画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


8.4.2 キー操作のカスタマイズ

キー操作に関する設定項目について説明します。

各設定項目と表示・印刷環境ファイルの記述との対応は,タイトル横に示しています。スタンドアロン構成の環境では,設定はすべてのサービスで共通になるため,表示サービス名には必ず「*」を指定します(表示・印刷セットアップを使用する場合は,サービス名を意識する必要はありません)。

〈この項の構成〉

(1) フィールドキーの動作(表示サービス名.DCFCLR=)

フィールドキー(Endキー)を押したときの動作を指定します。

(2) 後退キーの動作(表示サービス名.DCBKSP=)

後退キーの動作を指定します。

(3) 挿入キーの動作(表示サービス名.DCINMD=)

CUI画面のフィールド,またはGUI画面のフィールドボックス,入出力テキストボックスでの挿入キーの動作を指定します。

(4) 挿入/上書きモードのデフォルト設定(表示サービス名.DCINST=)

挿入キーの動作で「挿入/上書きモードのデフォルト設定」を設定したときに,挿入/上書きモードの初期状態を指定します。

(5) 文字挿入の範囲(表示サービス名.DCINKY=)

挿入キーの動作で「ヌル((00)16)文字挿入」を設定したときに,ヌル((00)16)文字挿入できる範囲を指定します。

(6) データキーの動作(表示サービス名.DCDTTF=)

データキー(106キーボードでは[Ctrl]+[End]キー)を押したときの動作を指定します。

(7) 入力直後APへ制御を渡す(自動送信)動作(表示サービス名.DCAENT=)

入力直後APへ制御を渡す(自動送信)動作を指定します。コンボボックス,またはスピンボックスの値をホイールマウスで変更している間は,この設定項目の内容にかかわらず,自動送信はされません。自動送信属性を指定したコンボボックス,またはスピンボックスの値をホイールマウスで変更するとき,ホイールマウスで値を変更したあとに,他オブジェクトにフォーカスを移動させると,自動送信が行われます。

(8) リストボックスの動作(表示サービス名.DCMLSM=)

リストボックスでのマウス動作を指定します。

(9) 強制確定キーの動作

強制確定キーの動作を指定します。

(a) GUI画面の PA1〜3/Break/Screenキーを強制確定キーにする〔GUI画面の場合〕(表示サービス名.DCSRED=)

  • この項目をチェックすると,GUI画面でPA1〜3/Break/Screenキーを押した場合に,画面上のデータ内容をチェックしないでAPにイベントを通知(強制確定キー)します。この項目をチェックした場合,ドローで定義したこれらのキーのイベント通知コードの動作(「使用しない」など)に関係なく,強制確定キーとなります(FORCE)。

  • この項目のチェックをオフにすると,GUI画面でPA1〜3/Break/Screenキーを押した場合に,画面上のデータ内容をチェックして,その内容が妥当であればAPにイベントを通知します(CHECK)。

(b) CUI画面の PA1〜3/Break/Screenキーを強制確定キーにする〔CUI画面の場合〕(表示サービス名.DCCSRD=)

  • この項目をチェックすると,CUI画面でPA1〜3/Break/Screenキーを押した場合に,画面上のデータ内容をチェックしないでAPにイベントを通知(強制確定キー)します。この項目をチェックした場合,ドローで定義したこれらのキーのイベント通知コードの動作(「使用しない」など)に関係なく,強制確定キーとなります(FORCE)。

  • この項目のチェックをオフにすると,CUI画面でPA1〜3/Break/Screenキーを押した場合に,画面上のデータ内容をチェックして,その内容が妥当であればAPにイベントを通知します(CHECK)。

なお,この項目はUNIX版XMAP3 Server Runtimeではサポートしていません。

(c) 入力済みデータを送らない(表示サービス名.DCSXPI=)

この項目は,GUI画面/CUI画面共通です。

  • この項目をチェックすると,強制確定時に,イベントだけをAPに通知して,画面上のデータをAPに送信しません(XPIBASE)。

  • この項目のチェックをオフにすると,強制確定時に,イベントをAPに通知して,画面上のデータをAPに送信します(NORMAL)。ただし,画面上のデータ内容をチェックしないため,そのデータ内容はAPでチェックする必要があります。

(10) コピー&ペーストモード(表示サービス名.DCCPMD=)

フィールドボックス,およびCUI画面でのコピー&ペースト動作のモードを指定します。

GUI画面については,どちらを選択しても単一フィールドになります。

(11) タブ/改行コードをペーストする(表示サービス名.DCDCCP=)

テキストエディタなどからXMAP3の実行時の画面にコピー&ペーストするときに,タブまたは改行コードもペーストするかどうかを指定します。コピー&ペーストモードで「単一フィールド」を選択している場合に指定できます。

(12) コピー&ペースト操作キー(表示サービス名.DCCPKY=)

コピー&ペースト操作をするキーを指定します。

[Ctrl]+[C]&[Ctrl]+[V]指定のとき,ショートカットキー指定に[Ctrl]+[C]&[Ctrl]+[V]があった場合,ショートカットキーの指定は無効になり,コピー&ペースト動作が優先されます。

(13) カーソル位置の1文字をコピーする(表示サービス名.DCONCP=)

範囲選択しない状態でコピー操作をする場合に,カーソルが位置づいている1文字をコピーするかどうかを指定します。

範囲選択した状態でコピー操作をする場合は,この指定に関係なく,選択した文字をコピーできます。

なお,この項目はWindows版XMAP3サーバ/クライアント実行環境だけでサポートしています。

(14) カーソルキーの動作(表示サービス名.DCCURS=)

CUI画面,およびGUI画面のフィールドボックスでのカーソルキーの動作を指定します。動作については,「5. マウスとキー操作(Windows)」を参照してください。

(15) カーソルと連動したスクロール(表示サービス名.DCSLCR=)

CUI画面,およびGUI画面のフィールドボックスのスクロールバーを操作するときに,カーソルがウィンドウまたはフィールドボックスの端にきたとき,ウィンドウやフィールドボックスをスクロールしてカーソルを見える状態にするかどうかを指定します。

(16) スクロール量

GUI画面のフィールドボックスでのスクロールの単位を指定します。

(a) 縦スクロール量(表示サービス名.DCVRSL=)

縦方向のスクロールの単位を0124行で指定します。ホイールマウスでスクロールする場合,指定したスクロール量は,ホイールマウスを1メモリ回転させたときのスクロール量になります。パラメタの指定を省略すると,01が仮定されます。

(b) 横スクロール量(表示サービス名.DCHRSL=)

横方向のスクロールの単位を0180桁で指定します。ホイールマウスによる横スクロールには対応していません。パラメタの指定を省略すると,01が仮定されます。

(17) スクロール時のカーソル移動(表示サービス名.DCCRSL=)

CUI画面,およびGUI画面のフィールドボックスで,スクロール動作によってカーソルが見えない状態になったとき,カーソルをスクロールアウトしないで,常に見える状態にするかどうかを指定します。

(18) 入力フィールドが無い場合のカーソルキー動作(表示サービス名.DCCUAK=)

GUI画面のフィールドボックスに入力フィールドがない場合のカーソルキー動作を指定します。

(19) 画面を一部上書きする場合のスクロール状態(表示サービス名.DCKPSL=)

GUI画面のフィールドボックスで,表示形態が「一部上書」または「自動」で同じ画面を表示する場合,スクロール状態を,前回と同じ状態に維持するかどうかを指定します。表示形態が「全面書換」の場合,スクロール状態の指定は無効となります。

(20) 候補選択コントロール(単一選択)の動作(表示サービス名.DCSGSL=)

ラジオボタンおよび単一選択リストボックスで,フォーカスが位置づいた項目を自動的に選択状態とするかどうかを指定します。

(21) コンボボックスのメニューが閉じているときの動作(表示サービス名.DCCMCS=)

コンボボックスのメニューが表示されていないときに,カーソルキーを押したときの動作を指定します。この設定項目の設定内容にかかわらず,ホイールボタンを回転させた場合は,メニューを選択します。

(22) キーバインド定義(*.COKYFC=)

キーの割り当てを指定します。このオプションは,すべてのサービスで共通となり,各サービスに指定できません。表示サービス名には,必ず*を指定してください。

(23) マウス右ボタンの動作(表示サービス名.DCLCCP=,表示サービス名.DCRBMN=)

GUI画面およびCUI画面で右クリックしたときの動作を設定します。コピー範囲の指定やペースト位置の指定はマウスで操作できます。

(24) 複数フィールドのペーストモード(表示サービス名.DCPAST=)

「コピー&ペーストモード」が「複数フィールド」の場合のペースト動作を指定します。「単一フィールド」の場合,この指定は無効になります。

なお,この項目はUNIX版XMAP3 Server Runtimeではサポートしていません。