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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


2.5.2 SDBデータベースの操作の概要(SD FMBの場合)

〈この項の構成〉

(1) SDBデータベースに対する操作(DML)

SD FMBのSDBデータベースは,次の表に示すDMLを使用して操作します。

表2‒13 SDBデータベースに対する操作(DML)

項目

説明

個別開始

SDBデータベースに対する操作を開始します。

SDBデータベースに対する操作の開始時に,位置指示子の生成を行います。位置指示子については,「2.5.3 位置指示子」を参照してください。

埋込み型UAPでSDBデータベースを操作する場合,個別開始はDMLで要求するのではなく,各SDBデータベースに対する最初の操作要求時にシステムが自動的に実行します。

HiRDB/SDデータベースアクセスユティリティ(pdsdbexe)でSDBデータベースを操作する場合には,DMLコマンドのSTARTで個別開始を実行する必要があります。

個別終了

SDBデータベースに対する操作を終了します。

SDBデータベースに対する操作の終了時に,位置指示子の解放を行います。

埋込み型UAPでSDBデータベースを操作する場合,個別終了はDMLで要求するのではなく,トランザクションの終了時にシステムが自動的に実行します。

HiRDB/SDデータベースアクセスユティリティ(pdsdbexe)でSDBデータベースを操作する場合には,DMLコマンドのFINISHで個別終了を実行する必要があります。

レコードの検索(FETCH)

1件のレコードを検索します。

位置指示子の位置づけ(FIND)

1件のレコードに対して位置指示子の位置づけを行います。

レコードの格納(STORE)

1件のレコードを格納します。

レコードの更新(MODIFY)

1件のレコードの内容を更新します。

レコードの削除(ERASE)

1件以上のレコードを削除します。

削除するレコードが最下位のレコードの場合,そのレコードだけを削除します。

削除するレコードに子レコードが存在する場合,子レコードも同時に削除します。

(2) 埋込み変数

埋込み変数は,埋込み型UAPでSDBデータベースに対する操作をする際,検索したレコードを取り出したり,格納するレコードを設定したりするために使用する領域です。

埋込み変数は,埋込み型UAPのソースプログラム中で宣言します。埋込み変数の宣言方法や使い方については,マニュアル「HiRDB 構造型データベース機能(UAP開発編)」の「埋込み変数の宣言 」を参照してください。