帳票をExcel形式のファイルに出力する手順を次に示します。

図1-12　帳票をExcel形式ファイルに出力するときの処理の流れ

1. 帳票設計
   EUR 帳票作成機能で帳票設計して，フォームシートファイル（*.fms）として保存した帳票ファイルだけ読み込めます。
   EUR 帳票作成機能では実現できても，Excel形式ファイルへ出力する場合は実現できない機能があります。EUR 帳票作成機能で設計した帳票をEUR サーバ帳票出力機能でExcel形式ファイルへ出力する場合は，Excel形式ファイルに出力できる機能範囲で帳票を設計してください。
   帳票設計時の注意事項については，マニュアル「EUR 帳票設計」を参照してください。
   なお，Excel形式ファイルに出力できる機能の詳細については，「6.1.2　Excel形式ファイルへ出力される情報」を参照してください。
   
2. 帳票ファイルの転送
   フォームシートファイル（*.fms）に保存した帳票ファイルを，EUR Print Service Enterpriseを実行するアプリケーションサーバに転送します。
   
3. データファイルの準備
   出力する帳票の入力データとなるデータファイルを準備します。
   データファイルの形式は，「7.3　データファイル」を参照してください。
   
4. EUR サーバ帳票出力機能の起動
   業務アプリケーションから，EUR サーバ帳票出力機能を起動します。
   
5. データの読み込み
   EUR サーバ帳票出力機能が，データファイルのデータを読み込み，帳票上に流し込みます。
   
6. 帳票出力
   Excel形式のファイルに出力するときは，拡張子「*.xlsx」を指定します。
   EUR 帳票作成機能で設計した帳票を，Excel形式ファイルに出力した例を次に示します。
   

   図1-13　Excel形式ファイルへの出力例

   

   出力されるExcel形式ファイルのセルの高さおよび幅は，どちらも16ピクセルになります。
   EUR 帳票作成機能で設計した帳票の各アイテム範囲は，Excelのセル区切りに対応づけて変換されます。アイテムの座標値は，EUR 帳票作成機能で設計した帳票の座標に最も近いセル区切りの位置に補正されます。
   そのため，EUR 帳票作成機能で設計した帳票をExcel形式ファイルへ出力すると，アイテムの配置が異なる場合があります。
   Excel形式ファイルへ出力した場合のアイテムの配置については，「6.1.1(1)　文字アイテムの出力規則」，「6.1.1(2)　線アイテムの出力規則」，および「6.1.1(3)　図形アイテムの出力規則」を参照してください。
   
7. 出力要求
   クライアントPCが業務アプリケーションに，Excel形式ファイルの出力を要求します。
   
8. 転送
   Webサーバ上に出力されたExcel形式ファイルを，FTPなどを使用してクライアントPCへ転送します。
   
9. 表示・編集
   Webサーバから転送されたExcel形式ファイルをExcelで表示，編集します。