画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発支援ユティリティ


2.3.2 書式記述文のインポートの場合

書式記述文をWindowsにインポートする場合の操作手順について説明します。なお,書式記述文をインポートする前に,文字属性名を指定する必要があります。

〈この項の構成〉

(1) 文字属性名の決定

書式記述文では,文字を「文字属性名」で指定します。あらかじめ,使用する文字と,それに対応する文字属性名を決定します。文字属性名については,マニュアル「書式オーバレイゼネレータ FOG2 E2」を参照してください。

XMAP3では,「文字属性名」を書式記述文ファイルの生成前に設定する必要があります。文字属性名は運用管理者が設定してください。

文字属性名の設定手順を次に示します。

  1. ドローセットアップを起動し,ターゲット環境が正しく設定されていることを確認します。

  2. Windowsの[スタート]にあるプログラム一覧から[XMAP3]−[XMAP3 Developer 開発支援ユティリティ]−[インポート]−[書式記述文から書式定義ファイル]を選択します。

    [書式記述文から書式定義ファイル]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  3. [設定]ボタンをクリックします。

    [オプション設定]ダイアログの[文字属性名設定]タブが表示されます。

    [図データ]

    文字属性名の登録

    すでに登録されている文字属性名と,対応付けている各属性が表示されます。

    [標準値変更]ボタン

    文字属性名の標準値を変更するためのダイアログが表示されます。XMAP3の標準の文字属性名を変更できます。

    [追加]ボタン

    [文字属性名の登録]に新しい文字属性名を追加します。文字属性名と各属性を指定するダイアログが表示されます。

    [変更]ボタン

    [文字属性名の登録]で選んでいる文字属性名の登録内容を変更します。文字属性名と各属性を指定するダイアログが表示されます。

    [削除]ボタン

    [文字属性名の登録]で選んでいる文字属性名を削除します。

    [OK]ボタン

    現在の内容を登録し,ダイアログを閉じます。

    [キャンセル]ボタン

    現在の内容を登録しないで,ダイアログを閉じます。

  4. [標準値変更]ボタンをクリックします。

    [標準値変更]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

    XMAP3の標準の文字属性名は次のとおりです。

    • 全角は上から順に,KJ85,KJ87,KJ89,KJ8C,KJ8E

    • 半角は上から順に,KJC5,KJC7,KJC9,KJCC,KJCE

    各文字属性名

    4桁以内の半角英数字で指定します。

    [OK]ボタン

    現在の内容を標準値として登録し,[オプション設定]ダイアログに戻ります。

    [キャンセル]ボタン

    現在の内容を登録しないで,[オプション設定]ダイアログに戻ります。

    [標準に戻す]ボタン

    このダイアログの設定内容をXMAP3の標準値に戻します。

  5. 標準値が表示されているので,必要に応じて変更して[OK]ボタンをクリックします。

    [オプション設定]ダイアログに戻ります。

  6. 文字属性名を追加する場合は[追加]ボタンをクリックします。変更する場合は変更したい文字属性名を選択し,[変更]ボタンをクリックします。

    [文字属性名の追加/変更]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

    文字属性名

    4桁以内の半角英数字で指定します。すでに登録されている文字属性名と同じ名前も指定できます。

    書体,文字サイズ,種別

    文字属性名に対応付ける各属性を,リストから選んで指定します。

    [OK]ボタン

    現在の内容を登録し,[オプション設定]ダイアログに戻ります。

    [キャンセル]ボタン

    現在の内容を登録しないで,[オプション設定]ダイアログに戻ります。

  7. 次に示す項目を設定してから,[OK]ボタンをクリックします。

    • 文字属性名

    • 書体

    • 文字サイズ

    • 種別

    なお,このダイアログで登録した文字属性名は,標準の文字属性名よりも優先されます。また,同じ文字属性名を複数個設定した場合は,先に設定した文字属性名が優先されます。

    必要に応じて,手順6.と手順7.を繰り返してください。

  8. [オプション設定]ダイアログで[OK]ボタンをクリックして,文字属性名の設定を保存します。

(2) 書式記述文ファイルの変換

書式記述文をWindowsにインポートする場合の操作手順を次に示します。書式記述文ファイルの変換は運用管理者が行ってください。

  1. Windowsの[スタート]にあるプログラム一覧から[XMAP3]−[XMAP3 Developer 開発支援ユティリティ]−[インポート]−[書式記述文から書式定義ファイル]を選択します。

    [書式記述文から書式定義ファイル]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  2. [設定]ボタンをクリックします。

    [オプション設定]ダイアログが表示されるので,[書式記述文から書式定義ファイル]タブをクリックしてください。

    [図データ]

    部品ファイル

    ユーザが用意した部品ファイルを使用する場合に指定します。

    [部品ファイルを使用する]を選び,[部品ファイルの格納場所]を指定してください。格納場所は,[参照]ボタンから表示されるダイアログで指定できます。

    入力元ターゲット

    書式記述文から書式定義ファイルの記述文を使用していたシステム(メインフレームまたはUNIX)を選びます。この指定に応じて,5ポイント文字の高さ(メインフレームとUNIXで異なる)が調整されます。

    [OK]ボタン

    現在の内容を登録し,ダイアログを閉じます。

    [キャンセル]ボタン

    現在の内容を登録しないで,ダイアログを閉じます。

    インポートする書式で部品ファイルが使われている場合は,「部品ファイルを使用する」を選んでから[参照]ボタンをクリックして,Windowsに転送した部品ファイルの格納場所を指定してください。

    また,「入力元ターゲット」は,対象となる書式を使用していたプラットフォームに応じて選択してください。

    部品ファイルと入力元ターゲットを設定すると,[書式記述文から書式定義ファイル]ダイアログに戻ります。

  3. 「変換元ファイルの選択」の[参照]ボタンをクリックし,[参照]ダイアログで変換元ファイルを選択します。

    拡張子が「.fog」および「.fog2」のファイルを選択できます。

  4. 「変換ファイルの出力先」の[参照]ボタンをクリックして,[参照]ダイアログで変換したファイルを出力するフォルダを選択します。

    変換されたファイルは,「変換元の書式記述文ファイルのFORMS文に指定された書式名.ifm」というファイル名で出力されます。そのため,変換元の書式記述文ファイル名と一致しない場合があります。

    インポート元ファイルと同じフォルダを指定し,出力ファイルが同名になる場合は上書きされます。変換元のファイルを残す場合は,別のフォルダを指定してください。

  5. 変換元ファイルと出力先を確認してから[変換]ボタンをクリックします。

    インポートが実行されます。変換時にエラーが発生した場合,「変換ファイルの出力先」に指定したフォルダに「変換元の書式記述文ファイル名.err」というエラーメッセージが出力されます。エラーメッセージについては,「5.2.4(2) 書式記述文のインポートで出力されるメッセージ」を参照してください。

    変換時にエラーが発生したかどうか知るために,「変換ファイルの出力先」に指定したフォルダに出力される,メッセージファイル「X3UNFM01.txt」を必ず確認してください。

  6. インポート結果を確認します。

    インポート結果の確認方法については,「2.5.2 書式記述文のインポート結果」を参照してください。

(3) 書式記述文から書式定義ファイルのインポートの規則

インポートで書式記述文から書式定義ファイルを生成する場合の詳細規則を説明します。

なお,書式記述文から書式定義ファイルのインポートでは,インポートできない記述文などがあった場合に,エラーメッセージで通知されます。この場合は,メッセージに応じて対処してください。ただし,オブジェクトの属性変更と分割については,メッセージは出力されません。これらについてはインポート後にドローで確認し,必要に応じて修正してください。

変換後のファイル

ファイル名は,記述文のFORMS文の書式名に応じた名前となります。書式名は,先頭が英字で4桁以内の英数字で定義しておく必要があります。

変換時に削除/変更される情報

インポートした記述文は,Windows版のXMAP3でサポートしている機能範囲に応じた形式に変換されます。削除または変更される情報の主なものを次に示します。

  • ドローのレイアウト領域に収まらない項目は,すべて削除されます。

  • 19,38,77ポイントの文字は,14ポイントに変換されます。

  • 次の項目のバリエーションは,XMAP3が持つバリエーションに変換されます。

    ユーザ指定の網掛け,線の幅や種類,BOXやGRAPHICのコーナ半径,ARCの角度

  • ドットパターンは固定グラフィックに変換されます。このため,インポート後は編集できません。

項目数の制限

次に示す条件に該当する場合,インポートでは1文が分割されます。このため,記述文を作成したときに,文字パターン情報の文字列定義として作成する文字データ名の個数が制限(384個)を超えることがあります。

  • 文字配置が均等(LAY)/両端揃え(ADJUST)/字間値(CHAR)で,字間値がドローの字間値と合致しないか,縦方向の文字列の場合は,1字単位に分割されます。

  • 同じ文字データ名を複数の文で共用している場合,それぞれ独立した文字データ名になります。

  • 繰り返し指定がある場合,繰り返し数分に分割されます。

変換できない情報
  • かな漢字変換付き文字配列(CHARC文)

  • かな漢字変換付き文字配列(CONST,NN/NA/NK/NHCODE文)

その他の注意事項

項目によっては,ドローでサポートしていない形式のオブジェクト(1ますに満たないけい線や網掛けなど)に変換される場合があります。これらのオブジェクトについては,ドロー上でのリサイズができません。