Hitachi

HiRDB XML拡張機能 HiRDB XML Extension Version 10


2.4.2 XML Extensionの登録

XML Extensionの登録とは,プラグインに関する定義情報をディクショナリへ登録すること,抽象データ型定義またはインデクス型定義を実行することを指します。XML Extensionで提供するXMLデータのXMLデータ検索機能を使う場合,XMLデータ検索プラグインに対して登録が必要です。

なお,XMLデータ検索プラグインを使用する場合,XMLデータ型プラグイン,およびIXXMLインデクス型プラグインの両方に対して,登録を実行してください。また,HiRDBがパラレルサーバの場合,登録およびバージョンアップは任意のサーバで実行してください。

〈この項の構成〉

(1) XML Extensionのバージョンアップ

XML Extensionのバージョンアップには,HiRDBの運用コマンド「pdplgrgst(プラグインの登録・削除)」を使用します。バージョンアップの手順については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

注意

バージョンアップ作業時には,以下の情報をバックアップしてから作業してください。

  • 同義語辞書

  • インデクス定義ファイル

  • 環境定義ファイル

詳細は,「6.3.2 バックアップの取得方法」を参照してください。

UNIX使用時で,バージョンアップ時に新たにプラグインを追加して使用する場合は,追加するプラグインをセットアップから実行してください。

(2) XML Extensionの登録

XML Extensionの登録には,HiRDBの運用コマンド「pdplgrgst(プラグインの登録・削除)」を使用します。登録の手順については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

XML Extensionの登録の場合は,次の形式で実行してください。なお,XMLデータ検索プラグインを使用する場合は,XMLデータ型プラグイン,IXXMLインデクス型プラグインの順に登録してください。

コマンドの形式
pdplgrgst  プラグイン定義ファイル名  PICファイル名
引数
プラグイン定義ファイル名

プラグイン定義ファイルのファイル名を指定します。コマンドを入力するときのカレントディレクトリにあるファイル名または絶対パスを含めたファイル名を指定します。各プラグインに指定するプラグイン定義ファイル名を次の表に示します。

表2‒7 XMLデータ検索プラグインに指定するプラグイン定義ファイル名(XML Extensionの登録)

XMLデータ検索プラグイン

プラグイン定義ファイル名

XMLデータ型プラグイン

_phdxml.adt

IXXMLインデクス型プラグイン

_phjxml.idx

PICファイル名

PICファイルのファイル名を指定します。コマンドを入力するときのカレントディレクトリにあるファイル名または絶対パスを含めたファイル名を指定します。各プラグインに指定するPICファイル名を次の表に示します。

表2‒8 XMLデータ検索プラグインに指定するPICファイル名(XML Extensionの登録)

XMLデータ検索プラグイン

PICファイル名

XMLデータ型プラグイン

_phdxml.pic

IXXMLインデクス型プラグイン

_phjxml.pic

コマンド実行例(UNIXの場合)
pdplgrgst  $PDDIR/plugin/_phdxml/etc/_phdxml.adt \
             $PDDIR/plugin/_phdxml/etc/_phdxml.pic
pdplgrgst  $PDDIR/plugin/_phjxml/etc/_phjxml.idx \
             $PDDIR/plugin/_phjxml/etc/_phjxml.pic

上記は,2行でコマンドを入力した例を記載していますが,1行で入力する場合は,「\」(エスケープ文字)を入力しないでください。

コマンド実行例(Windowsの場合)
pdplgrgst  %PDDIR%\plugin\_phdxml\etc\_phdxml.adt
             %PDDIR%\plugin\_phdxml\etc\_phdxml.pic
pdplgrgst  %PDDIR%\plugin\_phjxml\etc\_phjxml.idx
             %PDDIR%\plugin\_phjxml\etc\_phjxml.pic
  • 「PDDIR」は,HiRDBインストール先フォルダパスが格納された環境変数を示します。環境変数PDDIRは「%」で囲んで「%PDDIR%」と入力してください。

  • 上記の例では,コマンドの引数を改行して記述していますが,実際は改行しないで入力してください。