帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR Print Manager 帳票出力

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1.7.1 Webブラウザを使用したクライアントPCでの印刷(ActiveXクライアント印刷)

ActiveX部品の設定については,「8. ActiveX部品を使用した帳票出力」を参照してください。

ActiveXクライアント印刷でのシステム構成を次に示します。

図1-14 ActiveXクライアント印刷のシステム構成

[図データ]

  1. 印刷要求
    印刷要求が業務アプリケーションに送られます。
  2. 転送
    EUR Print Manager - Adapterは,ユーザーデータファイルを印刷管理サーバのEUR Print Managerに転送します。
  3. EPF形式ファイル生成
    転送されたユーザーデータファイルとあらかじめ印刷管理サーバに配置しておいた印刷定義ファイルから,印刷データ(EPF形式ファイル)が生成されます。
    なお,手順1.〜手順3.で生成された印刷データが複数ある場合,一つの印刷データに統合することもできます。印刷データの統合方法については,「1.13 複数のEPF形式ファイルの統合」を参照してください。
  4. 印刷データ転送
    EUR Print Managerは,生成された印刷データ(EPF形式ファイル)をアプリケーションサーバに転送します。
  5. ダウンロード
    クライアントPCのWebブラウザから,Webサーバにアクセスして印刷データ(EPF形式ファイル)をダウンロードします。
    Webサーバとアプリケーションサーバが別マシンであったり,ネットワークを共有していたりする場合は,アプリケーション側でアプリケーションサーバの印刷データ(EPF形式ファイル)をWebサーバに転送しておいてください。
  6. プレビュー,または印刷
    クライアントPCからプレビュー,または印刷できます。

ActiveXクライアント印刷には,[印刷先指定]ダイアログを操作して印刷する場合と,プレビュー画面を表示して印刷する場合の2種類の方法があります。

[印刷先指定]ダイアログを操作して印刷する場合は,EUR Print Manager - Client Print ActiveXをインストールする必要があります。

プレビュー画面を表示して印刷する場合は,EUR Print Manager - Client Preview ActiveXをインストールする必要があります。

<この項の構成>
(1) ActiveXクライアント印刷の手順

(1) ActiveXクライアント印刷の手順

ActiveXクライアント印刷の手順を次に示します。

(a) クライアントPCの設定

クライアントPCの設定方法を次に示します。

  1. プリンタの指定方法の設定
    プリンタの指定方法には,次の3種類の方法があります。
    • 印刷するプリンタとトレイを指定する
    • 通常使うプリンタを指定する
    • ダイアログでプリンタを選択する
    プリンタの指定方法と関係する部品の設定項目を,次に示します。指定方法のどれか一つを設定してください。
    プリンタの指定方法 ActiveX部品の設定項目 指定する値
    印刷するプリンタとトレイを指定する※1 OS上のプリンタ名 PrinterNameパラメタ プリンタ名(80バイト以内の文字列)
    OS上のプリンタのトレイ名 TrayNameパラメタ トレイ名(80バイト以内の文字列)
    通常使うプリンタを指定する※2 NoSetPrinterDlgパラメタ YES(通常使うプリンタを指定する)
    NO(通常使うプリンタを指定しない)
    ダイアログでプリンタを選択する DefaultPrintDlgパラメタ YES(OS標準の印刷先指定ダイアログを表示する)
    NO(EUR Print Managerの印刷先指定ダイアログを表示する)
    注※1
    印刷するプリンタとトレイを指定した場合,通常使うプリンタの指定,およびダイアログでのプリンタ選択はできません。
    注※2
    通常使うプリンタを指定した場合,ダイアログでのプリンタ選択はできません。

  2. 印刷するファイルの設定
    印刷するファイルをダウンロードするURLを設定します。設定するActiveX部品のパラメタは,EPFFileURLパラメタです。
    参考
    ActiveXクライアント印刷で使用するActiveX部品については「8. ActiveX部品を使用した帳票出力」を参照してください。
(b) 印刷管理サーバの設定

印刷管理サーバの設定方法を次に示します。

  1. 帳票ファイルの設定
    印刷する帳票ファイル名を設定します。
    帳票ファイルを設定する項目を,次に示します。
    帳票ファイルの設定 起動部品の設定項目 指定する値
    帳票ファイルの名前 ActiveX起動部品:ReportFileNameプロパティ
    Java起動部品:setReportFileNameメソッド
    COBOL起動部品:PrintReport関数(REPORTNAMEパラメタ)
    コマンド起動部品:eurpmcコマンドの/rfオプション
    帳票ファイル名(255バイト以内の文字列)
  2. EPF形式ファイルの設定
    EPF形式ファイル名を設定します。
    EPF形式ファイルを設定する項目を,次に示します。
    EPF形式ファイルの設定 起動部品の設定項目 指定する値
    EPF形式ファイル名 ActiveX起動部品:EPFFileNameプロパティ
    Java起動部品:setEPFFileNameメソッド
    COBOL起動部品:OutputEPFReport関数(EPFFILENAMEパラメタ)
    コマンド起動部品:eurpmcコマンドの/epfnオプション
    EPF形式ファイル名(255バイト以内の文字列)
  3. マッピングデータファイル,または帳票セット指定ファイルの設定
    マッピングデータファイル名,または帳票セット指定ファイル名のどちらかを設定します。
    マッピングデータファイル,または帳票セット指定ファイルを設定する項目を,次に示します。
    ユーザーデータファイルの設定 起動部品の設定項目 指定する値
    マッピングデータファイルの名前 ActiveX起動部品:DataFileNameプロパティ
    Java起動部品:setDataFileNameメソッド
    COBOL起動部品:PrintReport関数(MAPPINGDATAパラメタ)
    コマンド起動部品:eurpmcコマンドの/mapオプション
    マッピングデータファイル名(255バイト以内の文字列)
    帳票セット指定ファイルの名前 ActiveX起動部品:MultiReportSetFileNameプロパティ
    Java起動部品:setMultiReportSetFileNameメソッド
    COBOL起動部品:PrintReport関数(REPORTSETFILEパラメタ)
    コマンド起動部品:eurpmcコマンドの/mrsオプション
    帳票セット指定ファイル名(255バイト以内の文字列)
  4. ユーザーデータファイル,印刷定義ファイル,および印刷付加情報の設定
    必要に応じて,ユーザーデータファイル(ユーザ定義データファイルなど),印刷定義ファイル(複数様式情報定義ファイル,文書情報設定ファイル,置き換え表管理情報ファイルなど)および印刷付加情報(印刷開始ページ,印刷部数,ページ番号など)を設定します。
  5. クライアントPCでの印刷
    印刷方法によって,手順が異なります。
    自動で印刷する場合
    印刷するプリンタとトレイを指定した場合,および通常使うプリンタを指定した場合は,指定したプリンタに自動で印刷されます。自動で印刷する手順については,「4.6.6 Webブラウザを使用したクライアントPCでの印刷(自動印刷)」を参照してください。
    帳票のプレビュー画面を表示してから印刷する場合
    帳票を受信すると,プレビュー画面が表示されます。帳票のプレビュー画面を表示してから印刷する手順については,「4.6.7 Webブラウザを使用したクライアントPCでの印刷(プレビュー画面からの印刷)」を参照してください。
    ダイアログを操作して印刷する場合
    帳票を受信すると,自動で帳票が印刷されるか,印刷ダイアログが表示されます。ダイアログを操作して印刷する手順については,「4.6.8 Webブラウザを使用したクライアントPCでの印刷(ダイアログでの印刷)」を参照してください。