帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR サーバ帳票出力

[目次][索引][前へ][次へ]

7.6.1 プリンタ定義ファイルの作成

プリンタ定義ファイルは,システム管理者が作成してください。

<この項の構成>
(1) プリンタ定義ファイルの保存場所
(2) プリンタ定義ファイルの構文
(3)  UNIX/Linux環境のEUR サーバ帳票出力機能で印刷するときの運用手順

(1) プリンタ定義ファイルの保存場所

プリンタ定義ファイルの保存場所は,コマンドオプション,環境変数,または環境設定ファイルで指定できます。コマンドオプション,環境変数,または環境設定ファイルでプリンタ定義ファイルの保存場所を指定した場合は,指定した場所にプリンタ定義ファイルを保存してください。コマンドオプションで指定する方法については「3.2.3(25) /piオプション」を,環境変数または環境設定ファイルで指定する方法については「7.26.44 EURPS_PRINTERINFPATH」を参照してください。

プリンタ定義ファイルの保存場所を指定していない場合は,次に示す場所に保存してください。

(2) プリンタ定義ファイルの構文

[エントリ名]
キーワード=

キーワードに指定できる値を次に示します。

表7-7  プリンタ定義ファイルの構文

構 文 説  明
エントリ名
  • 「印刷位置補正情報」,または「UNIXでの印刷で使用するプリンタの情報」を設定する場合は,次に示すプリンタ名を指定します。
    Windows環境の場合:Windowsで登録されているプリンタ名
    UNIX/Linux環境の場合:任意のプリンタ名
    eurpsコマンドの/pオプション(UNIX/Linux環境の場合は-pオプション)に指定するプリンタ定義ファイル中のプリンタ名とは,ここで指定する[プリンタ名]のプリンタ名です。
    半角空白を含むプリンタ名を指定する場合は,プリンタ名を「"」で囲んで指定してください。半角空白を含むプリンタ名を「"」で囲まないで指定した場合は,エラー(KEEU103-E)になります。
  • 「PDF形式ファイルを印刷するときの解像度情報」を設定する場合は,半角英字の大文字で「PDF」と指定します。
キーワード=値 プリンタ情報を「キーワード=値」の形式で記述します。
構文中に空白を指定する場合の注意
構文中に空白(△)を指定する場合は,次のように指定してください。
△1[エントリ名]△2
△1キーワード△1=△1値△1
空白(△)の説明
△1:0個以上のタブ,半角空白,または全角空白を示します。
△2:これ以降,改行コード(\r\n,または\n)までを無視します。
 

(3)  UNIX/Linux環境のEUR サーバ帳票出力機能で印刷するときの運用手順

UNIX/Linux環境のEUR サーバ帳票出力機能で印刷するときは,プリンタ定義ファイルを指定しただけでは印刷できません。EUR サーバ帳票出力機能をインストールしたあと,稼働するOSでプリンタ定義をする必要があります。

  1. OSでのプリンタ定義
    OSでのプリンタ定義は,スーパーユーザでログインしたあと,次に示す手順で行います。
    HP-UX環境の場合
    # /usr/sbin/lpshut  (プリンタのスケジューラが動作している場合)
    # /usr/sbin/lpadmin (プリンタ定義 
    # /usr/lib/lpsched  (プリンタのスケジューラを起動)
    AIX環境の場合
    # /usr/sbin/lpshut  (プリンタのスケジューラが動作している場合)
    # /usr/sbin/lpadmin (プリンタ定義 
    # /usr/lib/lp/lpsched (プリンタのスケジューラを起動)
    Linux環境の場合
    Linux環境の場合は,printconf-gui,またはprintconf-tuiツールを使用します。printconf-gui,またはprintconf-tuiツールについては,Linuxのドキュメントを参照してください。
  2. プリンタ定義ファイルの指定
    1.で定義したプリンタ名を,プリンタ定義ファイルのキーワードCommandに指定します。
  3. 印刷の実行
    2.で指定したプリンタ名を指定します。
    注※
    プリンタ定義は,ローカルプリンタとリモートプリンタで定義が次のように異なります。
    • HP-UX環境の場合
      ローカルプリンタのとき
      lpadminコマンドを使用して,ローカルプリンタをプリンタスプールシステムに追加します。例えば,プリンタ名Printer1とする場合は,次のように定義します。スペシャルファイルとして,/dev/lp0を使用しています。

      # /usr/sbin/lpadmin -pPrinter1 -v/dev/lp0 -mLIPS3

      リモートプリンタのとき
      lpadminコマンドを使用して,リモートプリンタをプリンタスプールシステムに追加します。例えば,ホスト名HOST1に接続されているプリンタ(プリンタ名=LBPA4)をプリンタ名Printer1とする場合は,次のように定義します。

      # /usr/sbin/lpadmin -pPrinter1 -v/dev/null -ocmrcmodel -osmrsmodel -ormHOST1 -orpLBPA4 -mrmodel
    • AIX環境の場合
      ローカルプリンタのとき
      lpadminコマンドを使用して,ローカルプリンタをプリンタスプールシステムに追加します。例えば,プリンタ名Printer1とする場合は,次のように定義します。スペシャルファイルとして,/dev/lp0を使用しています。

      # /usr/sbin/lpadmin -pPrinter1 -v/dev/lp0 -onobanner
      # /usr/sbin/accept Printer1
      # /usr/bin/enable Printer1

      リモートプリンタのとき
      lpadminコマンドを使用して,リモートプリンタをプリンタスプールシステムに追加します。例えば,ホスト名HOST1に接続されているプリンタ(プリンタ名=RemotePR)をプリンタ名Printer1とする場合は,次のように定義します。ただし,ネットワークの構成などによって指定方法が異なる場合があります。プリンタを定義する場合は,あらかじめAIXのマニュアルで確認することをお勧めします。

      # /usr/sbin/lpsystem HOST1
      # /usr/sbin/lpadmin -pPrinter1 -sHOST1!RemotePR
      # /usr/sbin/accept Printer1
      # /usr/bin/enable Printer1
    • Linux環境の場合
      ローカルプリンタのとき
      プリンタタイプをLOCALに設定して,ドライバは直接プリンタキューを指定してください。
      リモートプリンタのとき
      プリンタタイプをLPDに設定して,ドライバは直接プリンタキューを指定してください。