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2.5.1 予約検索システムの運用に必要な作業の概要

予約検索システムを運用する際に必要となる作業の概要について説明します。

予約検索を運用するために必要な作業は,大きく次の三つに分けられます。

それぞれの作業の概要を次に示します。

<この項の構成>
(1) 検索結果を通知するメールの詳細情報の管理
(2) 予約検索システムを利用するユーザの管理
(3) 予約検索のタスクの管理(予約検索の実行間隔の管理)

(1) 検索結果を通知するメールの詳細情報の管理

予約検索の検索条件はファイルで管理します。予約検索の検索条件を管理するファイルを予約検索プロファイルといいます。予約検索の検索結果は,予約検索プロファイル単位に,予約検索プロファイルを作成したユーザにメールで自動配信されます。そのため,検索結果の配信に使用するメールサーバに関する情報を,予約検索システムに設定しておく必要があります。また,検索結果を通知するメールの送信元,およびフォーマットを統一するため,サーバのシステム管理者のメールアドレスおよびメールに記載する署名の設定が必要になります。

(2) 予約検索システムを利用するユーザの管理

予約検索に使用する予約検索プロファイルは,ユーザ単位に管理されているため,予約検索システムにログインする際には,アカウントとパスワードが必要になります。また,予約検索の検索結果はメールで自動配信されるため,予約検索システムを利用するユーザのメールアドレスをシステムに登録しておく必要があります。

このため,予約検索システムをクライアント側のユーザが利用するためには,ユーザ登録されていることが前提となります。なお,ユーザ登録はサーバのシステム管理者が実施します。

(3) 予約検索のタスクの管理(予約検索の実行間隔の管理)

予約検索の実行間隔は,すべての予約検索プロファイルで共通です。そのため,予約検索の実行間隔は,テキストデータベースの運用状況に合わせて,サーバのシステム管理者が任意に設定します。なお,予約検索は「タスクスケジューラ」を使用して,定期的に検索を実行するためのタスクをスケジューリングします。

予約検索の実行間隔は,差分収集の実行間隔を考慮して設定してください。予約検索の実行間隔を,差分収集の実行間隔と同じ,または差分収集の実行間隔より長くすると,予約検索を効率良く実行できます。

予約検索および差分収集を同じ実行間隔(15日間隔)で実行する場合に,予約検索を効率良く実行するためのスケジューリングの例を次の図に示します。なお,予約検索の検索対象となる範囲の詳細については,「3.1.11 予約検索の機能」を参照してください。

 

[図データ]

 

予約検索のタスクの管理に関する作業は「タスクスケジューラ」で実施します。予約検索のタスクの管理に関する作業の手順については,作業内容に応じて,「5.6.7 予約検索のタスクを登録する」,「5.6.8 予約検索のタスクを参照・編集する」,または「5.6.9 予約検索のタスクを削除する」を参照してください。

なお,予約検索システムを利用するためには環境設定が必要です。予約検索システムを利用するための環境設定の詳細については,「5.6.1 予約検索システム運用の流れ」を参照してください。