8.4.2 各設定項目の詳細
- 〈この項の構成〉
-
(1) レイアウト領域
画面を表示する縦位置と横位置の座標を決定します。この設定値は,「表示形態」で「自由な位置」を選択した場合に有効となります。作成する画面のレイアウト領域の大きさは,縦サイズと横サイズで決定します。
(2) 基準文字サイズ
画面全体の基準となる文字サイズを選択します。画面属性の定義では,「基準文字サイズ」の設定によって,配置できる領域が変わってきます。この基準文字サイズは,レイアウト画面上に表示されているグリッドの縦横の間隔と対応します。縦(行)の間隔は文字サイズの半分,横(列)の間隔は半角の文字サイズの幅で表示されます。GUI画面中のフィールドボックスに配置する場合の基準文字サイズについては,「8.1.1(3) ウィンドウ」の「ますの高さ」の記述を参照してください。
(3) タイトルバーを付ける
ウィンドウにタイトルバーを付ける場合はチェックします。一次ウィンドウおよび二次ウィンドウのタイトルバーの形式と各部の表示仕様を示します。
(a) 形式
-
一次ウィンドウ
-
二次ウィンドウ
(b) 表示仕様
タイトルバーの表示仕様を次に示します。
項番 |
名称 |
機能 |
使用条件,その他 |
---|---|---|---|
1 |
タイトルバーアイコンまたはコントロールボックス |
XMAP3システムのアイコンまたはコントロールメニューを出すためのボタンを表示します。クリックすると最小化メニューなどが表示されます。 |
タイトルバーアイコンまたはコントロールボックスが表示されます。 |
2 |
ウィンドウタイトル |
表示されているウィンドウのタイトルです。通常は,業務内容を示します。 |
ドローで定義します。何も定義されていないときは「XMAP3」が表示されます。XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルで,表示するかしないかを設定できます。 |
3 |
最小化ボタン |
ウィンドウをアイコン化します。 |
XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルで,表示するかしないかを設定できます。 |
4 |
最大化ボタン |
ウィンドウのサイズをドローで定義したサイズにします。 |
XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルで,表示するかしないかを設定できます。 |
5 |
閉じるボタン |
ウィンドウを閉じ,APを終了させるために使用します。 |
XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルで,表示するかしないかを設定できます。 二次ウィンドウでは使用できません。 |
(c) APから操作する場合
-
タイトルバーのタイトルはAPから変更できません。
-
[閉じる]ボタンはオプションです。[閉じる]ボタンをクリックすると,[割込]キーと同じイベントがAPに通知されます。
(5) メニューバーを付ける
メニューバーを付ける場合はチェックします。メニューバーは,表示された画面に対する処理を選択するときに使用します。画面遷移やポップアップメニュー(手動)表示の契機としても使用できます。メニューバーは常に表示されているため,一般的に使用する機能(ファイル,編集など)を設定することをお勧めします。
(6) メニューバー定義
「メニューバーを付ける」をチェックした場合に設定できます。メニューバーで設定できるメニューの種類を次の表に示します。
種類 |
内容 |
---|---|
メニューバーのメニュー |
ウィンドウ上のタイトルバーの下に表示されるメニューです。 1メニューバー上で最大24とおりの処理が選択できます。 |
プルダウンメニュー |
メニューバーを選択すると表示されるメニューです。 メニューバーを選択したとき下位の処理選択があるとき(アクション→計算,印刷などアクションに対する処理が細分化されるとき)に使用します。 1プルダウンメニュー上で最大24とおりの処理が選択できます。 |
カスケードメニュー |
メニューの右端にカスケードメニュー表示用の記号(矢印ボタン)が表示されているプルダウンメニューを選択すると表示されるメニューです。 プルダウンメニューの処理内容がさらに細分化されるとき(印刷から印刷開始まで,書式設定,印刷取消など印刷に対する処理が細分化されるとき)に使用します。1カスケードメニュー上で最大24とおりの処理が選択できます。 |
選択する処理が多数あり,処理単位でグループ分けができる場合は,プルダウンメニューやカスケードメニューを利用して,メニューを階層化することをお勧めします。
メニューは,すべての種類を合わせて,1ウィンドウで96項目設定できます。
メニューバーを定義する画面を次の図に示します。
メニューは,マウスまたはキーボードで選択します。キーボードで選択するために,アクセスキーとショートカットキーを設定できます。
各メニューに設定できる動作を次に示します。
- メニューバー
-
-
プルダウンメニューを表示する。
-
APにイベント通知コードを返す。
-
手動ポップアップを表示する。
-
不活性(選択できない状態にする)。
-
最後のテキストを右端に表示する。
-
動的変更を許可する(APから表示属性を変更する)。
-
- プルダウンメニュー
-
-
カスケードメニューを表示する。
-
APにイベント通知コードを渡す。
-
手動ポップアップを表示する。
-
メニューの下にセパレータ線を引く。
-
不活性(選択できない状態にする)。
-
- カスケードメニュー
-
-
APにイベント通知コードを渡す。
-
また,メニューを選択したときに複写,貼り付け,およびポップアップ表示を指定できます。複写と貼り付けの機能は画面間での動作のため,APに影響はありません。
ポップアップ表示はポップアップ(手動)付きの入出力テキストボックス(またはフィールドボックス内の入出力フィールド)を配置してある場合に有効となります。ポップアップについては,「8.5.7 ポップアップテキスト/ポップアップフィールド」を参照してください。
メニュー選択時にAPに通知コードを渡す場合,メニューに対応したイベント通知コードが入力論理マップに格納されます。
(7) オペレータインジケータを付ける
オペレータインジケータを表示する場合はチェックします。OLTPサーバ構成の場合は必ずチェックします。オペレータインジケータを設定していない場合,二次ウィンドウを表示するときTP1/NET/XMAP3の通信エラーとなります。オペレータインジケータの表示位置は,XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルの「オペレータインジケータ」で指定します。チェックした場合,「オペレータインジケータ」で指定する「拡張形式」は使用できません。
なお,オペレータインジケータに表示されるメッセージについては,マニュアル「XMAP3 実行ガイド」を参照してください。
(8) ウィンドウのサイズ変更を抑止する
実行時に,ウィンドウのサイズを自由に変更できないようにする場合に,チェックします。ウィンドウを小さくした場合は,必要に応じてスクロールバーが付けられます。スクロールバーを付けるか付けないかは,XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルで設定します。なお,スクロールバーを付けるときは,スクロールすることで重要なエラーメッセージなどが隠れないよう,画面設計時に注意してください。
(9) 入力単位
画面属性ダイアログの入力単位で次の項目を指定して,画面確定のタイミングを設定します。
-
画面
APから画面を表示するときに,入出力の制限を設定しているオブジェクト以外は入力・選択できる状態で表示されます。
-
フィールド
APから画面を表示するときに,APで設定されているフォーカス(カーソル)があるオブジェクトだけが入力・選択できる状態で表示されます。ただし,確定キー,プッシュボタンおよびメニューバーは除かれます。
-
イベント
APから画面を表示するときに,入出力の制限を設定しているオブジェクト以外は入力・選択できる状態で表示されます。なお,各オブジェクトの「自動送信」の設定は無効になります。
-
表示直後
画面に対して何の操作がされなくても,一定の時間が過ぎると自動的にAPに制御を渡します。この場合,イベント通知コードは送信キーを押したときと同じ値です。
- 注1
-
画面には,入力必須属性を設定したオブジェクトを定義しないでください。入力必須属性を設定したオブジェクトを定義した画面を表示した場合,待機終了時にAPに対してエラーが通知されます。
- 注2
-
表示する画面にグラフィックオブジェクトがあると,画面表示に時間が掛かることがあります。このため,指定した「待機時間」よりも長く待機することがあります。
入力単位の詳細は「8.2.6 画面確定のデータ入力単位」を参照してください。
(11) 動的変更(APからウィンドウ属性を変更する)
APから,表示形態などのウィンドウ属性を変更して画面を表示する場合は,チェックします。チェックした場合,制御項目が論理マップに展開されます。展開された制御項目に,APが修飾名を設定すると表示属性を動的に変更できます。
修飾名と表示属性との対応の標準値については,「付録C.1 画面の表示属性」を参照してください。なお,表示属性はドローセットアップで変更できます。
(12) 動的変更(APからウィンドウ位置属性を変更する)
APから,一次ウィンドウを表示するときのウィンドウ位置(XY位置,Z位置)を変更する場合は,チェックします。チェックした場合,制御項目が論理マップに展開されます。展開された制御項目に,APが修飾名を設定すると表示属性を動的に変更できます。直前の画面と同じ画面を再表示する場合は,画面属性の「表示形態」に「全面書換」を設定するか,APから表示形態に「全面書換」を設定してください。その他の設定値の場合や指定なしの場合は,位置属性は変更されません。
修飾名と表示属性との対応の標準値については,「付録C.1 画面の表示属性」を参照してください。なお,表示属性はドローセットアップで変更できます。
(13) 動的変更(APから確定キー属性を変更する)
APから,画面に対する操作に使用する各制御キーの有効/無効を設定する場合は,チェックします。チェックした場合,制御項目が論理マップに展開されます。展開された制御項目に,APが修飾名を設定すると表示属性を動的に変更できます。
修飾名と表示属性との対応の標準値については,「付録C.1 画面の表示属性」を参照してください。なお,表示属性はドローセットアップで変更できます。
(14) 初期クリア文字
AP実行時に,画面からの入力データをAPが受け取る前に,XMAP3が入力論理マップの各項目をあらかじめクリアしておく文字です。なお,APが受け取るデータの優先順位は次のとおりです。
-
キー入力データ/選択したイベント通知コード
-
入力済み/選択済みのとき,表示されているデータ/イベント通知コード
-
エラー通知文字
-
初期値
-
初期クリア文字
初期クリア文字は,ドローセットアップで設定できます。詳細については「3.4.1(1) 初期クリア文字を変更する」を参照してください。
(15) データ消去通知文字
AP実行時に,画面からフィールドキーなどで入出力テキスト・フィールドのデータを消去したり,(00)16のデータを受信したりしたときにAPが受け取るデータです。したがって,APが受け取ったデータがデータ消去通知文字であれば,画面操作でデータ消去されたと判断できます。
初期クリア文字や初期値とデータ消去通知文字とを分けておくことで,入力操作がなかったのか,データ消去されたのかが区別できます。
また,オブジェクトに「入力済み」が設定されている場合で,画面確定時に何も入力しなくてもヌル((00)16)が表示されている状態のとき,データ消去通知文字がAPに返されます。
データ消去通知文字は,ドローセットアップで設定できます。詳細は「3.4.1(2) データ消去通知文字を変更する」を参照してください。
(16) エラー通知文字
XMAP3が入力データにエラーを検出した場合に,APが受け取るデータです。
入力データのエラーは,半角文字だけを入力できるテキスト・フィールドに,全角文字を入力したときなどに発生します。
エラー通知文字は,ドローセットアップで設定できます。詳細は「3.4.1(3) エラー通知文字を変更する」を参照してください。
(17) 隠しフィールド
実行時の画面には表示されないフィールドで,入力固定項目として使用します。
入力固定項目とは,入力論理マップに必ず固定の値を返すデータ項目で,論理マップ可変部の最初のデータ項目として展開されます。
OLTPサーバ構成で使用するアプリケーション名をXMAP3上で定義するには,隠しフィールドとして定義します。
隠しフィールドで設定できる項目を次の表に示します。
項目 |
設定できる値 |
---|---|
本フィールドを設定 |
しない/する |
データ名 |
データ項目のデータ名を次の規則に従って指定します。
|
設定する値 |
最大8文字の半角文字列※ |
データ長 |
9文字固定 |
(18) 再定義名
定義済みの論理マップを別定義として使用するときの名称です。半角で30字以内で定義します。
入力論理マップ用と出力論理マップ用とで別の名称にすることもできます。
再定義名で設定できる項目を次の表に示します。
項目 |
設定できる値 |
---|---|
出力用/入力用の再定義名を別名にする |
チェックあり/チェックなし |
出力論理マップの再定義名 |
半角で30字以内 |
入力論理マップの再定義名 |
半角で30字以内 |
(19) 表示形態
新しく画面を表示するときに表示中の画面の扱いを設定します。
-
自動
システムに表示形態を任せます。
-
一部上書
画面を重ねて表示します。
-
全面書換
表示中の画面を消去して次の画面を表示します。
(20) XY位置
物理画面上の仮想画面の表示位置を指定します。
-
左上,中央,右下,左下,右上
一次ウィンドウで設定できる値です。それぞれの位置にウィンドウを表示します。この指定は,画面を最初に表示したときと,直前の画面と異なる画面を表示したときに有効となります。同一画面を再表示したときは,直前の画面の位置(ウィンドウ操作によって移動した位置)のまま表示します。なお,XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルの,「ウィンドウ操作を優先する」または「画面定義を優先する」の選択は無効となります。
-
自由な位置
任意の位置を縦横の値で指定できます。位置の指定は,「8.4.2(1) レイアウト領域」で行います。指定した位置は,画面を最初に表示したときに有効となります。そのあと,別画面を表示したり,同一画面を再表示したりした場合は,直前の画面の位置(ウィンドウ操作によって移動した位置)のまま表示します。ただし,XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルの「画面定義を優先する」を選択した場合は,「全面書換」で表示するたびに自由な位置で指定した値が有効になります。
-
一次に従う:
二次ウィンドウで設定できる値です。一次ウィンドウの設定に従うときに設定します。
(21) Z位置
物理画面上に,複数の仮想画面が表示されている場合などに,それぞれの仮想画面の重なり位置を指定し,操作するウィンドウを目立たせることができます。
-
手前に表示,標準表示,後ろに表示
それぞれのZ位置にウィンドウを表示します。この設定は最初に画面を表示したときと,直前の画面と異なる画面を表示したときに有効となります。同一画面を再表示したときは,直前の画面の位置(ウィンドウ操作によって移動した位置)のまま表示します。
-
一時非表示
ウィンドウを非表示にします。この設定は最初に画面を表示したときと,直前の画面と異なる画面を表示したときに有効となります。送信キーを押したときと同じイベントコード通知が自動的にAPに渡されます。
(22) 入力・選択状態の扱い
入出力テキスト/フィールドの中に表示されているテキストデータの扱いを選択します。「表示形態」が「一部上書」のときの入力項目をどのような状態にするかを指定します。入力項目の扱いをAP実行時に変更したい場合は,ドローセットアップの「表示属性の動的変更」を選択し,「キャラクタコントロールキー」タブで設定します。
一度表示した画面に対して一部上書したときに,APに返す値を次に示します。
操作 |
オブジェクトの表示属性 |
ウィンドウ属性(入力・選択状態の扱い) |
|||
---|---|---|---|---|---|
未入力・未選択 |
状態を維持 |
初期状態 |
|||
ヌルを入力 |
入力済(初期値なし) |
消去通知文字 |
消去通知文字 |
消去通知文字 |
|
入力済でない (初期値なし) |
初期クリア文字 |
初期クリア文字 |
初期クリア文字 |
||
入力か選択 |
入力済(初期値なし) |
表示データ |
表示データ |
消去通知文字 |
|
選択済 |
選択通知※ |
選択通知 |
選択通知※ |
||
選択済でない |
初期クリア文字 |
選択通知 |
初期クリア文字 |
||
初期値 あり |
入力済でない |
初期値 |
初期値 |
初期値 |
|
初期値 なし |
入力済でない |
初期クリア文字 |
初期クリア文字 |
初期クリア文字 |
|
何もしない |
初期値 あり |
入力済 |
初期値 |
初期値 |
初期値 |
入力済でない |
初期値 |
初期値 |
初期値 |
||
初期値 なし |
入力済 |
消去通知文字 |
消去通知文字 |
消去通知文字 |
|
選択済 |
選択通知※ |
選択通知 |
選択通知※ |
||
入力済でない |
初期クリア文字 |
初期クリア文字 |
初期クリア文字 |
||
選択済でない |
初期クリア文字 |
初期クリア文字 |
初期クリア文字 |
(23) 種別
定義する画面が一次ウィンドウか二次ウィンドウかを設定します。二次ウィンドウは一次ウィンドウに対して三つまで定義できます。複数の二次ウィンドウを定義する場合は,IDが重ならないように定義してください。
(24) 二次ウィンドウの位置
「種別」が一次ウィンドウの場合,このウィンドウに対して表示する二次ウィンドウの位置を二次ウィンドウのIDごとに設定します。ウィンドウIDについては「8.1.3(5) 二次ウィンドウ」を参照してください。
二次ウィンドウの位置を設定するダイアログを次に示します。
二次ウィンドウ位置で設定できる項目を次の表に示します。
項目 |
設定できる値※ |
|
---|---|---|
二次ウィンドウ(ID=1) |
位置 |
縦:1〜255 横:1〜255 |
サイズ |
縦:1〜96ます 横:1〜160ます |
|
二次ウィンドウ(ID=2) |
位置 |
縦:1〜255 横:1〜255 |
サイズ |
縦:1〜96ます 横:1〜160ます |
|
二次ウィンドウ(ID=3) |
位置 |
縦:1〜255 横:1〜255 |
サイズ |
縦:1〜96ます 横:1〜160ます |
(27) 壁紙の設定
壁紙として設定するファイルを設定します。壁紙として使用できるファイル形式は,ビットマップファイル(.bmp)です。壁紙はレイアウト領域には表示されません。確認するときは,テスト表示を利用してください。
壁紙とレイアウト領域の関係を次に示します。
-
壁紙のサイズがレイアウト領域より小さい場合
レイアウト領域の左上を原点にして,並べて表示します。
-
壁紙のサイズがレイアウト領域より大きい場合
レイアウト領域の左上を原点として,領域よりはみ出た部分は切り捨てて表示します。
なお,全画面表示を設定している場合も,壁紙はドローで定義したウィンドウの大きさまでしか表示されません。
(28) キーボードのロック状態を解除する
キーボードのロック状態を直前の画面から継続するか,解除するかを設定します。この項目をチェックすると,画面を表示したときマウスやキーボードから入力できる状態になります。チェックしない場合はキーボードのロック状態を直前の画面から継続します。なお,実行時にキーボードのロック状態を解除できます。
(29) ウィンドウを表示した時にアラームを鳴らす
画面を表示したときに,ディスプレイ端末のアラームを鳴らす場合にチェックします。一般的には,エラー画面を表示するときに使用します。
この属性は,ドローセットアップの「表示属性の動的変更」で設定した修飾名を利用することで,APから動的に変更できます。
(30) モジュラスアルゴリズム
モジュラスチェックのアルゴリズムを設定します。モジュラスチェックについては「12.1.1(7) モジュラスアルゴリズム」を参照してください。
(32) イベント通知コード
何によって発生するイベントか,イベント発生後の動作はどうするかを画面単位に設定します。イベントが発生したとき,APに通知するかどうかはイベント通知コードダイアログの「動作」で設定します。イベント通知コードダイアログを次の図に示します。
イベント通知コードダイアログで設定する,通知コードと動作との関係を次の表に示します。
対象 |
通知 コード |
動作 |
|||
---|---|---|---|---|---|
確定キーを使用する |
確定キーを使用しない |
||||
一次 ウィンドウ |
二次 ウィンドウ |
一次 ウィンドウ |
二次 ウィンドウ |
||
ファンクショ ン1〜24 (F1〜F24) |
PF01〜 PF24 |
AP通知(確定) AP通知(中断) ポップアップ表示 キー押下無効 使用しない |
AP通知(確定) AP通知(終了) AP通知(中断) AP通知(取消) ポップアップ表示 キー押下無効 使用しない |
AP通知(確定) AP通知(中断) キー押下無効 使用しない |
AP通知(確定) AP通知(終了) AP通知(中断) AP通知(取消) キー押下無効 使用しない |
送信 |
ENTR |
||||
割り込み |
BREK |
||||
スクリーン 消去 |
SCRN |
||||
PA1キー (PA1) |
PA1 |
||||
PA2キー (PA2) |
PA2 |
||||
PA3キー (PA3) |
PA3 |
||||
ファンクションキー25〜84 (F25〜F84)※ |
A001〜 A060 |
||||
プッシュボタン/メニューバー |
A061〜 A071 |
AP通知(確定) AP通知(中断) |
AP通知(確定) AP通知(終了) AP通知(中断) AP通知(取消) |
AP通知(確定) AP通知(中断) |
AP通知(確定) AP通知(終了) AP通知(中断) AP通知(取消) |
設定する動作は次のとおりです。
-
AP通知(確定)
画面確定をしてAPにイベントを通知します。入力・選択必須のチェックを実行し,エラーがあった場合はAPに制御を渡しません。
-
AP通知(終了)
「確定」と同じ動作をし,ウィンドウを閉じます。二次ウィンドウのときだけ指定できます。
-
AP通知(中断)
画面確定をしないでAPにイベントを通知します。入力・選択必須のチェックは実行しません。APにイベント通知コードを返しますが,入力データは返しません。ヘルプボタンや強制終了などに使用します。
-
AP通知(取消)
「中断」と同じ動作をし,ウィンドウを閉じます。二次ウィンドウのときだけ指定できます。
-
ポップアップ表示
使用目的が「POP・手動」のポップアップのメニュー項目を開きます。APにイベントを通知しません。なお,メニュー項目が開くのは,フォーカス・カーソルが位置づけてあるポップアップです。
-
キー押下無効
使用しないPFキーなどに設定します。これに対応する確定キー,プッシュボタン,またはメニューバーを押すと,エラーとなって画面は入力待ち状態となります。なお,無効にする確定キーをAPから動的変更できます。
-
使用しない
使用しないPFキーなどに設定します。これに対応する確定キーを押すと,画面が確定されます。APにイベント通知コードとして初期クリア文字を返します。
OLTPサーバ構成で使用している場合,リターンコードが「4」,詳細エラーコードが「(0414)16」のエラーとなります。
- 注意事項
-
-
XMAP3で表示した画面の入出力テキスト・フィールドをコピーまたはペーストしても,APへは何も返しません。
-
OLTPサーバ構成の場合,OpenTP1上で「次メッセージ要求キー」として割り当てられているキーのイベントはAPに渡りません。
-
(33) 次画面
OpenTP1との連携時,次に表示したい画面を定義します。通常,ある画面から次に表示したい画面はAP上で画面名を定義しておく必要があります。このようなときに次に表示したい画面をドロー上で定義しておくと,APで画面名を定義していなくても実行時に画面名を取得して表示できます。次画面はマップ名が6文字のときに,OLTPサーバ構成の環境で利用できます。
次画面を表示する例を次に示します。
-
定義する画面の画面属性で次画面名「MAP002」を定義します。
-
物理マップ中に次画面名「MAP002」が設定されます。
-
OpenTP1によってAPが起動され,APからRECEIVE要求が発行されます。
-
APからSEND要求が発行され画面が表示されます。
-
表示された画面上で入力操作を実行するとイベントが発生します。
-
発生したイベントに対する物理マップでXMAP3にRECEIVE要求され,OpenTP1に論理データと物理マップ中の次画面名「MAP002」を返します。
-
OpenTP1によって,次のトランザクションに対応するAPが起動されます。このとき,マッピングによって生成された論理データと次画面名「MAP002」は,RECEIVE要求でAPに渡されます。