画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


5.5.1 先行入力の概要

先行入力とは,スタンドアロン構成およびC/S構成の場合に,キーボードロック状態のXMAP3画面で入力したキーが,キーボードロック解除時にXMAP3画面へ反映される機能です。

キーボードロック状態のXMAP3画面で入力したキーは,バッファリングされます。バッファリングされたキーは,キーボードロック解除時にXMAP3画面へ反映されます。

先行入力を使用しないと,XMAP3画面のリソース更新期間に入力したキーだけがバッファリングされます。XMAP3画面のリソース更新期間以外に入力したキーはバッファリングされません。そのため,キーボードロックが解除されても,一部のキーしか反映されません。

注※

例えば,サーバからの応答待ちが,XMAP3画面のリソース更新期間以外に該当します。

しかし,先行入力を使用すると,XMAP3画面のリソース更新期間かどうかに関係なく,キーボードロック状態のXMAP3画面で入力したキーすべてがバッファリングされます。そのため,キーボードロックが解除された時に,すべてのキーが反映され,オペレータはキー入力操作を継続できます。

先行入力の概要を次の図に示します。

図5‒5 先行入力の概要

[図データ]

この図に示すように,先行入力を使用した場合,XMAP3画面がキーボードロック状態の間に入力されたキーはすべてバッファリングされ,キーボードロックが解除された時に反映されます。先行入力を使用しない場合,XMAP3画面のリソース更新期間に入力されたキーだけがバッファリングされ,キーボードロックが解除されたあとに最初のキー操作で反映されます。反映動作の流れの詳細については,「5.5.3 先行入力使用時の運用」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 先行入力の対象画面と対象オブジェクト

[画面属性]ダイアログで「キーボードのロック状態を解除する」を指定している次の画面が,先行入力の対象です。

また,各画面では,次のオブジェクトが先行入力の対象です。

(2) 先行入力できるキー

文字キーおよび制御キーが先行入力できます。先行入力できるキーの数は,文字キーと制御キーを合わせて128個です。

キーボードのキー割り当てをカスタマイズしている場合に,先行入力できる制御キーを次の表に示します。

表5‒14 キー割り当てをカスタマイズしている制御キーの先行入力の可否

制御キーの設定項目

キー割り当ての設定

先行入力の可否

記述形式

設定値

動作

フルキーボード側Enterキーの動作

表示サービス名.DCLNFD=

EXECUTE

送信(実行)

RETURN

復改

TAB

タブ

×

右Ctrlキーでの送信動作

表示サービス名.DCRCTL=

CTRL

Ctrl

×

EXECUTE

送信(実行)

PageUpキーの動作

表示サービス名.DCKPUP=

PA1

PA1

SCRL

ウィンドウスクロール

×

TAB

タブ

×

BTAB

バックタブ

×

PF13

PF13

×

PF14

PF14

×

MTAB

マイナスタブ

×

PageDownキーの動作

表示サービス名.DCKPDN=

PA2

PA2

SCRL

ウィンドウスクロール

×

TAB

タブ

×

BTAB

バックタブ

×

PF13

PF13

×

PF14

PF14

×

MTAB

マイナスタブ

×

テンキーボード側Enterキーの動作

表示サービス名.DCEXEC=

EXECUTE

送信(実行)

RETURN

復改

TAB

タブ

×

テンキーボード側/キーの動作

表示サービス名.DCKDIV=

LETTER

TAB

タブ

×

BTAB

バックタブ

×

FIELD

フィールドクリア

×

MTAB

マイナスタブ

×

EXECUTE

送信(実行)

RETURN

復改

テンキーボード側*キーの動作

表示サービス名.DCKMUL=

LETTER

*

TAB

タブ

×

BTAB

バックタブ

×

FIELD

フィールドクリア

×

MTAB

マイナスタブ

×

EXECUTE

送信(実行)

RETURN

復改

テンキーボード側−キーの動作

表示サービス名.DCKSUB=

LETTER

TAB

タブ

×

BTAB

バックタブ

×

FIELD

フィールドクリア

×

MTAB

マイナスタブ

×

EXECUTE

送信(実行)

RETURN

復改

テンキーボード側+キーの動作

表示サービス名.DCKADD=

LETTER

TAB

タブ

×

BTAB

バックタブ

×

FIELD

フィールドクリア

×

MTAB

マイナスタブ

×

EXECUTE

送信(実行)

RETURN

復改

(凡例)

○:先行入力できる。

×:先行入力できない。