画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


8.5.7 ポップアップテキスト/ポップアップフィールド

ポップアップは,決められたメニュー項目から一つを選択するときに使用します。

ポップアップテキスト/ポップアップフィールドは,固定と可変があります。メニュー項目に入力データの候補を表示することで,データの入力を補助します。入力するデータの内容が決まっている場合に使用することをお勧めします。なお,ポップアップテキスト/ポップアップフィールドの表示属性については「12.1 画面定義のリファレンス情報」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 設定できる項目

ポップアップテキスト/ポップアップフィールドの項目と設定できる値を次の表に示します。

表8‒22 ポップアップテキスト/ポップアップフィールドの項目と設定できる値

項目

動的変更

設定できる値

テキスト

フィールド

テキスト

フィールド

メニューの表示属性

背景色

白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明

白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明

ラベル色

白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー

白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー

タイトル色

白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー

白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー

選択したらメニューを閉じる

チェックあり/チェックなし

入力テキスト・フィールド/選択ラベルの表示属性

表示方法

入力可能-標準表示,

入力可能-文字だけ非表示,

入力不可-標準表示,

入力不可-グレーアウト表示,

入力不可-文字だけ非表示,

全体非表示

入力可能-標準表示,

入力可能-文字だけ非表示,

入力不可-標準表示,

入力不可-文字だけ非表示

遷移条件

手動スキップ・右寄せ,

手動スキップ・全桁必須,

手動スキップ,

自動スキップ

手動スキップ・右寄せ,

手動スキップ・全桁必須,

手動スキップ,

自動スキップ

背景色

白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明

枠高

3ます,2.5ます,2ます

文字色

白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー

白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー

文字サイズ

大,標準,小

文字の書体

標準,明朝,ゴシック

文字の強調

標準,太字,斜体,太字&斜体

反転表示する

チェックあり/チェックなし

チェックあり/チェックなし

フォーカス/カーソル設定(初期フォーカス/カーソルを本ボックスに設定する)

チェックあり/チェックなし

チェックあり/チェックなし

入力済み(入力しなくても通知コードをAPに返す)

チェックあり/チェックなし

チェックあり/チェックなし

自動送信(入力直後にAPへ制御を渡す)

チェックあり/チェックなし

チェックあり/チェックなし

入力必須(入力しない時はエラーにする)

チェックあり/チェックなし

チェックあり/チェックなし

モジュラスチェックを行う

チェックあり/チェックなし

ワンタッチクリア(選択状態にする)

チェックあり/チェックなし※1

チェックあり/チェックなし※1

印字する

チェックあり/チェックなし

テキスト※2・フィールド※3反復

回数は,

縦方向:1〜96

横方向:1〜160

間隔は,

縦方向:0〜92

横方向:0〜158

回数は,

縦方向:1〜127

横方向:1〜255

間隔は,

縦方向:0〜125

横方向:0〜253

メニュー

使用目的

POP(手動−数字),

POP(手動−カナ),

POP(手動−英数),

POP(手動−日本語),

POP(自動−英数),

POP(自動−日本語)

POP(手動−数字),

POP(手動−カナ),

POP(手動−英数),

POP(手動−日本語),

POP(自動−英数),

POP(自動−日本語)

詳細目的

※1

※1

12.1.13 使用目的別の詳細目的および空白入力」を参照

12.1.13 使用目的別の詳細目的および空白入力」を参照

メニュー形式

標準(メニュー),

リスト−ポップアップ型,

リスト−ダイアログ型※4

アクセスキーを指定する

チェックあり/チェックなし

長さ(アクセスキー)

1,2,3,4

選択ラベルと通知コードを同じ値にする

チェックあり/チェックなし

タイトルを付ける

チェックあり/チェックなし

チェックあり/チェックなし

タイトル

文字数:64文字(半角)

文字数:64文字(半角)

最初にメニューを開く

チェックあり/チェックなし

コメントの記述

文字数:40文字(半角)

文字数:40文字(半角)

APが受け取る項目

データ名

8.6 APが受け取る項目およびAPが渡す項目」を参照

8.6 APが受け取る項目およびAPが渡す項目」を参照

データ長

データ型

桁寄せ

埋字

初期値(通知コード)

データ長を変更する

APからデータを表示する※4

APから初期値を変更する※4

動的変更(APから表示属性を変更する)※4

自由な設定

APが渡す項目(可変ポップ)

データ名

8.6 APが受け取る項目およびAPが渡す項目」を参照

8.6 APが受け取る項目およびAPが渡す項目」を参照

データ長

データ型

桁寄せ

埋字

自由な設定

初期値

動的変更(APから表示属性を変更する)

メニューデータをファイルで指定する

メニューの項目数

ラベルのデータ長を変更する

ラベル

データ名

データ長

データ型

桁寄せ

埋字

自由な設定

通知コード

データ名

データ長

データ型

選択ラベル

データ名

データ長

データ型

桁寄せ

埋字

自由な設定

アクセスキー

データ名

データ型

ファイル名

データ名

データの渡し方

初期値

参照

APが渡す項目(固定ポップ)※6

メニューの値

データ名

8.6 APが受け取る項目およびAPが渡す項目」を参照

8.6 APが受け取る項目およびAPが渡す項目」を参照

データ長

データ型

桁寄せ

埋字

自由な設定

初期値

APから初期値を変更する

動的変更(APから表示属性を変更する)

メニューの項目数

追加

削除

キー

ラベル

選択ラベル

通知コード

(凡例)

○:動的変更できる。

−:動的変更できない,または,該当しない。

注※1

手動だけです。

注※2

レイアウト領域に収まる範囲で指定できます。

注※3

プレーン領域に収まる範囲で指定できます。

注※4

可変だけです。

注※5

データ型に数字編集を指定した場合,入力は18桁,出力は30桁以内になります。

注※6

固定ポップアップメニューダイアログ(GUIレイアウト)だけです。

(2) 表示形式(可変・固定)

[図データ]

(3) 使用目的(可変・固定)

使用目的によって,入力データをチェックできます。ただし,ラベルのデータ型は,使用目的の指定と連動しません。ラベルのデータ型の「文字(XX)」は「日本語」の属性になります。また,使用目的に「自動−日本語」または「手動−日本語」を選択すると,詳細目的として「混在(全角・半角)」または「漢字」を選択できます。

使用目的と入力データの関係,および詳細目的については,「12.1.10 使用目的と詳細目的」の表12-8および表12-9を参照してください。

(4) 表示サイズとメニュー項目数(可変・固定)

固定ポップアップメニューおよび可変ポップアップメニューを表示する領域(表示サイズ)は,必ずウィンドウに収まるようにドロー上で定義します。ポップアップメニューのメニュー項目数が,表示領域に収まらない場合は,自動的にスクロールバーが付けられます。ドローで定義したポップアップのメニューの行数よりも少ないメニュー項目をAPから設定した場合は,表示するメニューサイズを項目数に合わせて自動的に縮小します。詳細については,「8.5.8(2)(h) メニュー項目数の動的変更(可変コンボボックスの場合)」を参照してください。なお,表示できるメニュー項目数は次のようになります。ただし,ポップアップフィールドでは,ポップアップメニューファイルは利用できません。

(5) 入出力時のAPの操作(可変・固定)

ポップアップテキストには,固定ポップアップ可変ポップアップがあります。固定ポップアップは,画面設計時に入力データの候補となるメニューが決まっている場合に使用します。可変ポップアップは,メニューのラベルおよびメニューの通知コードを,APまたはポップアップメニューファイルから設定したい場合に使用します。

ポップアップテキストで選択されたメニューはボックス内に表示され,画面確定後には,メニューに対応した通知コードが入力論理マップに格納されます。

ポップアップメニューの表示方法を次の表に示します。

表8‒23 ポップアップメニューの表示方法

表示方法

内容

自動で表示する

POP(自動)

メニュー項目の選択でだけデータを入力する標準的な使い方。

オブジェクトにフォーカスが位置づくと,メニューが自動的に表示される。

ポップアップのメニュー項目をマウスまたはキーで選択すると,次の項目にフォーカスが移る。

手動で表示する

POP(手動)

キーボードからの入力と,メニュー項目の選択との2とおりでデータを入力できる使い方。

メニューは次に示す方法で表示される。

  • 手動で表示する

    メニューは,オブジェクトにフォーカスを位置づけ,あらかじめポップアップ表示用に対応づけたファンクションキーかプッシュボタンを押すと,表示される。なお,同じキーまたはボタンを押して,表示されているメニューを閉じることもできる。キー操作に慣れているユーザはキー入力で操作でき,初心者はボタンなどで表示されているメニューから選択して操作できる。

  • 「最初にメニューを開く」を指定して表示する

    ポップアップメニューダイアログの「最初にメニューを開く」を指定しておくと,オブジェクトにフォーカスが位置づいたとき,自動的にメニューが表示される。

注1

アクセスキーでメニュー項目を選択する場合は,キー操作または「最初にメニューを開く」指定をしてメニューを表示しておく必要がある。

注2

手動で表示する場合,ポップアップのメニュー項目を選択しても,フォーカスは次の項目へ移らない。「手動スキップ」のときは,[Tab]キーで次の項目へ移動させる。

(6) ポップアップ表示属性の遷移条件(可変・固定)

ポップアップでメニューを選択した場合,ポップアップに表示される選択ラベルは,そのポップアップの属性で指定する「遷移条件」の動作はしません。選択したメニューに対応する選択ラベルはそのままの状態でポップアップに表示され,右寄せなどの表示はされません。また,次のボックスに自動的にフォーカス遷移する「自動スキップ」の属性は,メニューの表示属性の「選択したらメニューを閉じる」の指定に従います。

ポップアップ表示属性ダイアログの「遷移条件」の定義内容は,使用目的が「POP(手動)」のとき,ポップアップにキー入力されたテキストにだけ適用されます。使用目的ごとの遷移条件の適用を次の表に示します。

使用目的

遷移条件

(手動スキップ・自動スキップ)

桁寄せ

(右寄せ・全桁必須)

POP(自動)

×

×

POP(手動)

メニュー選択

×

キー入力

(凡例)

○:適用される。

×:適用されない。

注※

「自動スキップ」を指定した場合は,「選択したらメニューを閉じる」を指定してください。「手動スキップ」を指定した場合は,「選択したらメニューを閉じる」を指定しないでください。

(7) アクセスキーと選択ラベル(可変・固定)

ポップアップでは,アクセスキーを利用してポップアップメニューを選んだり,選んだメニュー項目が反映される選択ラベルを使用したりできます。

(a) アクセスキーの利用

アクセスキーは,可変ポップアップおよび固定ポップアップの使用目的が「POP(自動)」または「POP(手動)」のときに利用できます。また,ポップアップメニューファイルにアクセスキーを記述して,メニューをファイルで指定する可変ポップアップでも利用できます。

(b) アクセスキーの入力時の注意

アクセスキーは4桁まで指定できます。ドローでアクセスキーの桁数を指定するには,定義画面のアクセスキーの「長さ」で指定します。ポップアップメニューファイルでアクセスキーの桁数を指定する場合については,「14.5 ポップアップメニューエディタ」を参照してください。また,ポップアップメニューファイルで階層化されているメニュー項目にアクセスキーを入力するときの注意事項については,「8.5.7(11)(a) ポップアップメニューファイル使用時の注意」を参照してください。ただし,ポップアップフィールドでは,ポップアップメニューファイルは利用できません。

次にアクセスキーを入力するときの注意事項を示します。

  • アクセスキーは,メニューが表示されているときだけ入力できます。

    メニューが表示されていないときに入力すると,通知コードとしてAPに渡されるので注意してください。

  • アクセスキーは全桁入力したときに,有効になります。指定した長さより短いアクセスキーを入力して確定させようとしても,エラーになります。

(8) 表示属性の動的変更(可変・固定)

ポップアップの表示属性をAP実行時に変更できます。表示属性の動的変更については「8.2.4 表示属性の動的変更」を参照してください。

(9) APから初期値を変更する(可変・固定)

「APから初期値を変更する」を指定すると,初期値用のデータエリアが出力論理マップ中に生成されます。ここに値を代入すると,ポップアップテキストの初期表示時に,初期値に対応するメニュー項目が選択された状態で表示されます。ただし,ポップアップフィールドには,「APから初期値を変更する」のチェックボックスがありません。ポップアップフィールドでは,「APからデータを表示する」を指定することで初期値用のデータエリアが出力論理マップ中に生成されます。

(10) メニュー項目数の動的変更(可変)

ポップアップのダイアログでは,使用するメニュー項目数の最大値を指定しておきます。しかし実際の表示では,メニュー項目数が可変になる場合があります。上から順に項目のデータを代入し,残った項目のラベルに半角の空白(スペースコード)を代入すると,空白を代入したメニュー項目は表示されません。なお,途中のメニュー項目を詰めて表示することはできません。途中のメニュー項目の空白はデータと見なされます。空白のラベルをメニューの最後に表示させたい場合は,ラベルのデータに全角のスペースを代入してください。動的変更については,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド」を参照してください。なお,コンボボックスはポップアップに置き換えてお読みください。

(11) ポップアップメニューをファイルで指定する(可変)

XMAP3では,ポップアップテキストに表示するメニューデータをAP実行時にファイルから渡せます。このファイルをポップアップメニューファイルといいます。ポップアップメニューファイルは,あらかじめ用意しておきます。

ポップアップメニューファイルは,メニュー項目が大量にある場合や,メニューを大分類,小分類にして表示したい場合に使用します。ただし,ポップアップフィールドでは,ポップアップメニューファイルは利用できません。

(a) ポップアップメニューファイル使用時の注意

次にポップアップメニューファイルを使用するときの注意を示します。

  • ポップアップメニューファイルの準備

    ポップアップメニューファイルを使用する場合は,あらかじめポップアップメニューファイルを作成し,各クライアントマシン側に用意しておきます。ポップアップメニューファイルは,ポップアップメニューエディタで作成できます。また,ポップアップメニューファイルを格納しておくフォルダは,実際に表示を実行するマシンの「ポップアップメニューフォルダ(ディレクトリ)」です。ポップアップメニューフォルダのパスは,XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルで設定します。ポップアップメニューファイルの準備および規則については,マニュアル「XMAP3 実行ガイド」を参照してください。

  • ファイル名の初期値の指定

    ポップアップメニューファイルで指定したメニューをテスト表示時に確認したい場合は,準備したポップアップメニューファイル名を,定義画面のファイル名の「初期値」に指定しておきます。このとき,必ず拡張子「.csv」を付けて指定してください。拡張子が「.csv」でないファイル名を指定すると,エラーになります。なお,拡張子は,大文字でも小文字でもかまいません。

    注※

    CSV形式(Comma Separated Values形式)

  • ポップアップメニューファイルで指定できるメニューの階層

    ポップアップメニューファイルで指定できるメニューの階層は,1階層から8階層までです。

  • ポップアップメニューファイルがない場合

    APで指定したポップアップメニューファイルがなかったり,「メニューデータをファイルで指定する」を指定して,ファイル名の指定をしていなかったりした場合,ポップアップテキストには1階層の空のメニューが作成されます。このメニューにフォーカスが位置づくと,エラーになります。

  • メニュー項目の制限値を超えている場合

    一つのファイルに指定できるメニュー項目数は,32,000項目です。32,000項目を超えるメニュー項目が指定されているファイルを読み込んだ場合,超過したメニュー項目は表示されません。

  • ポップアップメニューファイル読み込みの契機(タイミング)

    ポップアップメニューファイルを読み込むタイミングは,XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルで設定できます。メニュー項目が大量の場合など,必要に応じて読み込むタイミングの設定を変更してください。ポップアップメニューファイル読み込みのタイミングの設定については,マニュアル「XMAP3 実行ガイド」を参照してください。

  • 選択ラベルおよびアクセスキーの利用

    ポップアップメニューファイルでの定義を有効にするために,次の点に注意してください。

    • 選択ラベルを定義している場合

      ポップアップメニューファイルで選択ラベルを定義している場合は,ドローのポップアップメニューダイアログで「選択ラベルと通知コードを同じ値にする」の指定を外してください。

    • アクセスキーを定義している場合

      ポップアップメニューファイルでアクセスキーを定義している場合は,ドローのポップアップメニューダイアログで「アクセスキーを指定する」を指定してください。

  • 選択ラベルおよびラベルの大きさの指定

    選択ラベルおよびラベルの大きさは,ポップアップメニューファイルで定義した選択ラベルおよびラベルのデータ長にかかわらず,ドローで定義した大きさになります。ポップアップメニューダイアログの,選択ラベルの「桁」およびラベルの「桁」で大きさを指定してください。指定できる「桁」の大きさは,64桁以内です。

  • 使用目的の指定

    ポップアップメニューファイルで定義する通知コードを入力データとして正しく扱うには,ポップアップテキストの使用目的の指定を考慮する必要があります。使用目的と通知コードの関係については,「12.1.10 使用目的と詳細目的」の表12-8を参照してください。

    AP実行時の通知コードの扱いについては,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド」の「ポップアップフィールドの論理マップ生成規則とマッピング規則」の説明を参照してください。

  • 階層化されたメニューでのアクセスキー入力

    階層化されたポップアップメニューでは,アクセスキー入力時に表示されている,最下位のメニュー項目が選択対象になります。階層を越えて,別の階層のアクセスキーを入力できません。上位の層のメニュー項目のアクセスキーを入力する場合は,カーソル移動キーで対象の階層の表示に戻してから入力してください。また,最下位のメニュー項目を選択する場合,マウス操作やカーソル移動キーの操作で最終的に選択するメニュー項目を表示させて選択するか,手動ポップアップであれば,最終的にAPに渡される通知コードを,直接,テキストボックスへ入力して選択してください。

(b) メニューの表示(標準メニューの場合)

ポップアップメニューファイルを使用する場合,メニュー表示の形式を選択できます。メニュー形式で「標準(メニュー)」を指定すると,ポップアップメニューファイルに格納されているメニュー項目が階層構造の場合は,下位のメニュー項目がカスケードメニューで表示されます。

  • 表示形式

    [図データ]

  • メニュー項目の選択

    標準表示のメニュー項目は,マウス操作でもキー操作でも選択できます。

    • マウスでの操作

      マウス操作でメニュー項目を選択する場合,ドラッグするだけでは,下位階層のカスケードメニューは表示されません。必ず,インジケータが付いているメニュー項目をクリックしてください。

    • キーでの操作

      フォーカスの移動:上下のカーソルキー。

      下位階層のカスケードメニューの表示:インジケータが付いているメニュー項目にフォーカスを位置づけ,[スペース]キーまたは[Enter]キーを押す。

  • 選択後のメニュー表示

    標準表示では,メニュー項目を選択後,メニューを閉じるかどうかを選択できます。

  • アクセスキーの使用

    アクセスキーを入力する場合は,必ずメニューを表示してください。入力したアクセスキーに該当するメニュー項目にインジケータが付いている場合は,下位階層のカスケードメニューが表示され,アクセスキーに対応するメニュー項目にフォーカスが位置づきます。

  • 通知コードの使用

    通知コードをAPから指定,またはメニューが表示されていない状態で入出力テキストボックスに通知コードを入力すると,指定された通知コードに対応するラベルが選択状態になります。このとき,APに制御が渡されると,指定された通知コードをAPが受け取ります。

(c) メニューの表示(リストの場合)

ポップアップメニューファイルを使用する場合,メニュー表示の形式を選択できます。メニュー形式で「リスト−ポップアップ型」または「リスト−ダイアログ型」を指定すると,ポップアップメニューファイルに格納されているメニュー項目が階層構造の場合,下位のメニュー項目は下位レベルのリストとして表示されます。メニュー形式で「リスト−ポップアップ型」を指定すると,メニューをポップアップ型で表示できます。「リスト−ダイアログ型」で指定すると,メニューをダイアログ型で表示できます。

  • 表示形式

    [図データ]

  • ポップアップ型とダイアログ型の違い

    ポップアップ型とダイアログ型の違いを示します。

    ポップアップ型

    • 階層構造のメニュー項目を第1〜第8レベルのリストで表示します。

    • 下位項目を持たないメニュー項目にフォーカスが位置づいたとき,メニュー項目が選択されたと見なされます。

    • メニュー項目を選択後,メニューを閉じるかどうかを選択できます。

    • ポップアップ型が表示されても,実行画面は不活性になりません。

    • ポップアップ型で表示しているメニューは,単体では移動できません。

    • 使用目的で「POP(手動)」が指定されている場合,メニュー項目が選択されて,実行画面のテキストボックスにデータが入力されるときに,メニューは閉じられます。「POP(自動)」が指定されている場合は,メニューは閉じられません。

    • ポップアップ型で表示しているメニューには,タイトルを付けません。

    ダイアログ型

    • 階層構造のメニュー項目を第1〜第8レベルのリストで表示し,[OK]ボタンと[キャンセル]ボタンを付けます。

    • [OK]ボタンをクリックしたときにフォーカスが位置づいていたメニュー項目が,選択されたメニュー項目と見なされます。このとき,選択されたメニュー項目は下位項目を持たないメニュー項目でなければなりません。下位項目を持っているメニュー項目を選んで[OK]ボタンをクリックすると,エラーになります。

    • [OK]ボタンをクリックすると,選んだメニュー項目を確定し,メニューを閉じます。

    • ダイアログ型が表示されると,実行画面は不活性になります。

    • ダイアログ型で表示している場合,メニューだけの移動ができます。

    • ダイアログ型で表示しているメニューには,タイトルが必ず付けられます。

  • メニュー項目の選択

    リスト表示のメニュー項目は,マウス操作でもキー操作でも選択できます。

    • キーでの操作

      同レベル内のフォーカスの移動:上下のカーソルキーを押す。

      メニュー項目の選択:[スペース]キーまたは[Enter]キーを押す

      第2〜第8レベルのリストの表示:インジケータが付いているメニュー項目にフォーカスを位置づけ[スペース]キーまたは[Enter]キーを押す

      メニュー内でのフォーカス移動:[Tab]キーを押す

      第1レベルにフォーカスを戻す:[Home]キーを押す。

    なお,[キャンセル]ボタンにフォーカスが位置づいているときに[Tab]キーを押すと,メニューは閉じられます。

    注※

    ダイアログ型で表示している場合,フォーカスはプッシュボタンにも位置づきます。

  • アクセスキーの使用

    アクセスキーを入力すると,対応するメニュー項目が選択状態になります。対応するメニュー項目にインジケータが付いている場合は,第2〜第8レベルのリストが表示され,アクセスキーに対応するメニュー項目にフォーカスが位置づきます。

  • 通知コードの使用

    通知コードをAPから指定,またはメニューが表示されていない状態で入出力テキストボックスに通知コードを入力すると,指定された通知コードに対応するラベルが選択状態になります。このとき,APに制御が渡されると,指定された通知コードをAPが受け取ります。

  • メニュー項目数の動的変更

    リスト表示をしているポップアップメニューでは,メニュー項目数の動的変更はできません。