画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


10.2.5 C/S構成のクライアント側で,表示・印刷環境ファイルの有効/無効の設定(ローカルコンフィグ)

アプリケーションサーバ型のC/S構成の実行環境を構築する場合に,XMAP3サーバとXMAP3クライアントの環境設定ファイルの内容のどちらを有効にするかを指定できます。この指定は,アプリケーションサーバ,およびクライアントのCOCLTCNFを両方ONにすると,XMAP3 02-XXまでの実行環境と同様の環境を実現できます。

XMAP3サーバ側の表示・印刷環境ファイル(X3PCONF/XPWconfig)の設定内容をサーバコンフィグ,XMAP3クライアント側の表示・印刷環境ファイル(X3PCONF)の設定内容をローカルコンフィグと表記します。

なお,この項目は構成が異なるため,XMAP3/Web for Cosminexusでは指定できません。

〈この項の構成〉

(1) 対象となる設定項目

標準では,[アプリケーション1]タブの「C/Sの場合,アプリケーションサーバのセットアップだけが有効」のチェックがオンになっており,上記の設定項目に関してアプリケーションサーバの設定が有効になっています。この場合は,XMAP3クライアントでの設定は無効になります。

(2) XMAP3クライアントの環境設定を有効にする(*.COCLTCNF=)

表示・印刷セットアップでは,各XMAP3クライアントの設定を有効にしたい場合には,「C/Sの場合,アプリケーションサーバのセットアップだけが有効」のチェックをオフに変更してください。ただし,オフにする(XMAP3クライアントでのセットアップを有効にする)場合は,XMAP3サーバとXMAP3クライアントの両方の表示・印刷セットアップでこのチェックをオフにする必要があります。一方でもオンにしている場合は,アプリケーションサーバのセットアップだけが有効になります。

表示・印刷環境ファイル(X3PCONF/XPWconfig)では,パラメタの設定値に「ON」を指定します。パラメタの設定値は次のとおりです。

XMAP3クライアントの設定を有効にする場合,サービス名ファイル(X3PHOST/XPWhosts)に設定したホスト名を,サーバ側のHOSTSファイルに設定してください。サービス名ファイルに設定したホスト名の中に,サーバ側のHOSTSファイルに設定されていないホスト名があると,XMAP3クライアントをXMAP3サーバに接続したとき,表示・印刷サービスの起動やAPの起動に時間が掛かる場合があります。

Windows版05-04以降およびAIX版05-10以降では,遅延を抑止するオプションを設定できます。クライアントのXMAP3環境設定を有効にする場合の設定方法については,「6.2.1(8) ローカルコンフィグを利用したときの遅延抑止オプションを設定」を参照してください。

なお,このオプションに対応していないOSやサポートしていないバージョンを使用している場合に,遅延を抑止するときはサーバでクライアントマシンのホスト名の名前解決を実施することで,解決できます。サービス名ファイル(X3PHOST/XPWhosts)に定義したホスト名の名前解決ができるようにネットワーク上のDNSやサーバマシンのhostsファイルを見直してください。

XMAP3クライアントの設定を有効にした環境で運用している状態から,XMAP3クライアントの設定を無効に変更した場合,XMAP3サーバをいったん再起動したあとにXMAP3クライアントを起動したときから有効となります。