複数台の印刷管理サーバを設定し，ロードバランサによってシステムの負荷分散と多重化ができます。ロードバランサによって，処理は自動的にそれぞれのEUR Print Managerに振り分けられて負荷分散されます。ロードバランサの負荷分散仕様については，使用するロードバランサのマニュアルを参照してください。

なお，Webサーバやアプリケーションサーバを複数構成にして，負荷分散の効果を高めることもできます。

ロードバランサを使用して，EUR Print Managerで処理の自動振り分けを行う構成例を次に示します。

図D-1　ロードバランサを使用した構成例

印刷管理サーバのIPアドレス設定

それぞれの印刷管理サーバに異なるIPアドレスを設定します。

この例では，印刷管理サーバ1にX.X.X.X.，印刷管理サーバ2にX.X.X.Y.と設定します。

ロードバランサの設定

ロードバランサには仮想IPアドレスを設定します。仮想IPアドレスに対して，印刷管理サーバのIPアドレスを対応付けます。

（設定例）

• ロードバランサの仮想IPアドレス（X.X.X.Z）への対応付け1
  印刷管理サーバ1のIPアドレス（X.X.X.X）
  
• ロードバランサの仮想IPアドレス（X.X.X.Z）への対応付け2
  印刷管理サーバ1のIPアドレス（X.X.X.Y）
  

ロードバランサの設定方法は，使用するロードバランサのマニュアルを参照してください。

EUR Print Manager - Adapterの設定

EUR Print Manager - Adapterの環境設定ファイル（EURPMADP.ini）の，IPADDRESSセクションのEURPMキーにロードバランサの仮想IPアドレスを指定します。EUR Print Manager - Adapterの環境設定ファイルについての詳細は，「16.3　環境設定ファイル（EUR Print Manager - Adapter）」を参照してください。