19.9.2 ログ情報採取の設定
APを実行してログを採取する前に,あらかじめ,ログ採取のレベル,ログ採取の対象,およびログファイルの出力方法について設定します。ロギング支援のメニューから[プロパティ]を選択して表示される[ロギング支援プロパティ]ダイアログで設定します。
(1) 情報採取レベルを設定する
情報採取レベルをラジオボタンで選択します。詳細を指定した場合には,ログ情報のデータ量が多くなるので注意が必要です。データ量の目安を次に示します。
標準:128バイト/マップ
詳細:100KB/マップ
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標準
AP実行時に発生したイベントの日付,時刻,マップ名などの標準的な情報を採取します。
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詳細
「標準」に加え,入力/出力論理マップ,制御テーブルなどすべての情報を採取します。
(2) ログ採取対象を設定する
どの対象についてのログを採取するかを,ラジオボタンで選択します。一般に,実行の統計情報の取得を目的とする場合は「すべて」を,エラーの解析を目的とする場合は「選択」を選んで該当するマップ名や仮想端末名などを指定します。
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すべて
使用したすべての仮想端末,マップ,およびサービスに関するログを採取します。C/S構成での実行では,すべてのクライアントの実行ログが採取されます。
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選択
特定の対象についての実行ログを採取します。
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仮想端末名:指定した仮想端末に関する実行ログを採取します(画面・帳票で有効)。
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マップ名 :指定したマップに関する実行ログを採取します。マップ名には,物理マップファイル名の拡張子なしで指定します。
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サービス名:指定したサービスに関する実行ログを採取します。
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(3) ログファイルの書き出し方法を設定する
採取されたログ情報は,種別ごとに次の表に示すログファイルに出力されます。
情報採取レベル |
ファイル名 |
---|---|
標準/詳細 |
XMAP3インストールフォルダ\Adm\LOG\INDX.n |
詳細 |
XMAP3インストールフォルダ\Adm\LOG\XLxxxx.LG XMAP3インストールフォルダ\Adm\LOG\XLxxxx.MS XMAP3インストールフォルダ\Adm\LOG\XLxxxx.MP XMAP3インストールフォルダ\Adm\LOG\XLxxxx.CB XMAP3インストールフォルダ\Adm\LOG\XLxxxx.CM XMAP3インストールフォルダ\Adm\LOG\XLxxxx.PG XMAP3インストールフォルダ\Adm\LOG\XLxxxx.CT |
次に示す項目で,標準のログファイルへの情報の書き出し方法を指定します。
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上書き/追加書き
次に示す書き出し方法のどちらかを,ラジオボタンで選択します。
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上書き:ロギング支援機能を起動すると,以前に採取したログ情報がログファイルから消去され,新しく採取したログが出力されます。
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追加書き:ログファイル中に以前に採取したログ情報があれば,そのあとに続けて新しいログ情報を追加します。ただし,最大ファイルサイズに達した場合は,古い情報は破棄されます。
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最大ファイルサイズ
ログファイルのサイズの上限をテキストボックスに入力します。ログファイルのサイズが指定値に達すると,指定値を超える分のログ情報が古いものから順に自動的に削除されます。標準値は100KBです。実行環境の空きディスク容量を考慮し,最適な値に変更してください。この指定は,「情報採取レベル」が「標準」の場合だけ有効になります。
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注意
最大ファイルサイズの指定は,「表19-6 ログ情報が出力されるファイル」で示した「詳細」の各ファイルには無効となります。したがって,詳細情報を長期に渡り継続して採取しないでください。詳細情報は必要な時だけ採取することをお勧めします。