帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR サーバ帳票出力

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1.3 複数様式帳票を出力するには

EUR サーバ帳票出力機能では,複数の異なる様式(帳票)を一つの帳票として出力できます。これを,「複数様式で帳票を出力する」といいます。

複数様式では,次のような帳票が出力できます。

複数様式で帳票を出力する流れ
複数様式で帳票を出力する流れと必要なファイルを次に示します。

図1-14  複数様式で帳票を出力するときの処理の流れ

[図データ]
  1. 帳票設計
    EUR 帳票作成機能で帳票設計して,フォームシートファイル(*.fms)として保存した帳票ファイルだけ読み込めます。
    複数様式で出力するときの帳票は,一組にする帳票すべてに同じキーフィールドで改ページするように設計しておいてください。
    帳票ヘッダのある帳票は,複数様式では出力できません。
    EUR 帳票作成機能では実現できても,EUR サーバ帳票出力機能では実現できない機能があります。EUR 帳票作成機能で設計した帳票をEUR サーバ帳票出力機能で出力する場合は,EUR サーバ帳票出力機能で出力できる機能範囲で帳票を設計してください。
    なお,EUR サーバ帳票出力機能で出力する帳票設計の互換性については,「10.4 EUR サーバ帳票出力機能で出力できる帳票の設計」を参照してください。
  2. 帳票ファイルの転送
    フォームシートファイル(*.fms)に保存した帳票ファイルを,EUR Print Service,またはEUR Print Service Enterpriseを実行するアプリケーションサーバに転送します。
  3. データファイルの準備
    出力する帳票の入力データとなるデータファイルを準備します。
    データファイルの形式は,「7.3 データファイル」を参照してください。
  4. 帳票セット指定ファイル,複数様式情報定義ファイルの作成
    複数様式で帳票を出力するには,複数の帳票ファイルのほかに,帳票セット指定ファイルと複数様式情報定義ファイルが必要です。
    帳票セット指定ファイルは,複数の帳票ファイルを統合する順番と帳票に読み込むデータファイルを指定しておくファイルです。帳票セット指定ファイルについては,「7.7 帳票セット指定ファイル」を参照してください。
    複数様式情報定義ファイルには,様式(帳票フォーマット)や読み込むデータを切り替える条件と,切り替え時の動作を指定します。複数様式情報定義ファイルについては,「7.8 複数様式情報定義ファイル」を参照してください。
  5. EUR サーバ帳票出力機能の起動
    業務アプリケーションから,EUR サーバ帳票出力機能を起動します。
  6. データの入力
    帳票ファイル,データファイル,帳票セット指定ファイル,および複数様式情報定義ファイルを,EUR サーバ帳票出力機能に入力します。
  7. 複数様式での帳票出力
    複数様式で帳票を出力します。
<この節の構成>
1.3.1 複数の帳票セットを指定した帳票出力との違い
1.3.2 複数様式での帳票出力例