画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド
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5.3.8 サーバAPから出力先プリンタを指定するC/Sシステム構成の設定例
サーバにあるAPから出力先プリンタを指定できます。ここでは3台のプリンタを目的に応じて使い分ける方法について説明します。
![[図データ]](FIGURE/ZU073200.GIF)
サーバAPから目的に応じて仮想端末PRT001,PRT002,およびPRT003を指定して,それぞれに対応するプリンタに帳票を印刷します。この方法は,スプールをネットワーク上で転送するのではなく,XMAP3のC/Sシステム機能を用いて,それぞれのプリンタが接続されているPCのスプールに,XMAP3が直接出力して印刷するものです。
![[図データ]](FIGURE/ZU073300.GIF)
- <この項の構成>
- (1) 設定
- (2) APでの指定
- (3) XMAP3システムを起動する手順
- (4) 注意事項
- (5) ソフトウェア構成
次に示すファイルの設定が必要になります。また,設定するファイル間で名称を合わせるなどの注意も必要です。ここでは,システム構成に沿った設定例を示しますので,ファイル間の関係を確認してください。
(a) サーバ側の設定
ここでは,上記構成例の画面の設定は省略しています。
- TCP/IPポート番号の設定
WindowsのSERVICESファイルに,ポート番号を設定します。
![[図データ]](FIGURE/ZU073400.GIF)
- TCP/IP用IPアドレスおよびホスト名の設定
コントロールパネルの「ネットワーク」を開き,「TCP/IPプロトコル」および「DNS」で設定してください。また,WindowsのHOSTSファイルに必要なホスト名とIPアドレスの設定も必要になります。なお,ホスト名は大文字と小文字が区別されますので使い分けてください。
![[図データ]](FIGURE/ZU073500.GIF)
- C/Sシステム環境の設定
次に,C/Sシステム環境の設定を行います。
- [C/Sセットアップ]ダイアログの[C/S構成]タブで「指定種別」として「プリンタ」を選択します。
- [C/Sセットアップ]ダイアログの[C/S構成]タブの「ホスト名」にプリンタを接続しているPCのホスト名を設定します。WindowsのHOSTSファイルに記述している名称を指定してください。
- 任意のサービス名を指定します。ただし,ほかの設定と名称が重複しないようにしてください。xppPRT01などを指定してください。
- 仮想端末名はAPで使用する名称を指定してください。通常はPRT01などを指定します。それぞれの設定では名称が重複しないようにしてください。
- プリンタデバイス名を指定します。この名称は各クライアントで設定した名称を指定ください。
- 「起動時実行アプリケーション」は,クライアント起動時に画面を表示せずに即時印刷を行いたいときに,「固定で指定」「起動時に指定」のどちらかを指定してください。
- [追加]ボタンをクリックして,指定情報を登録してください。
- 使用するクライアントをすべて登録するまで,1〜7までを繰り返してください。
- 「起動時実行アプリケーション」で「起動時に指定」を指定した場合は,[C/Sセットアップ]ダイアログの[アプリケーション]タブでクライアント起動時に指定するアプリケーション名とサーバ上のファイル名を指定します。
- [追加]ボタンをクリックして,アプリケーション名を登録してください。
- 必要に応じて9〜10の手順を繰り返して,必要なAPを登録します。
- [OK]ボタンをクリックし,設定を終了してください。[追加]ボタンをクリックしないで[OK]ボタンで終了すると,設定ファイルへは登録されないのでご注意ください。また,実際の設定ファイルの内容は[OK]ボタンをクリックして登録を行うまでは変更されません。設定を取りやめるときは[キャンセル]ボタンをクリックして終了してください。
- APとは別のフォルダにマップを登録するときは表示・印刷セットアップの[アプリケーション1]タブの「マップ」でマップを登録したフォルダを指定してください。
- クライアント起動時は,「起動時実行アプリケーション」の指定に従い,実行時の引数にアプリケーション名やサービス名を指定してください。
- XMAP3のC/Sシステム環境のセットアップファイルの内容例
サービス名ファイル(X3PHOST)には,次のような内容が設定されます。
![[図データ]](FIGURE/ZU073600.GIF)
仮想端末名ファイル(X3MWHOST)の仮想端末の設定内容は,次のとおりです。
![[図データ]](FIGURE/ZU073700.GIF)
上記,XMAP3のC/Sシステムと仮想端末の定義は,「C/Sセットアップ」で定義します。上記ファイルを直接設定することもできますが,「C/Sセットアップ」を使用することをお勧めします。
(b) クライアント側の設定
- TCP/IPポート番号の設定
WindowsのSERVICESファイルに,サーバ側で設定した値と同じポート番号を設定します。
![[図データ]](FIGURE/ZU073800.GIF)
- TCP/IP用IPアドレスおよびホスト名の設定
コントロールパネルの「ネットワーク」を開き,「TCP/IPプロトコル」および「DNS」で設定してください。また,WindowsのHOSTSファイルに必要なホスト名とIPアドレスの設定も必要になります。なお,ホスト名は大文字と小文字が区別されますので使い分けてください。
![[図データ]](FIGURE/ZU073900.GIF)
- プリンタに関する設定
各クライアントPCでプリンタの設定を行います。
- 表示・印刷セットアップの[プリンタ]タブを選択します。
- 「使用環境」で「C/S」を選択します。
- プリンタデバイス名を指定します。通常は,使用するプリンタがそのPCでの「通常使用するプリンタ」になっている場合は「PR1」を,そのほかの場合は「PRT2」を指定します。
- プリンタ名に出力を行いたいプリンタを設定します。ここにはWindowsで設定されているプリンタ名しか表示されないので,もし,設定したいプリンタが候補に現れない場合は,設定を中止し,Windowsにプリンタの設定を追加してください。プリンタデバイス名に「PR1」を指定した場合は「通常使用するプリンタ」を指定します。
- プリンタに合わせて印刷モードを設定してください。使用するプリンタが240dpi以上の解像度を持つならば,通常は「GDI:ページプリンタ」を設定することをお勧めします。
- その他の設定は通常は特に設定する必要はありません。必要に応じて行ってください。
- [追加]ボタンをクリックし,プリンタ設定を登録してください。
- 使用する全プリンタの設定が終わるまで1〜8の手順を繰り返してください。
- そのときにプリンタデバイス名は重複しないようにしてください。
- [OK]ボタンをクリックし,設定を終了してください。[追加]ボタンをクリックしないで[OK]ボタンで終了すると,設定ファイルへは登録されないのでご注意ください。また,実際の設定ファイルの内容は[OK]ボタンをクリックして登録を行うまでは変更されません。設定を取りやめるときは[キャンセル]ボタンをクリックして終了してください。
(c) 印刷機能に関する設定
プリンタ印刷方式を設定したい場合,次の手順で設定してください。また,ここで説明するのは,サーバおよびクライアント側それぞれで設定が必要な例です。
表示・印刷セットアップで次のように設定します。
- 《サーバ側》
- プリンタデバイス名 :PRT1
- プリンタ名(ドライバ名):EPSON VP-1000
- プリンタの種類 :ESC/P準拠プリンタ
- オプション :任意に選択
- 《クライアント側》
- プリンタデバイス名 :PRT2,PRT3
- プリンタ名(ドライバ名):Canon LBP-A304E LIPS3
- プリンタの種類 :LIPS III準拠プリンタ
- オプション :任意に選択
(2) APでの指定
日立COBOLでのプリンタの使い分けは,AP中の仮想端末名を次のように指定します。
- プリンタAに出力する場合:仮想端末名をPRT001にする
- プリンタBに出力する場合:仮想端末名をPRT002にする
- プリンタCに出力する場合:仮想端末名をPRT003にする
(3) XMAP3システムを起動する手順
次の手順でXMAP3システムを起動してください。
- サーバ側で,「XMAP3サーバ」アイコンを選び,XMAP3サーバを起動します。
- クライアント側で,「XMAP3クライアント」アイコンを選び,XMAP3クライアントを起動します。
- XMAP3クライアントによって,そのクライアントに定義された印刷サービスが自動的に起動されます。
- 起動された印刷サービスに対応するAPがサーバ側で起動されます。
デバイス名に「PR1」を指定した場合,そのプリンタは,通常使用するプリンタにする必要があります。
(5) ソフトウェア構成
サーバAPから出力先プリンタを指定するC/Sシステムの,ソフトウェア構成を次に示します。
サーバ
/クライアント |
使用するソフトウェア |
XMAP3 |
コンパイラ※1 |
DB※2 |
サーバ |
XMAP3/NET(-RTS)またはXMAP3/Enterprise Edition(-RTS) |
日立COBOL(-RTS),
VC++,VC++.NET,またはVB |
HiRDB※3または
ISAM※4 |
クライアント |
XMAP3/NET(-RTS)またはXMAP3/Enterprise Edition(-RTS) |
− |
− |
- (凡例)
- −:なし。
- 注
- -RTSは,Run Time Systemを示します。
- 注※1
- 使用するコンパイラが必要になります。
- 注※2
- DB連携しない業務では,DBに関するソフトウェアは不要です。
- 注※3
- HiRDBのほかに,SQL ServerやORACLEなども使用できます。
- 注※4
- ISAMは,日立COBOLに標準添付されています。
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