3.3.3 グローバルバッファを割り当てる際の考慮点
グローバルバッファを割り当てる際に次の点を考慮してください。
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ユーザ用RDエリアにグローバルバッファを割り当てる場合,pdbufferオペランドの-rオプションにRDエリア名を必ず指定してください。
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システム用RDエリアにグローバルバッファを割り当てる場合,pdbufferオペランドの-rオプションにRDエリア名を必ず指定してください。
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次に示すRDエリアを同じグローバルバッファに割り当てることはできません。
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SDBデータベースのレコード型を格納するRDエリア
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SDBデータベースのインデクスを格納するRDエリア
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リレーショナルDBを格納するRDエリア
それぞれ別のグローバルバッファに割り当ててください。
なお,リレーショナルDBを格納するRDエリアとは,次のRDエリアのことです。
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SDBデータベースのインデクスを格納するRDエリアに,インデクス用グローバルバッファを割り当てることはできません(pdbufferオペランドの-iオプションは指定できません)。
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異なるページ長のRDエリアが複数ある場合は,同じかまたは近いページ長のRDエリアをまとめて1つのグローバルバッファに割り当ててください。詳細については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」の「異なるページ長のRDエリアが複数ある場合」を参照してください。
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1つのグローバルバッファに複数のRDエリアを割り当てる場合は,それぞれのRDエリアを構成するHiRDBファイルが,同じHiRDBファイルシステム領域に存在するRDエリアをまとめるようにしてください。詳細については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」の「1つのグローバルバッファに複数のRDエリアを割り当てる場合」を参照してください。
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グローバルバッファのバッファ面数の設定をする場合は,共用メモリの上限,およびバッファヒット率を考慮してください。詳細については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」の「グローバルバッファのバッファ面数の設定」を参照してください。
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SDBデータベースを格納するRDエリアに,同時実行最大プリフェッチ数の指定はできません(pdbufferオペランドの-mオプションは指定できません)。
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SDBデータベースのレコード型を格納するRDエリアの場合,次の計算式を基にバッファ面数を計算してください。
同時実行ユーザ数×1トランザクション内の平均同時アクセスレコード型数×4×n
nは,どのくらいの余裕をグローバルバッファに持たせるか(グローバルバッファのヒット率をどこまで期待するか)を検討して指定してください。グローバルバッファの面数のチューニングについては,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。
pdbufferオペランドの各オプションについては,マニュアル「HiRDB システム定義」を参照してください。
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pdmodコマンドで割り当てたグローバルバッファは一時的な割り当てとなります。次回のHiRDBの正常開始時,または計画停止後の再開始時には無効となります。そのため,次回のHiRDBの正常開始時,または計画停止後の再開始時には,システム共通定義のpdbufferオペランドでグローバルバッファの割り当てを変更する必要があります。