1台の印刷管理サーバ上に複数のEUR Print Managerを起動し，EUR Print Manager - Adapterに設定されている印刷管理サーバのポート番号を指定してジョブを実行することで，処理は指定したEUR Print Managerにジョブ単位で振り分けられます。次のような振り分け例があります。

• EUR Print Managerを順番に振り分ける
• 業務種別ごとに専用のEUR Print Managerを振り分ける
• 帳票種別ごとにEUR Print Managerを振り分ける

なお，Webサーバやアプリケーションサーバを複数構成にすることもできます。

ポート番号を指定して，EUR Print Managerでの処理を振り分ける構成例を次に示します。

図D-3　ポート番号指定で処理の振り分けを行う構成例

EUR Print Managerのポート番号の設定

EUR Print Managerを複数起動する場合，1台のサーバマシンで同じポート番号を使用できないため，EUR Print Managerを追加するときには，EUR Print Managerの環境設定ファイル（EURPM.ini）の，PORTセクションのEURPMキーに，EUR Print Managerごとに異なるポート番号を指定します。EUR Print Managerの追加方法の詳細については，「6.　EUR Print Managerの起動管理」を参照してください。なお，EUR Print Managerの環境設定ファイルについての詳細は，「16.2　環境設定ファイル（EUR Print Manager）」を参照してください。

EUR Print Managerの複数起動

EURPM制御コマンド，またはWindows環境の場合は［EURPM起動管理］画面で，EUR Print Managerを複数起動します。EUR Print Managerの起動方法についての詳細は，「6.　EUR Print Managerの起動管理」を参照してください。なお，EUR Print Managerを自動で起動することもできます。EUR Print Managerの自動起動についての詳細は，「6.1.1　自動起動の設定」を参照してください。

EUR Print Manager - Adapterの設定

EUR Print Manager - Adapterの環境設定ファイル（EURPMADP.ini）の，PORTセクションのEURPMキーには，デフォルトに設定するEUR Print Managerのポート番号を指定します。EUR Print Manager - Adapterの環境設定ファイルについての詳細は，「16.3　環境設定ファイル（EUR Print Manager - Adapter）」を参照してください。

業務アプリケーションの設定

業務アプリケーションからEUR Print Manager - Adapterを呼び出す処理の際に，印刷管理サーバのポート番号を指定するように設定します。ポート番号の指定を省略した場合は，デフォルトのEUR Print Managerに処理が振り分けられます。

参考

印刷管理サーバのポート番号のプロパティの指定はアプリケーションサーバで設定します。詳細については，次の章を参照してください。

• 「9.　ActiveX起動部品およびRS-ActiveX起動部品を使用した帳票出力」
• 「10.　Java起動部品およびRS-Java起動部品を使用した帳票出力」
• 「11.　COBOL起動部品を使用した帳票出力」
• 「12.　コマンド起動部品を使用した帳票出力」