EUR Print Managerでは，印刷管理サーバからクライアントPCに帳票を振り分けて，クライアントPCで帳票を印刷することができます。また，業務アプリケーションから印刷管理サーバを経由して配布された帳票を，複数のクライアントPCで印刷することもできます。

クライアントPCで印刷するには，EUR Print Managerのコンポーネントの一つであるEUR Print Manager - Clientが必要です。EUR Print Manager - Clientには，EUR Print Manager - Client Print ActiveXおよびEUR Print Manager - Client Preview ActiveXが含まれます。

クライアントPCでの印刷方法を次に示します。

• 印刷時にダイアログでプリンタを設定する対話型印刷
• 印刷プレビューが表示されたあとにダイアログでプリンタを設定する対話型印刷プレビュー表示
• 自動で帳票を印刷する自動印刷
• 印刷実行時に印刷中ダイアログを表示させない全自動印刷
• 帳票を複数のクライアントPCに配布して印刷する配布印刷
• クライアントPCのWebブラウザからの印刷
• クライアントPCでのコマンド実行による印刷

クライアントPCの印刷方法では，用途に合わせて複数の形式のファイルを出力できます。クライアントPCでの印刷方法は，目的によって次のように使い分けられます。

帳票を自動で印刷したい場合

印刷先のプリンタを設定しておくと，帳票を自動で印刷できます。また，自動で帳票を印刷する際に，印刷中を示すダイアログを表示させないで印刷することもできます。設定方法については「1.4　クライアントPCでの自動印刷」を参照してください。

クライアントPCでの自動印刷の流れを次に示します。

図1-2　クライアントPCでの自動印刷の流れ

帳票を受信するたびに印刷先を選択したい場合

帳票を受信するとダイアログを表示して，印刷先をダイアログで選択してから印刷できます。また，帳票を受信すると印刷プレビューを表示して，印刷先をダイアログで選択してから印刷したり，帳票受信時に印刷を許可しないで，プレビュー表示だけさせたりすることもできます。設定方法については「1.5　クライアントPCでの対話型印刷」を参照してください。

クライアントPCでの対話型印刷の流れを次に示します。

図1-3　クライアントPCでの対話型印刷の流れ

帳票を複数のクライアントPCに配布して印刷したい場合

同一の帳票を複数のクライアントPCに配布して印刷できます。設定方法については「1.6　クライアントPCへの配布印刷」を参照してください。

クライアントPCへの配布印刷の流れを次に示します。

図1-4　クライアントPCへの配布印刷の流れ

クライアントPCのWebブラウザから帳票を印刷したい場合

ActiveX部品を使用して，帳票をWeb上で表示，および印刷できます。設定方法については「1.7　Webブラウザを使用したクライアントPCでの印刷」を参照してください。

Webブラウザを使用したクライアントPCでの印刷の流れを次に示します。

図1-5　Webブラウザを使用したクライアントPCでの印刷の流れ

クライアントPCでのWeb出力ではActiveXを使用していますが，システムセキュリティポリシーなどでActiveXを使用しない運用もできます。ActiveXを使用しないクライアントPCでのWeb出力を，ヘルパクライアント印刷といいます。クライアントPCで帳票を操作すると，EUR Print Manager - Clientのビューア機能がWebブラウザのヘルパアプリケーションとなってプレビュー，または印刷できます。Webブラウザのヘルパアプリケーションとして実行する方法については，「1.7.2　Webブラウザを使用したクライアントPCでの印刷（ヘルパクライアント印刷）」を参照してください。

クライアントPCでのコマンド実行によって帳票を印刷したい場合

クライアントPCでコマンドを実行することで，帳票をプレビュー表示，および印刷できます。設定方法については「1.8　コマンドを使用したクライアントPCでの印刷」を参照してください。

コマンドを使用したクライアントPCでの印刷の流れを次に示します。

図1-6　コマンドを使用したクライアントPCでの印刷の流れ

帳票を任意の時点で印刷または再印刷したい場合

印刷管理サーバから受信した帳票（印刷データ）を拠点サーバに蓄積できます。拠点サーバに蓄積された印刷データにリクエストを送ることで，プリンタの空き時間を利用して印刷したり，同じ帳票を何度も印刷したりできます。蓄積した印刷データの印刷方法については「2.　蓄積印刷」または「3.　GUIによる蓄積管理」を参照してください。