動された印刷サービスに対応するAPがサーバ側で起動されます。

(4) 注意事項

デバイス名に「PR1」を指定した場合,そのプリンタは,通常使用するプリンタにする必要があります。

(5) ソフトウェア構成

サーバAPから出力先プリンタを指定するC/Sシステムの,ソフトウェア構成を次に示します。

サーバ
/クライアント
使用するソフトウェア
XMAP3 コンパイラ※1 DB※2
サーバ XMAP3/NET(-RTS)またはXMAP3/Enterprise Edition(-RTS) 日立COBOL(-RTS),
VC++,VC++.NET,またはVB
HiRDB※3または
ISAM※4
クライアント XMAP3/NET(-RTS)またはXMAP3/Enterprise Edition(-RTS)

(凡例)
−:なし。

-RTSは,Run Time Systemを示します。

注※1
使用するコンパイラが必要になります。

注※2
DB連携しない業務では,DBに関するソフトウェアは不要です。

注※3
HiRDBのほかに,SQL ServerやORACLEなども使用できます。

注※4
ISAMは,日立COBOLに標準添付されています。