6.6.1 FAXコネクションを使用したシステム構成
FAXコネクションと連携して,ユーザが作成した帳票APから帳票データをFAXに出力できます。プリンタへの出力と同様の帳票処理を実行できます。
FAXコネクションは,FAXC/SPOOLやFAXCなどの複数のソフトウェアで構成されています。XMAP3からのFAX出力では,FAXC/SPOOLを使用します。
詳細については,FAXC/SPOOLのドキュメントを参照してください。
(1) システム構成
FAXC/SPOOLとの連携は,XMAP3のスタンドアロン構成の環境でだけ利用できます。C/S構成の環境では利用できません。ただし,XMAP3システムのアプリケーションサーバ上の帳票APから,スタンドアロン構成で接続されているFAX仮想端末に印刷命令(SEND要求)を発行すれば,そのWindowsマシン内のFAXコネクションに対して帳票データを出力できます。
C/S構成でこの機能を利用する場合は,FAXコネクション側のC/S構成を利用します。
XMAP3システムでこの機能を利用した場合の構成例を次に示します。
(a) XMAP3−スタンドアロン構成/FAXコネクション−スタンドアロン構成
(b) XMAP3−スタンドアロン構成/FAXコネクション−C/S構成
(c) XMAP3−C/S構成(ただし,FAXはスタンドアロン出力)/FAXコネクション−スタンドアロン構成
(d) XMAP3−C/S構成(ただし,FAXはスタンドアロン出力)/FAXコネクション−C/S構成
(2) XMAP3とFAXコネクションを連携するための設定手順
XMAP3とFAXC/SPOOLを連携するための設定手順と,帳票AP実行時のデータの流れを次の図に示します。
XMAP3でのFAX宛先ファイルの作成規則や設定については,「9.4.3 FAXコネクションと連携したFAX出力」を参照してください。
(a) 設定
図に従って設定手順を説明します。
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コントロールパネルの「モデム」を設定する
Windowsのコントロールパネルを開いて「モデム」アイコンを選択し,使用するFAXモデムを設定します。
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使用するFAXモデムのドライバのインストール
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ダイアルのプロパティの設定
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必要に応じて,FAXC/SPOOL共通情報の環境を設定する
モデムの機種や接続する回線によっては,モデムを制御するための「atコマンド」の設定が必要な場合があります。
- (例)
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追加するatコマンド="X0"
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FAXライタの環境を設定する
FAXライタが送信する際の各種情報を設定します。
(例)
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キュー情報の設定
キューの種類 =W15
キューファイル=サーバまたはスタンドアロンで使用
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異常時の対応の設定
リトライ回数 =2回
リトライ間隔 =2分
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XMAP3の帳票環境を設定する
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表示・印刷セットアップの[プリンタ]タブで,FAXC/SPOOLと連携してFAX出力するための帳票環境を設定します。
- (例)
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仮想端末名=PRT001
サービス名=#PRT1
印刷モード=日立FAXC/SPOOL出力:ページプリンタ
プリンタ名=Hitachi FAXC/SPOOL
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固定の宛先情報をFAX宛先ファイルに準備しておく場合,テキストエディタを使ってファイルを編集します。
- (例)
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FAX宛先ファイルを編集する
FAX宛先ファイルを直接編集するAPの作成方法については,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド」を参照してください。
(b) 設定と実行時のデータの流れについて
設定と帳票AP実行時のデータの流れを説明します。
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帳票APからマップ帳票の印刷命令(SEND要求)が発行されます。
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XMAP3が,FAX宛先ファイルから送信情報を読み込みます。
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キュー定義情報(キュー種別,キュー名)
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送信先定義情報(送信先FAX番号,送信先宛名)
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XMAP3で,マップ帳票が描画処理されます。
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FAXCキューへデータが登録されます。
- (例)
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登録イメージ(「キュー操作」実行時表示画面)
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キュー:W15
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相手局機器番号:00312345678
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頁数:1
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キュー名:申込書
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相手局氏名:新規加入者
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FAXライタが起動されます。FAXC/SPOOLの環境設定で指定したライタキューから,登録されたキューデータが順番に取得されます。
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FAXモデムを経由して,FAXへデータが送信されます。FAXC/SPOOLのキューデータ単位に,相手局機器番号へ送信されます。