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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


5.13.10 追い付き反映処理時にHiRDB/SDが内部的に発行するAPIのエラーをスキップしたい場合

pdorendコマンドによる追い付き反映処理時のルートレコード検索で,HiRDB/SDが内部的に発行するAPIでエラー(対象レコードが存在しない)が発生した場合,追い付き反映処理がエラー終了します。このAPIのエラーをスキップして,追い付き反映処理を続行したい場合は,pdorendコマンドに-fオプションを指定して,追い付き反映制御ファイルに次の指定をしてください。

エラーとなったAPIの情報は,追い付き反映制御ファイルのreport文のdml_skip_infoオペランドに指定したDMLスキップ情報出力ファイルに出力されます。

アンロードデータファイルの内容を変更し,ファミリ単位の削除をした場合に,HiRDB/SDが内部的に発行するAPIでエラーが発生する可能性があります。ファミリ単位の削除を行ったレコードに対して,カレントRDエリアで更新が発生した場合,オリジナルRDエリアでは対応するレコードがないため,追い付き反映処理でのHiRDB/SDが内部的に発行するAPIでエラーが発生します。

この場合,DMLスキップ情報出力ファイルに出力された情報を確認し,スキップ対象となったデータをSDBデータベースに反映するかどうかを判断してください。反映が必要な場合は,SDBデータベースを操作するAPIなどでデータを追加し,SDBデータベースの整合性を回復してください。

DMLスキップ情報出力ファイルの出力形式については,「10.10.4(7) DMLスキップ情報出力ファイルの出力形式」を参照してください。