複数のEPF形式ファイルを一つに統合して出力できます。統合後のEPF形式ファイルは，クライアントPCに配布したり，Webブラウザからダウンロードしたりすることで，プレビュー表示や印刷ができます。

複数のEPF形式ファイルを統合して出力するには，次の条件をすべて満たす必要があります。

• 統合対象のEPF形式ファイルの数が，2〜10,000ファイルであること。
• 統合対象のEPF形式ファイルの合計ページ数が，999,999ページ以下であること。
• 統合対象のEPF形式ファイルを，印刷用のデータ形式に変換したときのファイルサイズの合計が，2GB以下であること。
• 統合対象のEPF形式ファイルが，すべて存在していること。
• 統合対象のすべてのEPF形式ファイルにアクセスできること。
• 統合対象のすべてのEPF形式ファイルで，印刷データの解像度（DPI値）が同じであること。

統合後のEPF形式ファイルの属性情報を次の表に示します。

表1-3　統合後のEPF形式ファイルの属性情報

EPF形式ファイルの属性	統合時の指定可否	統合後に設定される値
		統合時に指定あり	統合時に指定なし
印刷部数	○	指定値	1
印刷部数の単位	○	指定値	0（部単位）
用紙の向き	○	指定値	未指定（統合するEPF形式ファイルのページごとの属性で出力）
スプールタイトル	○	指定値	未指定（印刷時は最初に指定するEPF形式ファイルの帳票ファイル名を出力）
プリンタクラス名	○	指定値	未指定
EUR Print Serviceのバージョン	×	−	統合するEPF形式ファイルの最新バージョン
印刷データを作成したプログラムのバージョン	×	−	統合するEPF形式ファイルの最新バージョン
蓄積ジョブID	×	−	最初に指定するEPF形式ファイルの属性値
総ページ数	×	−	統合するEPF形式ファイルのページ数の総和
印刷日時書式	×	−	最初に指定するEPF形式ファイルの属性値
印刷日時フォント名	×	−	最初に指定するEPF形式ファイルの属性値
印刷日時フォントサイズ	×	−	最初に指定するEPF形式ファイルの属性値
印刷日時出力位置	×	−	最初に指定するEPF形式ファイルの属性値
印刷日時フォント色	×	−	最初に指定するEPF形式ファイルの属性値

（凡例）

○：指定できます。

×：指定できません。

−：該当しません。

複数のEPF形式ファイルの統合でのシステム構成を次に示します。

図1-21　複数のEPF形式ファイルの統合でのシステム構成

1. 統合要求
   統合要求が業務アプリケーションに送られます。
   
2. 転送
   EUR Print Manager - Adapterは，統合対象のEPF形式ファイルを印刷管理サーバのEUR Print Managerに転送します。
   
3. ファイル統合
   EUR Print Managerは，転送されたEPF形式ファイルを統合し，印刷データ（EPF形式ファイル）を生成します。
   
4. 印刷データ転送
   EUR Print Managerは，統合後の印刷データ（EPF形式ファイル）をEUR Print Manager - Adapterに転送します。
   転送された印刷データは，クライアントPCに配布したり，Webブラウザからダウンロードしたりすることで，クライアントPCでプレビュー表示や印刷ができます。
   

＜この節の構成＞

1.13.1　複数のEPF形式ファイルを統合する手順