19.1.2 トラブルへの対処手順
XMAP3を利用した業務運用の中で,予期しないトラブルが発生した場合は,XMAP3だけではなく,OSや関連するほかのソフトウェア側に原因があることも考えられます。このような場合の,原因調査や対処のために,トラブル現象別の対処方法や,トラブル対策を支援するハードコピー機能とロギング支援機能を利用する手順を紹介します。
(1) C/S構成での実行情報の表示
C/S構成で,クライアントが接続できないなど起動時のエラーが起きた場合,サーバおよびクライアントの状況を確認するために,XMAP3サーバおよびXMAP3クライアントの実行情報が各アイコンのウィンドウに表示されます。各ウィンドウには,現在の状態と,過去の起動時の実行情報が表示されます。ウィンドウは,「XMAP3サーバ」または「XMAP3クライアント」のアイコンをクリックすることで最大化表示できます。
表示中のウィンドウをタスクトレー(またはタスクバー)に戻す場合は,ウィンドウの右上の最小化ボタン「_」をクリックしてください。
(2) OLTP構成でのエラーメッセージの出力先と対処手順
OpenTP1(TP1/MCF)を使用してTP1/NET/XMAP3と連携した運用で発生するトラブルへの対処方法について説明します。
(a) エラーメッセージの出力先
Windowsの場合にエラーが発生したときは,システムのイベントログへ出力されます。出力されたイベントログは,イベントビューアで参照できます。UNIXの場合にエラーが発生したときは,syslogへ出力されます。
また,OpenTP1起動中に発生したエラーについては,システムコンソールにも出力されます。
(b) 対処手順
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KFCA13662-Eメッセージの直前に出力されたメッセージを参照して対処してください。メッセージについては,マニュアル「OpenTP1 メッセージ」を参照してください。
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1の対処で,原因の究明ができなかった場合は,KFCA13662-Eメッセージ中の「詳細エラーコード」にXMAP3がOpenTP1に対して返したエラーコードが出力されます。「表21-4 「詳細コード2」に出力されるコード一覧」で該当するエラーコードの内容を確認して対処してください。
- KFCA13662-Eメッセージの出力形式
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KFCA13662-E XP/W情報を表示します。
エラーコード=8 詳細エラーコード=0xXXXXXXX