画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


8.6 APが受け取る項目およびAPが渡す項目

GUI画面で使用するオブジェクトでは,APが受け取るデータやAPが渡すデータが表示されます。表示される内容を次に示します。

〈この節の構成〉

(1) APが受け取る項目

APが参照するデータ項目について設定します。APが受け取る項目を次の表に示します。

表8‒45 APが受け取る項目

項目

設定できる値

データ名

データ項目のデータ名を次の規則に従って指定します。

  • 指定できる文字数は,接頭語(マップ名)を含めて29文字以内です。このため,ドローセットアップの[マップ名の長さ]の設定が「7」の場合は21文字以内,「6」の場合は22文字以内となります。全角文字は2文字分として数えます。ただし,データ名の先頭および末尾の全角文字は,4文字分として数えます。また,全角文字と半角文字が混在する場合,半角文字の直前の全角文字は,4文字分として数えます。

  • 指定できる文字種は,COBOLの場合は「A〜Z」「0〜9」「-(ハイフン)」「大文字の半角カナ」「全角(混在)」です。

    Cの場合は「A〜Z」「a〜z」「0〜9」「_(アンダースコア)」です。

入力するデータに応じて,データ項目の桁を指定します。

[データ長を変更する]ボタンがオフの場合

指定できる長さは,入力するデータの最大長以上で,オブジェクトがレイアウト領域に収まる範囲です。ただし,[データ型]が「数字」または「数字編集」のときはピクチャ句の最大桁を指定します。

[データ長を変更する]ボタンがオンの場合

不活性になり,設定できません。

データの最大桁はオブジェクトによって異なります。

  • 入出力テキスト:203桁

  • ポップアップテキスト:

    [選択ラベルと通知コードを同じ値にする]がオンの場合は203桁,

    [選択ラベルと通知コードを同じ値にする]がオフの場合は64桁

  • コンボボックス:64桁

  • ラジオボタンボックス:64桁

  • チェックボタンボックス:64桁

  • リストボックス:255桁

  • 入出力フィールド:16384桁

  • ポップアップフィールド:160桁

  • トグルフィールド:64桁

データ長

APが受け取る項目のデータ長を指定します。入出力日付・時刻テキスト/フィールドでは,表示書式に応じた長さを表示します。データ長を変更することはできません。スピンボックスでは,データの最大長はレイアウト領域に応じて指定できます。

[データ長を変更する]ボタンがオフの場合

ターゲット,使用目的に応じて,「桁」の値を基に計算した値を表示します。

[データ長を変更する]ボタンがオンの場合

任意のデータ長を指定できます。次の場合,エラーとなります。

  • 「桁」より小さい値になっている

  • 数値以外が入力された

  • 最大値を超えている

データ長の最大値は,オブジェクトによって異なります。

  • 入出力テキストの場合:476

  • ポップアップテキストの場合:

    [選択ラベルと通知コードを同じ値にする]がオンの場合は476,

    [選択ラベルと通知コードを同じ値にする]がオフの場合は152

  • コンボボックスの場合:152

  • ラジオボタンボックスの場合:152

  • チェックボタンボックスの場合:152

  • リストボックスの場合:598

  • 入出力フィールドの場合:31920

  • ポップアップフィールドの場合:376

  • トグルフィールドの場合:152

データ型

使用言語がCOBOLの場合に,ピクチャ句で指定するデータ型を選びます。選べるデータ型は,オブジェクトの種類や[使用目的]などに応じて異なります。なお,Cの場合は文字(char)型で固定です。

  • 文字用:「文字(XX)」,「漢字(NN)」,「漢字(XX)」

  • 数字用:「99999」

  • 数字編集用の数字編集文字列:「S99999」,「999V9」など

    自由な値を定義する場合は,「その他のピクチャ」を選び,[自由な設定]ボタンからピクチャ文字を指定します。

桁寄せ

データ長が論理マップ上の項目の長さより短い場合に,データを左右のどちらに寄せるかを指定します。オブジェクトの種別や[使用目的]などに応じて固定値となる場合があります。

埋字

論理マップの項目長よりデータ長が短い場合に残りの領域を埋める文字を指定します。[桁寄せ]に応じて,項目内の右側/左側に埋字が格納されます。

指定できる内容は,オブジェクトの種別や[使用目的]などに応じて異なります。

  • スペース:半角のスペースで埋字します。

  • LOW(X'00'):LOW-VALUE((00)16)で埋字します。

  • HIGH(X'FF'):HIGH-VALUE((FF)16)で埋字します。

  • ゼロ:0で埋字します。

  • 埋めない:埋字をしません。領域にはAP内の直前のデータ領域の内容がそのまま残るか,初期クリア文字でクリアされます。

  • 自由な埋字:自由な値を埋字にします。この場合,[自由な設定]ボタンから埋字を指定してください。

ターゲットでAIX(EUC)を選択した場合,オブジェクト,ラベルおよび選択ラベルの埋字には,半角カタカナは指定できません。指定すると,その項目を「埋めない」に指定した場合と同様のマップが生成されます。

初期値または初期値(通知コード)

入力論理マップの項目にあらかじめ設定しておく初期値を指定します。指定できる内容は,オブジェクトの種別や[使用目的]などに応じて異なります。

  • 指定しない:初期値の文字を設定しません。

  • LOW(X'00')クリア:(00)16で領域をクリアします。

  • スペースクリア:半角のスペースで領域をクリアします。

  • ゼロクリア:文字の0で領域をクリアします。

  • 自由な初期値:自由な文字で領域をクリアします。この場合,[自由な設定]ボタンから文字を指定してください。

なお,ポップアップやコンボボックスの初期値には,該当メニュー項目に対応する通知コードを指定してください。

格納形式

日付/時刻データの格納形式を[表示書式]に応じた内容で表示します。

自由な設定

「入力用ピクチャ」,[埋字],[初期値]を任意の値で設定します。

  • 入力用ピクチャ:任意の数字編集文字列を指定します。「S」,「V」,および「9」の文字を組み合わせます。文字数はオブジェクトのデータ項目長に従います。

  • 埋字:半角1文字を指定します。

  • 初期値:任意のデータを指定します。半角専用項目の初期値に全角文字は指定できません。また,漢字専用項目の初期値に半角文字は指定できません。文字数はオブジェクトのデータ項目長に従います。

APからデータを表示する

出力論理マップに初期値出力用の領域(APが渡す項目)を展開します。この領域にAPから初期値を設定して,オブジェクトに表示します。

なお,次の場合には,この指定を「オフ」にしてください。

  • キーボードからの入力だけに使う(APからデータを表示しない)場合

  • [使用目的]が「パスワード」や「MCR」の場合

データ長を変更する

データ長の自由設定の有無を指定します。ターゲットがWindows,AIX(シフトJIS)の場合は非表示になります。また,ほかのターゲットの場合でも,使用目的が「日本語」で,詳細目的が「混在(全角・半角)」,データ型が「文字(XX)」の場合だけデータ長を変更できます(詳細目的はオブジェクトによって指定しない場合があります)。

  • オン:データ長を自由に設定します。

  • オフ:データ長を標準に設定します。

動的変更(APから表示属性を変更する)

制御項目を論理マップに展開して,画面表示時に表示属性を動的に変更できるようにします。表示属性とは,画面に表示するオブジェクトの文字色や活性/不活性などの属性です。

制御項目にAPから修飾名を設定すると,動的に属性を変更できます。ただし,マッピングオプションが「物理マップ」のときは表示属性を変更できません。

修飾名と表示属性との対応は,ドローセットアップで設定します。

APから初期値を変更する

出力論理マップに初期値出力用の領域を展開します。この領域にAPから初期値を設定して,オブジェクトに表示します(対応するメニュー項目が選ばれた状態になります)。

ポップアップテキスト,コンボボックスで指定ができます。

なお,初期値には,該当するメニュー項目に対応する通知コードと同じ値を指定してください。

(2) APが渡す項目

APからのデータを代入するデータ項目について設定します。APが渡す項目を次の表に示します。

表8‒46 APが渡す項目

項目

設定できる値

データ名

データ項目のデータ名を次の規則に従って指定します。

  • 指定できる文字数は,接頭語(マップ名)を含めて29文字以内です。このため,ドローセットアップの[マップ名の長さ]の設定が「7」の場合は21文字以内,「6」の場合は22文字以内となります。全角文字は2文字分として数えます。ただし,データ名の先頭および末尾の全角文字は,4文字分として数えます。また,全角文字と半角文字が混在する場合,半角文字の直前の全角文字は,4文字分として数えます。

  • 指定できる文字種は,COBOLの場合は「A〜Z」「0〜9」「-(ハイフン)」「大文字の半角カナ」「全角(混在)」です。

    Cの場合は「A〜Z」「a〜z」「0〜9」「_(アンダースコア)」です。

出力するデータに応じて,データ項目の桁を指定します。

[データ長を変更する]ボタンがオフの場合

指定できる長さは,入出力するデータの最大長以上で,オブジェクトがレイアウト領域に収まる範囲です。ただし,[データ型]が「数字」または「数字編集」のときはピクチャ句の最大桁を指定します。

[データ長を変更する]ボタンがオンの場合

不活性になり,設定できません。

データの最大桁はオブジェクトによって異なります。出力専用のオブジェクトを次に示します。入力または入出力用のオブジェクトについては,「8.6(1) APが受け取る項目」を参照してください。

  • 出力テキスト:205桁

  • 出力フィールド:16384桁

データ長

APが渡す項目のデータ長を指定します。出力日付・時刻テキスト/フィールドでは,表示書式に応じた長さを表示します。データ長を変更することはできません。

[データ長を変更する]ボタンがオフの場合

ターゲット,使用目的に応じて,「桁」の値を基に計算した値を表示します。

[データ長を変更する]ボタンがオンの場合

任意のデータ長を指定できます。次の場合,エラーとなります。

  • 「桁」より小さい値になっている

  • 数値以外が入力された

  • 最大値を超えている

データの最大桁はオブジェクトによって異なります。出力専用のオブジェクトを次に示します。入力または入出力用のオブジェクトについては,「8.6(1) APが受け取る項目」を参照してください。

  • 出力テキスト:481

  • 出力フィールド:31920

  • 出力グラフィック:607

データ型

使用言語がCOBOLの場合に,ピクチャ句で指定するデータ型を選びます。選べるデータ型は,オブジェクトの種類や[使用目的]などに応じて異なります。なお,Cの場合は文字(char)型で固定です。

  • 文字用:「文字(XX)」,「漢字(NN)」,「漢字(XX)」

  • 数字用:「99999」

  • 数字編集用の数字編集文字列:「-99999」,「999.9」など

    自由な値を定義する場合は,「その他のピクチャ」を選び,[自由な設定]ボタンからピクチャ文字を指定します。

桁寄せ

データ長が論理マップ上の項目の長さより短い場合に,データを左右のどちらに寄せるかを指定します。オブジェクトの種別や[使用目的]などに応じて固定値となる場合があります。

埋字

論理マップの項目長よりデータ長が短い場合に残りの領域を埋める文字を指定します。[桁寄せ]に応じて,項目内の右側/左側に埋字が格納されます。

指定できる内容は,オブジェクトの種別や[使用目的]などに応じて異なります。

  • スペース:半角のスペースで埋字します。

  • LOW(X'00'):LOW-VALUE((00)16)で埋字します。

  • HIGH(X'FF'):HIGH-VALUE((FF)16)で埋字します。

  • ゼロ:0で埋字します。

  • 埋めない:埋字をしません。領域にはAP内の直前のデータ領域の内容がそのまま残るか,初期クリア文字でクリアされます。

  • 自由な埋字:自由な値を埋字にします。この場合,[自由な設定]ボタンから埋字を指定してください。

ターゲットでAIX(EUC)を選択した場合,オブジェクト,ラベルおよび選択ラベルの埋字には,半角カタカナは指定できません。指定すると,その項目を「埋めない」に指定した場合と同様のマップが生成されます。

初期値

出力論理マップの各項目にあらかじめ設定しておく初期値を指定します。指定できる内容は,オブジェクトの種別や[使用目的]などに応じて異なります。

AP実行時に出力データの代わりにデータ有無コードを設定すると,初期値が有効になります。

  • 指定しない:初期値の文字を設定しません。

  • LOW(X'00')クリア:(00)16で領域をクリアします。

  • スペースクリア:半角のスペースで領域をクリアします。

  • ゼロクリア:文字の0で領域をクリアします。

  • 自由な初期値:自由な文字で領域をクリアします。この場合,[自由な設定]ボタンから文字を指定してください。

格納形式

日付/時刻データの格納形式を[表示書式]に応じた内容で表示します。

自由な設定

「出力用ピクチャ」,[埋字],[初期値]を任意の値で設定します。

  • 出力用ピクチャ:任意の数字編集文字列を指定します。「*」,「+」,「-」,「\」,「9」,「,」,「.」,「Z」,および「/」の文字を組み合わせます。文字数はオブジェクトのデータ項目長に従います。

  • 埋字:半角1文字を指定します。

  • 初期値:任意のデータを指定します。半角専用項目の初期値に全角文字は指定できません。また,漢字専用項目の初期値に半角文字は指定できません。文字数はオブジェクトのデータ項目長に従います。

データ長を変更する

データ長の自由設定の有無を指定します。ターゲットがWindows,AIX(シフトJIS)の場合は非表示になります。また,ほかのターゲットの場合でも,使用目的が「日本語」で,詳細目的が「混在(全角・半角)」,データ型が「文字(XX)」の場合だけデータ長を変更できます(詳細目的はオブジェクトによって指定しない場合があります)。

  • オン:データ長を自由に設定します。

  • オフ:データ長を標準に設定します。

動的変更(APから表示属性を変更する)

制御項目を論理マップに展開して,画面表示時に表示属性を動的に変更できるようにします。表示属性とは,画面に表示するオブジェクトの文字色や活性/不活性などの属性です。

制御項目にAPから修飾名を設定すると,動的に属性を変更できます。ただし,マッピングオプションが「物理マップ」のときは表示属性を変更できません。

修飾名と表示属性との対応は,ドローセットアップで設定します。

制御項目データ名

修飾名(表示属性の変更をAPから指示するための名前)を格納する領域である制御項目データ名を次の規則に従って指定します。

  • 指定できる文字数は,接頭語(マップ名)を含めて29文字以内です。このため,ドローセットアップの[マップ名の長さ]の設定が「7」の場合は21文字以内,「6」の場合は22文字以内となります。全角文字は2文字分として数えます。ただし,制御項目データ名の先頭および末尾の全角文字は,4文字分として数えます。また,全角文字と半角文字が混在する場合,半角文字の直前の全角文字は,4文字分として数えます。

  • 指定できる文字種は,COBOLの場合は「A〜Z」「0〜9」「-(ハイフン)」「大文字の半角カナ」「全角(混在)」です。

    Cの場合は「A〜Z」「a〜z」「0〜9」「_(アンダースコア)」です。

データの渡し方

(出力グラフィックだけ)

データをファイルで指定する場合に指定します。グラフィックデータのファイルのパス名は,XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルで変更することもできます。APからファイル名の代わりに「*CLIP」と設定すると,クリップボードのデータを出力できます。指定するファイル名に応じて,データ長を変更します。

[データ長を変更する]ボタンがオフの場合
  • ファイル名指定:データ長12桁

  • フルパス64:データ長64桁

  • フルパス128:データ長128桁

  • フルパス259:データ長259桁

[データ長を変更する]ボタンがオンの場合,指定できません。

(3) 下位項目

下位項目で指定する項目を次の表に示します。

表8‒47 下位項目で指定する項目

項目

設定できる値

上位項目

上位項目

下位項目を設定する上位の項目の情報「APが受け取る項目」または「APが渡す項目」を表示します。

データ名

下位項目を設定する上位のデータ名を表示します。

下位項目を設定する上位の桁を表示します。

データ長

下位項目を設定する上位のデータ長を表示します。

下位項目

データ名

データ項目のデータ名を次の規則に従って指定します。

  • 指定できる文字数は,接頭語(マップ名)を含めて29文字以内です。このため,ドローセットアップの[マップ名の長さ]の設定が「7」の場合は21文字以内,「6」の場合は22文字以内となります。全角文字は2文字分として数えます。ただし,データ名の先頭および末尾の全角文字は,4文字分として数えます。また,全角文字と半角文字が混在する場合,半角文字の直前の全角文字は,4文字分として数えます。

  • 指定できる文字種は,COBOLの場合は「A〜Z」「0〜9」「-(ハイフン)」「大文字の半角カナ」「全角(混在)」です。

    Cの場合は「A〜Z」「a〜z」「0〜9」「_(アンダースコア)」です。

データ名の先頭には,標準値として「上位項目のデータ名-xxx-」(xxx:001からの数字)を設定します。

入出力するデータに応じて,下位項目の桁を指定します。

上位項目の[データ長を変更する]ボタンがオフの場合

指定できる長さは,上位項目の桁数の範囲です。

上位項目の[データ長を変更する]ボタンがオンの場合

「*」を不活性表示し,設定できません。

データ長

入出力するデータに応じて,下位項目のデータ長を指定します。

上位項目の[データ長を変更する]ボタンがオフの場合

「*」を不活性表示し,設定できません。

上位項目の[データ長を変更する]ボタンがオンの場合

指定できる長さは,上位項目のデータ長の範囲です。

データ型

使用言語がCOBOLの場合に,ピクチャ句で指定するデータ型を選びます。選べるデータ型は,オブジェクトの種類や[使用目的]などに応じて異なります。なお,Cの場合は文字(char)型で固定です。

  • 文字用:「文字(XX)」,「漢字(NN)」

  • 数字用:「99999」

  • 数字編集用の数字編集文字列:「-99999」,「99/99」など

  • 1文字の反復

指定するデータ型によっては,桁やデータ長が固定となる場合があります。

(4) APが渡す項目(ラベル,通知コード,選択ラベル,アクセスキー)

APからのデータを代入するデータ項目のラベル,通知コード,選択ラベル,およびアクセスキーについて設定します。APが渡す項目を次の表に示します。

表8‒48 APが渡す項目(ラベル,通知コード,選択ラベル)

項目

設定できる値

データ名

データ項目のデータ名を次の規則に従って指定します。

  • 指定できる文字数は,接頭語(マップ名)を含めて29文字以内です。このため,ドローセットアップの[マップ名の長さ]の設定が「7」の場合は21文字以内,「6」の場合は22文字以内となります。全角文字は2文字分として数えます。ただし,データ名の先頭および末尾の全角文字は,4文字分として数えます。また,全角文字と半角文字が混在する場合,半角文字の直前の全角文字は,4文字分として数えます。

  • 指定できる文字種は,COBOLの場合は「A〜Z」「0〜9」「-(ハイフン)」「大文字の半角カナ」「全角(混在)」です。

Cの場合は「A〜Z」「a〜z」「0〜9」「_(アンダースコア)」です。

出力するデータに応じて,データ項目の桁を指定します。

[データ長を変更する]ボタンがオフの場合

指定できる長さは,入出力するデータの最大長以上で,オブジェクトがレイアウト領域に収まる範囲です。ただし,[データ型]が「数字」または「数字編集」のときはピクチャ句の最大桁を指定します。

[データ長を変更する]ボタンがオンの場合

不活性になり,設定できません。

データの最大桁はオブジェクトによって異なります。出力専用のオブジェクトを次に示します。入力または入出力用のオブジェクトについては,「8.6(1) APが受け取る項目」を参照してください。

出力テキスト:205桁

データ長

APが渡す項目のラベルのデータ長を指定します。

[ラベルのデータ長を変更する]ボタンがオフの場合

ターゲット,使用目的に応じて,「桁」の値を基に計算した値を表示します。

[ラベルのデータ長を変更する]ボタンがオンの場合

任意のデータ長を指定できます。次の場合,エラーとなります。

  • 「桁」より小さい値になっている

  • 数値以外が入力された

  • 最大値を超えている

データ型

使用言語がCOBOLの場合に,ピクチャ句で指定するデータ型を選びます。選べるデータ型は,オブジェクトの種類や[使用目的]などに応じて異なります。なお,Cの場合は文字(char)型で固定です。

  • 文字用:「文字(XX)」,「漢字(NN)」,「漢字(XX)」

  • 数字用:「99999」

  • 数字編集用の数字編集文字列:「-99999」,「999.9」など

自由な値を定義する場合は,「その他のピクチャ」を選び,[自由な設定]ボタンからピクチャ文字を指定します。

桁寄せ

データ長が論理マップ上の項目の長さより短い場合に,データを左右のどちらに寄せるかを指定します。オブジェクトの種別や[使用目的]などに応じて固定値となる場合があります。

埋字

論理マップの項目長よりデータ長が短い場合に残りの領域を埋める文字を指定します。[桁寄せ]に応じて,項目内の右側/左側に埋字が格納されます。

指定できる内容は,オブジェクトの種別や[使用目的]などに応じて異なります。

  • スペース:半角のスペースで埋字します。

  • LOW(X'00'):LOW-VALUE((00)16)で埋字します。

  • HIGH(X'FF'):HIGH-VALUE((FF)16)で埋字します。

  • ゼロ:0で埋字します。

  • 埋めない:埋字をしません。領域にはAP内の直前のデータ領域の内容がそのまま残るか,初期クリア文字でクリアされます。

  • 自由な埋字:自由な値を埋字にします。この場合,[自由な設定]ボタンから埋字を指定してください。

ターゲットでAIX(EUC)を選択した場合,オブジェクト,ラベルおよび選択ラベルの埋字には,半角カタカナは指定できません。指定すると,その項目を「埋めない」に指定した場合と同様のマップが生成されます。

自由な設定

「出力用ピクチャ」,[埋字]を任意の値で設定します。

  • 出力用ピクチャ:任意の数字編集文字列を指定します。「*」,「+」,「-」,「\」,「9」,「,」,「.」,「Z」,および「/」の文字を組み合わせます。文字数はオブジェクトのデータ項目長に従います。

  • 埋字:半角1文字を指定します。

ラベルのデータ長を変更するまたはテキストのデータ長を変更する

ラベル,選択ラベル,およびラベルテキストのデータ長の自由設定の有無を指定します。ターゲットがWindows,AIX(シフトJIS)の場合は非表示になります。また,ほかのターゲットの場合でも,使用目的が「日本語」で,詳細目的が「混在(全角・半角)」,データ型が「文字(XX)」の場合だけデータ長を変更できます(詳細目的はオブジェクトによって指定しない場合があります)。

  • オン:データ長を自由に設定します。

  • オフ:データ長を標準に設定します。

APからテキストを変更する(プッシュボタンだけ)

ラベルテキストの論理項目を論理マップに展開します。ラベルテキストの論理項目にAPから変更内容を設定することで,ラベルテキストを動的に変更できます。

テキスト揃え(プッシュボタンだけ)

APから変更するラベルテキストの揃え方を表示します。左寄せに固定となります。ラベルテキストを左寄せ以外の位置に表示したいときは,スペースを挿入することで調節してください。なお,ラベルの種類が「ビットマップ」,または[APからテキストを変更する]ボタンがオフの場合は非表示になります。

動的変更(APから表示属性を変更する)

制御項目を論理マップに展開して,画面表示時に表示属性を動的に変更できるようにします。表示属性とは,画面に表示するオブジェクトの文字色や活性/不活性などの属性です。制御項目にAPから修飾名を設定すると,動的に属性を変更できます。ただし,マッピングオプションが「物理マップ」のときは表示属性を変更できません。修飾名と表示属性との対応は,ドローセットアップで設定します。

制御項目データ名

修飾名(表示属性の変更をAPから指示するための名前)を格納する領域である制御項目データ名を次の規則に従って指定します。

  • 指定できる文字数は,接頭語(マップ名)を含めて29文字以内です。このため,ドローセットアップの[マップ名の長さ]の設定が「7」の場合は21文字以内,「6」の場合は22文字以内となります。全角文字は2文字分として数えます。ただし,データ名の先頭および末尾の全角文字は,4文字分として数えます。また,全角文字と半角文字が混在する場合,半角文字の直前の全角文字は,4文字分として数えます。

  • 指定できる文字種は,COBOLの場合は「A〜Z」「0〜9」「-(ハイフン)」「大文字の半角カナ」「全角(混在)」です。Cの場合は「A〜Z」「a〜z」「0〜9」「_(アンダースコア)」です。

メニューの項目数

メニューの項目数を指定します。項目数がメニューの行数を超える場合,画面表示時にはスクロールバーが付加されます。

(5) APが渡す項目(メニューデータをファイルで指定する場合)

ポップアップメニューでメニューデータをファイルで指定する場合,APがポップアップメニューファイルの名称を指定するためのデータ項目を設定します。設定する項目を次の表に示します。

表8‒49 APが渡す項目(メニューデータをファイルで指定する場合)

項目

設定できる値

データ名

データ項目のデータ名を次の規則に従って指定します。

  • 指定できる文字数は,接頭語(マップ名)を含めて29文字以内です。このため,ドローセットアップの[マップ名の長さ]の設定が「7」の場合は21文字以内,「6」の場合は22文字以内となります。全角文字は2文字分として数えます。ただし,データ名の先頭および末尾の全角文字は,4文字分として数えます。また,全角文字と半角文字が混在する場合,半角文字の直前の全角文字は,4文字分として数えます。

  • 指定できる文字種は,COBOLの場合は「A〜Z」「0〜9」「-(ハイフン)」「大文字の半角カナ」「全角(混在)」です。

Cの場合は「A〜Z」「a〜z」「0〜9」「_(アンダースコア)」です。

ポップアップメニューファイルの名称を格納するデータ項目の桁を出力するデータ項目の桁を表示します。指定できる値は[データの渡し方]に応じて異なります。

データ長

APが渡す項目のラベルのデータ長を指定します。

[ラベルのデータ長を変更する]ボタンがオフの場合

ターゲット,使用目的に応じて,「桁」の値を基に計算した値を表示します。

[ラベルのデータ長を変更する]ボタンがオンの場合

任意のデータ長を指定できます。次の場合,エラーとなります。

  • 「桁」より小さい値になっている

  • 数値以外が入力された

  • 最大値を超えている

データの渡し方

APが渡す項目ファイル名のデータの渡し方を指定します。

[ラベルのデータ長を変更する]ボタンがオフの場合
  • ファイル名指定:データ長12桁

  • フルパス64:データ長64桁

  • フルパス128:データ長128桁

  • フルパス259:データ長259桁

[ラベルのデータ長を変更する]ボタンがオンの場合

不活性となり,指定を変更できません。

初期値

ポップアップメニューファイルの名称を指定します。指定したファイルを,XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルでポップアップメニューファイルのパスを指定しておくと,XMAP3実行環境のテスト表示でポップアップメニューファイルを表示できます。

参照

ポップアップメニューファイルを選択するためのダイアログです。

(6) ポップアップ,コンボボックスの固定メニューのラベル,選択ラベル,通知コード

固定ポップアップ,および固定コンボボックスで指定する,固定メニューの項目を次の表に示します。

表8‒50 ポップアップ,コンボボックスの固定メニューのラベル,選択ラベル,通知コード

項目

設定できる値

メニューの項目数

メニューの項目数を表示します。メニューの追加や削除に応じて更新します。なお,項目数がメニューの行数を超える場合,画面表示時にはスクロールバーが付加されます。

キー(ポップアップだけ)

メニュー項目に対するアクセスキーを指定します。

[アクセスキーを使用する]ボタンがオフの場合

指定できません。

[アクセスキーを使用する]ボタンがオンの場合

メニュー項目すべてにアクセスキーを指定します。指定はアクセスキーの[長さ]に指定した字数の,英文字(A〜Z)または数字(0〜9)を指定します。ほかのメニュー項目との重複はできません。

ラベル

メニュー項目に表示するラベル文字列を指定します。半角文字64桁以内で指定します(全角1文字は2桁となります)。

選択ラベル(ポップアップだけ)

メニュー項目の選択時に,メニュー項目に対応してボックス内に表示されるラベルを指定します。

[選択ラベルと通知コードを同じ値にする]ボタンがオフの場合

指定できません。

[選択ラベルと通知コードを同じ値にする]ボタンがオンの場合

半角文字64桁以内で指定します(全角1文字は2桁となります)。

通知コード

メニュー項目が選択されたときにAPに返す通知コードを指定します。半角文字64桁以内で指定します(全角1文字は2桁となります)。