4.3.3 インストール後の作業
HiRDBをインストールしたあとの作業については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」の「インストール後の作業」を参照してください。
ただし,HiRDB/SDをインストールしたあとの作業には,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」に記載されている内容と差異があります。ここでは,その差異についてだけ説明します。
なお,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照する際,「表やインデクスを定義する」は「SDBデータベースを定義する」に読み替えてください。
(1) ワークファイル出力先ディレクトリの作成
実行者 HiRDB管理者
HiRDB/SDが出力するワークファイルの出力先となるディレクトリを作成してください。
(a) ワークファイル出力先ディレクトリの容量の見積もり
ワークファイル出力中にHiRDBまたは運用コマンドが異常終了した場合,ワークファイルは削除されません。そのため,pdcspoolコマンドを実行する前にディスク容量が不足しないように,ワークファイル出力先ディレクトリの空き領域には十分に余裕のある値を設定してください。
ワークファイル出力先ディレクトリ下の空き領域のサイズについては,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」の「ワークファイル出力先ディレクトリの容量の見積もり」に記載されている計算式に,次の値を加算してください。
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pdsdbdefコマンド実行時の実行結果ファイルの容量
SDB定義文ファイルサイズ×1.2
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pdsdblodコマンド実行時の次のファイルの容量
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実行結果ファイル
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ワークファイル
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インデクス情報ファイル
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ソート用ワークファイル
「3.6.1(1) HiRDB/SDデータベース作成ユティリティ(pdsdblod)実行時のファイルの容量」を参照してください。
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pdsdbrogコマンド実行時の実行結果ファイルの容量
「3.6.1(2) HiRDB/SDデータベース再編成ユティリティ(pdsdbrog)実行時のファイルの容量」を参照してください。
(2) 文字コードの指定
HiRDB/SDで使用する文字コードを指定します。
(a) 文字コードの指定(サーバ側の指定)
使用する文字コードをpdsetupコマンドの -cオプションで指定します。使用できる文字コードを次に示します。
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4V FMBまたは4V AFMのSDBデータベースの場合
シフトJIS漢字コードまたはUnicode(UTF-8)のどちらかを使用できます。
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SD FMBのSDBデータベースの場合
シフトJIS漢字コードを使用できます。
pdadmvr -cコマンドで使用している文字コードを確認できます。
(b) 文字コードの指定(クライアント側の指定)
クライアント側では,サーバの文字コードに応じてクライアント環境定義のLANGまたはPDCLTLANGオペランドに文字コードを指定します。クライアント環境定義は,UAPの作成または実行時に参照されます。サーバの文字コードに応じて指定できるクライアント環境定義については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
なお,SDBデータベースを操作するAPIまたはDMLを発行する場合は,HiRDB/SDで使用する文字コードと同じ文字コードを指定してください。
(3) SDBディレクトリ情報ファイルの作成
ユニット制御情報定義のpd_structured_directory_pathオペランドに指定したディレクトリ下にSDBディレクトリ情報ファイルを作成してください。
高速系切り替え機能を使用している場合は,待機系ユニットにもSDBディレクトリ情報ファイルを作成してください。
(4) リモートシェル実行環境の設定
HiRDB/SD定義ユティリティ(pdsdbdef)を実行する場合は,ユティリティを実行するマシン自体を対象にリモートシェルの実行を許可する設定が必要です。
例:
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システム共通定義のpd_cmd_rmodeオペランドにrshを指定する場合は,/etc/hosts.equivまたは$HOME/.rhostsに自サーバマシンのホスト名を設定してください。
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システム共通定義のpd_cmd_rmodeオペランドにsshを指定する場合は,自サーバマシンの公開鍵を自サーバマシンに登録してください。