画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


12.1.1 ウィンドウ制御情報一覧

定義画面ごとに設定する属性について説明します。この属性の設定は,画面属性ダイアログで設定します。

〈この項の構成〉

(1) 基準文字サイズ

レイアウト領域に適用する基準となる文字サイズです。文字サイズには,「大/中/小」があります。

(2) 表示形態

画面を表示するとき,直前に表示した画面に対して一部だけを書き換える(一部上書)か,全部を書き換える(全面書換)かを指定する属性です。この値は,ドローの画面属性ダイアログで値を設定します。また,ドローセットアップの「画面属性の動的変更」で変更したい「表示形態」の属性を指定した修飾名を用意しておくことで, APから動的に表示形態を変更できます。なお,XMAP3があらかじめ用意している修飾名も利用できます。表示形態には,次の3種類があります。表示形態については「8.2.3(2) 表示形態」を参照してください。

(3) Z位置

Z位置は「手前に表示」「標準表示」「後ろに表示」「一時非表示」から選べます。「一時非表示」は奥行きの指定に関係なく,一時的にウィンドウを隠します。なお,二次ウィンドウの場合は,標準表示だけとなります。

(4) ウィンドウを表示した時にアラームを鳴らす

ウィンドウを表示したとき,ディスプレイ端末のアラームを鳴らす場合に指定します。一般的にはエラー画面を表示するときに使用します。この属性は,ドローセットアップの「画面属性の動的変更」で表示形態の属性を設定した修飾名を利用することで,APから動的に変更することもできます。

(5) キーボードのロック状態を解除する

画面を表示したら,キーボードから入力できる状態にするときに指定します。指定しないときは,キーボードのロック状態を直前の画面の属性を継続します。この属性は,ドローセットアップの「表示属性の動的変更」で表示形態の属性を設定した修飾名を利用することで,APから動的に変更することもできます。

(6) 入力・選択状態の扱い

入力フィールド(入出力テキスト・フィールド)中に表示されているテキストデータの扱いに関する属性です。「表示形態」が「一部上書」のときの入力項目をどのような状態にするかを指定します。画面属性ダイアログで値を指定します。入力項目の扱いをAP実行時に変更したい場合は,ドローセットアップの「表示属性の動的変更」の「キャラクタコントロール」タブで修飾名を指定しておきます。入力・選択状態の扱いについては,「8.4.2(22) 入力・選択状態の扱い」または「9.3.2(4) 入力フィールドの扱い」を参照してください。

(7) モジュラスアルゴリズム

入出力テキスト(または入出力フィールド)で指定するモジュラスチェックのアルゴリズム(チェック10またはチェック11)を指定できます。モジュラスチェックを指定したフィールドからほかのフィールドへフォーカス(またはカーソル)が移動した時点でチェックされます。

モジュラス10のアルゴリズムを図12-1に,モジュラス11のアルゴリズムを図12-2に示します。モジュラスチェックのアルゴリズムは,フィールド最右端の数字がチェックデジットになります。フィールド内に数字以外の文字があると,チェックされますが結果は予測できません。したがって,この属性は,入力文字列が数字(データ型が数字)に指定しておく必要があります。また,項目長は2〜16桁となります。これ以外の項目長の場合は,エラーとなります。

図12‒1 モジュラス10のアルゴリズム

[図データ]

図12‒2 モジュラス11のアルゴリズム

[図データ]

(8) 入力単位

入出力は基本的に画面単位です。ただしオプションとして,フィールド単位およびイベント単位の入出力が選べます。入力単位には「画面」「フィールド」「イベント」「表示直後」があります。