複数台の印刷管理サーバを設定し，処理を並列実行して負荷分散と多重化ができます。EUR Print Manager - Adapterに設定されている印刷管理サーバのIPアドレスを指定してジョブを実行することで，処理は指定したEUR Print Managerにジョブ単位で振り分けられて負荷分散されます。次のような振り分け例があります。

• EUR Print Managerを順番に振り分ける
• 業務種別ごとに専用のEUR Print Managerを振り分ける
• 帳票種別ごとにEUR Print Managerを振り分ける

なお，Webサーバやアプリケーションサーバを複数構成にして，負荷分散の効果を高めることもできます。

IPアドレスを指定して，EUR Print Managerの処理を振り分ける構成例を次に示します。

図D-2　IPアドレス指定で処理の振り分けを行う構成例

印刷管理サーバのIPアドレス設定

それぞれの印刷管理サーバに異なるIPアドレスを設定します。

この例では，印刷管理サーバ1にX.X.X.X.，印刷管理サーバ2にX.X.X.Y.と設定します。

EUR Print Manager - Adapterの設定

EUR Print Manager - Adapterの環境設定ファイル（EURPMADP.ini）の，IPADDRESSセクションのEURPMキーには，デフォルトに設定するEUR Print ManagerのIPアドレスを指定します。EUR Print Manager - Adapterの環境設定ファイルについての詳細は，「16.3　環境設定ファイル（EUR Print Manager - Adapter）」を参照してください。

業務アプリケーションの設定

業務アプリケーションからEUR Print Manager - Adapterを呼び出す処理の際に，印刷管理サーバのIPアドレスを指定するように設定します。IPアドレスの指定を省略した場合は，デフォルトのEUR Print Managerに処理が振り分けられます。

参考

印刷管理サーバのIPアドレスのプロパティの指定はアプリケーションサーバで設定します。詳細については，次の章を参照してください。

• 「9.　ActiveX起動部品およびRS-ActiveX起動部品を使用した帳票出力」
• 「10.　Java起動部品およびRS-Java起動部品を使用した帳票出力」
• 「11.　COBOL起動部品を使用した帳票出力」
• 「12.　コマンド起動部品を使用した帳票出力」