Bibliotheca21 Version 2 Standard

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4.3.1 ネットワーク環境がIIS6.0以前(Windows Server 2003以前)の場合

ネットワーク環境がIIS6.0以前(Windows Server 2003以前)の場合の設定方法について説明します。

なお,仮想ディレクトリの設定方法は使用する検索テンプレートにより異なります。ASP.NET版検索テンプレートを使用する場合は,「(1) 仮想ディレクトリを設定する(ASP.NET版検索テンプレートを使用する場合)」を参照してください。ASP版検索テンプレートを使用する場合は,「(2) 仮想ディレクトリを設定する(ASP版検索テンプレートを使用する場合)」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 仮想ディレクトリを設定する(ASP.NET版検索テンプレートを使用する場合)
(2) 仮想ディレクトリを設定する(ASP版検索テンプレートを使用する場合)
(3) 仮想ディレクトリを設定する(予約検索システムを使用する場合)

(1) 仮想ディレクトリを設定する(ASP.NET版検索テンプレートを使用する場合)

ここでは,ASP.NET版検索テンプレートを使用する場合に,インターネットインフォメーションサービスで仮想ディレクトリを設定する方法について説明します。

仮想ディレクトリの設定は,次の順序で実施してください。

  1. 仮想ディレクトリの作成
  2. 仮想ディレクトリのプロパティの変更
    .NET Frameworkが複数バージョンインストールされている場合に必要な作業です。
  3. 仮想ディレクトリのアクセス権の設定
    任意で行う作業です。
  4. Webサービス拡張プロパティの設定(Windows Server 2003の場合)
    使用しているOSがWindows Server 2003,Windows XP x64,またはWindows Server 2003 x64の場合に必要な作業です。
  5. 32bitモードの設定
    使用しているOSがWindows XP x64,Windows Server 2003 x64の場合に必要な作業です。

それぞれの作業の詳細を次に示します。

(a) 仮想ディレクトリの作成

Bibliotheca21の仮想ディレクトリは,インターネットインフォメーションサービスの「既定のWebサイト」に作成してください。仮想ディレクトリを作成する際に設定する情報を次に示します。

(b) 仮想ディレクトリのプロパティの変更

.NET Frameworkが複数バージョンインストールされている場合は,仮想ディレクトリのプロパティを変更する必要があります。

仮想ディレクトリのプロパティを変更する手順を次に示します。

  1. 仮想ディレクトリのプロパティで「ASP.NET」タブを開きます
  2. 「ASP.NETバージョン」項目が「2.0」で始まる番号を選択します
    「2.0」で始まる番号が選択できない場合は,前提プログラムが正しくインストールされていないおそれがあります。
    この場合は,次のどちらかの手順を実施してください。
    • いったんASP.NETFrameworkをアンインストールしてから,再インストールする。
    • Aspnet_regist.exeユティリティをコマンドプロンプトから実行する。
      実行する行は次のとおりです。
      "%windir%\Microsoft.NET\Framework\version\aspnet_regiis.exe" -I
       
      パスの「version」には,WWWサーバにインストールされているASP.NETFrameworkのバージョンを入力してください。
    ただし,64bit版のWindowsの場合はIISを32bitモードに変更してから上記のコマンドプロンプトを実行してください。
    また,コマンドも32bit版のモジュールを使用してください。
(c) 仮想ディレクトリのアクセス権の設定(任意)

Bibliotheca21の仮想ディレクトリに対するユーザのアクセスを制御する場合は,仮想ディレクトリを作成する際に設定したディレクトリ「Bibliotheca21のインストールディレクトリ\ISS\ASPX」にアクセス権を設定します。

Bibliotheca21の仮想ディレクトリに対するユーザのアクセスを制御する場合は,次の作業のうちどれか,またはすべてを実施してください。

(d) Webサービス拡張プロパティの設定

使用しているOSが次のどれかの場合は,インターネットインフォメーションサービスで「Webサービス拡張プロパティ」−「Active Server Pages」のプロパティの「状態」を「許可」に設定してください。

ただし,使用しているOSがWindows XP x64,Windows Server 2003 x64,Windows Server 2003 x86の場合は次の設定を付け加えてください。

(e) 32bitモードの設定

使用しているOSが次のどちらかの場合は,インターネットインフォメーションサービスの32bitモードを有効にする必要があります。

コマンドプロンプトで次のコマンドを実行してください。
cscript %SYSTEMDRIVE%\Inetpub\AdminScripts\adsutil.vbs SET W3SVC/AppPools/Enable32bitAppOnWin64 1 //NOLOGO

次の結果が表示されれば設定が完了します。
Enable32bitAppOnWin64           : (BOOLEAN) True
(f) 注意事項

IIS6.0を使用している場合,アクセスが集中したときに使用メモリが仮想メモリの利用限界値を超えて,検索画面が利用できなくなるおそれがあります。このような場合は,「DefaultAppPoolのプロパティ」の「メモリのリサイクル設定」で,適切な値を指定してください。

また,別途作成したアプリケーションプールを利用する場合も,Bibliotheca21を割り当てるアプリケーションプールの「メモリのリサイクル設定」を指定してください。

(2) 仮想ディレクトリを設定する(ASP版検索テンプレートを使用する場合)

ここでは,ASP版検索テンプレートを使用する場合に,インターネットインフォメーションサービスで仮想ディレクトリを設定する方法について説明します。

仮想ディレクトリの設定は,次の順序で実施してください。

  1. 仮想ディレクトリの作成
  2. 仮想ディレクトリのプロパティの設定
  3. 仮想ディレクトリのアクセス権の設定
    任意で行う作業です。
  4. Webサービス拡張プロパティの設定
    使用しているOSがWindows Server 2003,Windows XP x64,またはWindows Server 2003 x64の場合に必要な作業です。

それぞれの作業の詳細を次に示します。

(a) 仮想ディレクトリの作成

Bibliotheca21の仮想ディレクトリは,インターネットインフォメーションサービスの「既定のWebサイト」に作成してください。仮想ディレクトリを作成する際に設定する情報を次に示します。

(b) 仮想ディレクトリのプロパティの設定

Bibliotheca21の仮想ディレクトリを作成したあと,WWWブラウザに表示されるメッセージの格納先を指定するプロパティに,Bibliotheca21のメッセージファイルのURLを設定してください。

メッセージの格納先を指定するプロパティおよびBibliotheca21のメッセージファイルのURLを次に示します。

メッセージの格納先を指定するプロパティ
「カスタムエラー」タブ−「HTTPエラーのエラーメッセージ」−「HTTPエラー」の「500;100」

Bibliotheca21のメッセージファイルのURL
/BIB21/500-100.asp
(c) 仮想ディレクトリのアクセス権の設定(任意)

Bibliotheca21の仮想ディレクトリに対するユーザのアクセスを制御する場合は,仮想ディレクトリを作成する際に設定したディレクトリ「Bibliotheca21のインストールディレクトリ\ISS\ASP」にアクセス権を設定します。

次の作業のうちどれか,またはすべてを実施してアクセス権を設定してください。

(d) Webサービス拡張プロパティの設定

使用しているOSが次のどれかの場合は,インターネットインフォメーションサービスで「Webサービス拡張プロパティ」−「Active Server Pages」のプロパティの「状態」を「許可」に設定してください。

(e) 32bitモードの設定

使用しているOSが次のどちらかの場合は,インターネットインフォメーションサービスの32bitモードを有効にする必要があります。

コマンドプロンプトで次のコマンドを実行してください。
cscript %SYSTEMDRIVE%\Inetpub\AdminScripts\adsutil.vbs SET W3SVC/AppPools/Enable32bitAppOnWin64 1 //NOLOGO

次の結果が表示されれば設定が完了します。
Enable32bitAppOnWin64           : (BOOLEAN) True
(f) 注意事項

IIS6.0を使用している場合,アクセスが集中したときに使用メモリが仮想メモリの利用限界値を超えて,検索画面が利用できなくなるおそれがあります。このような場合は,「DefaultAppPoolのプロパティ」の「メモリのリサイクル設定」で,適切な値を指定してください。

また,別途作成したアプリケーションプールを利用する場合も,Bibliotheca21を割り当てるアプリケーションプールの「メモリのリサイクル設定」を指定してください。

(3) 仮想ディレクトリを設定する(予約検索システムを使用する場合)

ここでは,予約検索システムを利用するための仮想ディレクトリの設定方法について説明します。

仮想ディレクトリの設定は,次の順序で実施してください。

  1. 仮想ディレクトリの作成
  2. 仮想ディレクトリのプロパティの設定
  3. 仮想ディレクトリのアクセス権の設定
    任意で行う作業です。
  4. Webサービス拡張プロパティの設定
    使用しているOSがWindows Server 2003の場合に必要な作業です。

それぞれの作業の詳細を次に示します。

(a) 仮想ディレクトリの作成

予約検索システムを利用するための仮想ディレクトリは,インターネットインフォメーションサービスの「既定のWebサイト」に作成してください。仮想ディレクトリを作成する際に設定する情報を次に示します。

(b) 仮想ディレクトリのプロパティの設定

予約検索システムを利用するための仮想ディレクトリを作成したあと,WWWブラウザに表示されるメッセージの格納先を指定するプロパティに,Bibliotheca21のメッセージファイルのURLを指定してください。

詳細にはついては「4.3.2(2)(b) 仮想ディレクトリのプロパティの設定」を参照してください。

(c) 仮想ディレクトリのアクセス権の設定(任意)

予約検索システムに対するユーザのアクセスを制御する場合は,次の作業を実施してください。

(d) Webサービス拡張プロパティの設定

使用しているOSがWindows Server 2003の場合は,インターネットインフォメーションサービスで「Webサービス拡張プロパティ」の「Active Server Pages」の設定を変更する必要があります。

「Active Server Pages」のプロパティの「状態」を「許可」に設定してください。