Bibliotheca21 Version 2 Standard

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3.1.11 予約検索の機能

ここでは,予約検索について説明します。予約検索は,ASP版検索テンプレートを使用しているBibliotheca21 StandardとBibliotheca21 for Portalを連携して文書検索システムを運用している場合に利用できる機能です。ASP.NET版検索テンプレートを使用している場合は利用できません。

なお,検索画面のカスタマイズでアクセス権付き検索機能を「YES」に設定した場合は,アクセス権情報を収集した文書は予約検索の対象としません。

予約検索とは,指定した検索条件で,定期的に自動実行する検索です。予約検索の機能を利用すると,以前検索した文書が更新されたことや,目的の情報を含む文書が新規に登録されたことなどが,メールで通知されます。

予約検索では,例えば,「2週間に1度の間隔で,『企業ポータル』を含む文書を検索する」という条件で検索を実行できます。なお,予約検索の実行間隔は,テキストデータベースの運用状況に合わせてサーバのシステム管理者が任意に設定します。したがって,予約検索を実行する場合は,ほかの検索同様,検索条件だけを指定します。

予約検索の検索条件はファイルで管理します。予約検索の検索条件を管理するファイルを予約検索プロファイルといいます。予約検索プロファイルは三つまで作成できます。なお,予約検索の検索結果は,予約検索プロファイル単位で予約検索プロファイルを作成したユーザにメールで配信されます。

なお,予約検索で実行できるのはキーワードでの検索です。したがって,予約検索プロファイルに指定する検索条件は,キーワードおよび結合条件です。予約検索を実行する手順については,「8. 予約検索を実行する」を参照してください。

Bibliotheca21では,予約検索に関する情報を,予約検索システムを利用して管理しています。予約検索システムでは,予約検索プロファイルの作成をサポートするGUIを提供しています。予約検索プロファイルの作成が終了したあと,予約検索システムに予約検索プロファイルが自動登録されます。Bibliotheca21では,予約検索システムに登録されている予約検索プロファイルの検索条件を基に,定期的に検索を実行します。

予約検索プロファイルの作成から,予約検索の検索結果を受け取るまでの流れを次の図に示します。

図3-1 予約検索システムの処理の流れ

[図データ]

予約検索の検索対象となる文書は,前回の予約検索を実行した日以降に更新された文書です。前回の予約検索を実行した日に更新された文書を,再度検索の対象にすることによって,予約検索の実行時刻よりあとに更新された文書も漏れなく検索できます。ただし,予約検索の検索結果には,前回の検索結果と同じ文書が含まれる場合があります。なお,初めて予約検索を実行する場合は,予約検索プロファイルを登録した日以降に更新された文書が検索対象となります。また,予約検索プロファイルを編集した場合も,予約検索プロファイルを編集した日以降に更新された文書が検索対象となります。

予約検索を2003年10月10日から,10日間隔で実行する場合を例に,各回の予約検索の検索対象となる範囲を次に示します。

[図データ]

Bibliotheca21のクライアントで利用できる予約検索システムの機能については,「3.2 予約検索システムの機能」を参照してください。