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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


13.6.3 プリフィクス部の出力形式(unldkindオペランドにlod_4vを指定した場合)【4V FMB,4V AFM】

unload文のunldkindオペランドにlod_4vを指定した場合の,プリフィクス部のデータ形式について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 4V FMBのSDBデータベースの場合

プリフィクス部のデータ形式(4V FMBのSDBデータベースの場合)を次の図に示します。

図13‒8 プリフィクス部のデータ形式(4V FMBのSDBデータベースの場合)

[図データ]

[説明]

図中の丸付き数字が次に示す表の項番に対応しています。

項番

項目

属性

長さ(バイト)

内容

1

レコードID

char

4

レコード種別を示す情報が格納されます。

  • ルートレコード型の場合:"SEGR"

  • 子レコード型の場合:"SEG "

2

階層番号

unsigned char

1

レコードの階層を示す番号が格納されます。

  • ルートレコード型の場合:1

  • 子レコード型の場合:2〜15

3

システム使用領域

char

5

(X'00....00')が格納されます。

4

ルートレコードのデータベースキーのサイズ

short

2

ルートレコード型の構成要素のうち,次の構成要素の長さの合計が格納されます。

  • SDBデータベース定義のTYPE句のデータ種別1にKを指定した構成要素

5

RDエリア分割キー

char

4

ルートレコード型の構成要素のうち,次に示す2つの条件を満たす構成要素に対応するレコード実現値が格納されます。

  • SDBデータベース定義のTYPE句のデータ種別1にKを指定した構成要素

  • SDBデータベース定義のTYPE句のデータ種別2にAを指定した構成要素

左詰めで格納され,余りがある場合はX'00'が格納されます。

該当する構成要素がない場合は,X'00....00'が格納されます。

6

ルートレコードのデータベースキー

char

36

ルートレコードのデータベースキーのサイズの出力対象となった構成要素に対応するレコード実現値が連結されて格納されます。左詰めで格納され,余りがある場合はX'00'が格納されます。

7

レコード通番

unsigned int

4

レコード通番が格納されます。ルートレコードには1が格納され,アンロードデータファイルのレコード格納順序に従い,順次2,3,…と格納されます。アンロードデータファイルのレコード格納順序については,「13.6.2(1) 4V FMBまたはSD FMBのSDBデータベースの場合」を参照してください。

なお,レコード通番は,ルートレコードごとに1にリセットされます。

また,オーバーフローした場合(4,294,967,295を超えた場合)は,0に戻ります。

8

システム使用領域

char

12

(X'00....00')が格納されます。

9

レコード型名

char

8

アンロード対象のレコードのレコード型名が格納されます。レコード型名は左詰めで格納され,余りがある場合は半角空白が格納されます。

10

システム使用領域

char

1

(X'00')が格納されます。

11

USERポインタフラグ

char

1

次に示す条件をすべて満たしている場合はUが格納されます。満たしていない場合は半角空白が格納されます。

  • dbinf文のuserpflgオペランドが指定されている。

  • SDBデータベース格納定義でUSERポインタが定義されている。

  • 子レコードに対してUSERポインタで親子集合の接続をしている。

USERポインタフラグに設定される値の意味については,「12.6.1(3) プリフィクス部【4V FMB,4V AFM】」の「表12-10 USERポインタフラグに設定する値」を参照してください。

12

ユーザデータサイズ

short

2

アンロード対象のレコードの構成要素のうち,次の構成要素の長さの合計値が格納されます。

  • SDBデータベース定義のTYPE句のデータ種別1にUを指定した構成要素

13

システム使用領域

int

4

任意の番号が格納されます。

14

ページ切り替えフラグ

char

1

ページ切り替えフラグは格納されません。(X'00')が格納されます。

15

システム使用領域

char

9

(X'00....00')が格納されます。

(2) 4V AFMのSDBデータベースの場合

4V DAMのSDBデータベースの場合,unload文のafmtypeオペランドの指定によって,プリフィクス部のデータ形式が決まります。

4V MAM,4V TAM,および4V SAMのSDBデータベースの場合,プリフィクス部は「(a) afmtypeオペランドにtype1を指定した場合」の形式になります。

(a) afmtypeオペランドにtype1を指定した場合

プリフィクス部のデータ形式(afmtypeオペランドにtype1を指定した場合)を次の図に示します。

図13‒9 プリフィクス部のデータ形式(afmtypeオペランドにtype1を指定した場合)

[図データ]

[説明]

図中の丸付き数字が以下の表の項番に対応しています。

項番

項目

属性

長さ(バイト)

内容

1

SDBデータベース名

char

4

仮想ルートレコードの構成要素のうち,次の構成要素に対応するレコード実現値が格納されます。

  • SDBデータベース定義のTYPE句のデータ種別1にDを指定した構成要素

SDBデータベース名は左詰めで格納され,余りがある場合は半角空白が格納されます。また,SDBデータベース名が5バイト以上の場合は,5バイト目以降のデータを切り捨てます。

2

データベースキー

char

32

仮想ルートレコードの構成要素のうち,次の構成要素に対応するレコード実現値が連結されて格納されます。

  • SDBデータベース定義のTYPE句のデータ種別1にKを指定した構成要素

左詰めで格納され,余りがある場合はX'00'が格納されます。

該当する構成要素がない場合は,X'00....00'が格納されます。

3

システム使用領域

char

20

(X'00....00')が格納されます。

4

全キー長

short

2

アンロード対象のレコードの構成要素のうち,次の構成要素の長さの合計値が格納されます。

  • SDBデータベース定義のTYPE句のデータ種別1にD,K,またはNを指定した構成要素

5

システム使用領域

char

26

(X'00....00')が格納されます。

6

ページ切り替えフラグ

char

1

設定されません。(X'00')が格納されます。

7

システム使用領域

char

9

(X'00....00')が格納されます。

(b) afmtypeオペランドにtype2を指定した場合

プリフィクス部のデータ形式(afmtypeオペランドにtype2を指定した場合)を次の図に示します。

図13‒10 プリフィクス部のデータ形式(afmtypeオペランドにtype2を指定した場合)

[図データ]

[説明]

図中の丸付き数字が以下の表の項番に対応しています。

項番

項目

属性

長さ(バイト)

内容

1

レコード型名

char

8

アンロード対象のレコードのレコード型名が格納されます。レコード型名は左詰めで格納され,余りがある場合は半角空白が格納されます。

2

データベースキー

char

32

仮想ルートレコードの構成要素のうち,次の構成要素に対応するレコード実現値が連結されて格納されます。

  • SDBデータベース定義のTYPE句のデータ種別1にKを指定した構成要素

左詰めで格納され,余りがある場合はX'00'が格納されます。

該当する構成要素がない場合は,X'00....00'が格納されます。

3

システム使用領域

char

16

(X'00....00')が格納されます。

4

全キー長

short

2

アンロード対象のレコードの構成要素のうち,次の構成要素の長さの合計値が格納されます。

  • SDBデータベース定義のTYPE句のデータ種別1にD,K,またはNを指定した構成要素

5

システム使用領域

char

26

(X'00....00')が格納されます。

6

ページ切り替えフラグ

char

1

設定されません。(X'00')が格納されます。

7

システム使用領域

char

9

(X'00....00')が格納されます。