Hitachi

HiRDB XML拡張機能 HiRDB XML Extension Version 10


2.3.2 RDエリア容量

XML Extensionを使用する場合のRDエリア容量の見積もり方法について説明します。

見積もりの必要なRDエリア容量は,ユーザ用RDエリアと,ユーザLOB用RDエリア,データディクショナリ用RDエリア,レジストリ用RDエリアおよびレジストリLOB用RDエリアの容量です。

〈この項の構成〉

(1) XMLデータ型プラグインおよびIXXMLインデクス型プラグインの場合

(a) ユーザ用RDエリア容量

XML型列を定義した表を格納するユーザ用RDエリアで,XML型列の使用容量の見積もり式を次に示します。

XML型列容量[メガバイト]= ↑(docsize×2.5+12) / rdpsize↑×rdpsize×doccnt×10-6

docsize:平均登録XMLデータのサイズ[バイト]

rdpsize:RDエリアのページサイズ[バイト]

doccnt:登録XMLデータ数

(b) ユーザLOB用RDエリア容量

IXXML型情報を格納するユーザLOB用RDエリアの使用容量の見積もり式を次に示します。

IXXML型情報格納用RDエリア

次の表に示す値を設定して,IXXML型情報を格納するユーザLOB用RDエリアの容量を見積もってください。ユーザLOB用RDエリアの容量見積もり式は,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。分割遅延登録を使用する場合は,指定したインデクス分割遅延登録用領域サイズを加算したサイズとなります。

なお,一つのRDエリアの最大サイズは64GBです。64GBを超える場合は表分割してください。

また,検索高速化インデクス(V2)機能を使用しない場合,一つのインデクスに対する,RDエリアあたりのインデクスサイズの上限値は2,147,483,647バイトです。上限値に近づいた場合,メッセージログに02008-I,または01007-Wメッセージが出力されます。

表2‒2  IXXML型情報を格納するユーザLOB用RDエリアの容量

設定個所

変数

設定値

LOB列の行の総数

b

128

各BLOBデータのデータ長

Cj

次の説明を参照してください

C1のサイズ

C1=2,629,632

C2のサイズ

C2=2,629,632

C3のサイズ

C3= max ( (↑(24×doccnt) / 8192↑+↑(4×doccnt) / (512×8192)↑+↑(4×doccnt) / (1024×8192)↑)×8192+8192 , 128000+8192 )

C4のサイズ

C4= 3750×8192+8192

C5のサイズ
通常インデクスの場合の場合

C5 = max (↑(doccnt×docsize×3) / 8192↑×8192+8192 , 200×1024×1024)

インデクス作成ルールにINDEX_ALLを使用した場合

C5 = max (↑(doccnt×docsize×5) / 8192↑×8192+8192 , 200×1024×1024)

検索高速化インデクス(V2)機能(INDEX_V2)を使用した場合
  • 通常インデクスの場合

    C5 = max(↑(doccnt×docsize×4)/8192↑×8192+8192,250×1024×1024)

  • インデクス作成ルール追加機能(INDEX_ALL)を使用した場合

    C5 = max(↑(doccnt×docsize×9)/8192↑×8192+8192,250×1024×1024)

  • インデクス作成ルール追加機能(INDEX_MEDIUM)を使用した場合

    C5 = max(↑(doccnt×docsize×7)/8192↑×8192+8192,250×1024×1024)

  • 英文検索用インデクス(ENGLISH)を使用した場合

    C5 = max(↑(doccnt×docsize×5)/8192↑×8192+8192,250×1024×1024)

  • 英文検索用インデクス(ENGLISH_STANDARD)を使用した場合

    C5 = max(↑(doccnt×docsize×8)/8192↑×8192+8192,250×1024×1024)

C6のサイズ

C6 = 160×8192+8192

C7のサイズ

C7 = 160×8192+8192

C8のサイズ
CREATEMODE=0の即時登録用インデクスまたはCREATEMODE=1の初期分割登録用インデクスの場合

C8=0

CREATEMODE=2の分割遅延登録用インデクスの場合(DELAY_SIZE設定値のインデクス分割遅延登録用領域サイズ)

C8 = max ( (↑(24×delaydoccnt) / 8192↑+↑(4×delaydoccnt) / (512×8192)↑+↑(4×delaydoccnt) / (1024×8192)↑)×8192+8192 , 128000+8192 )×2+1024×1024

CREATEMODE=3の分割遅延登録・更新系SQL同時実行用インデクスの場合(DELAY_SIZE設定値の遅延登録時に情報を退避する領域サイズ)

C8 = 16×delaydoccnt+12×8192

C9のサイズ
文字コード種別がutf-8でない場合

C9=0

文字コード種別がutf-8の場合(初期作成)

C9=50×1024×1024

文字コード種別がutf-8の場合

次のサイズをAvailable Work Area Size(使用可能ワーク領域サイズ)※1に確保してください。

C9=200×1024×1024 + doccnt×1XMLデータ中のUCS4文字数※2×7

検索高速化インデクス(V2)機能(INDEX_V2)を使用した場合
  • UCS4インデクスの場合

    次のサイズをAvailable Work Area Size(使用可能ワーク領域サイズ)※1に確保してください。

    C9 = 350×1024×1024 + doccnt×1XMLデータ中のUCS4文字数※2×7

注※1

インデクス情報の取得ユティリティを使って取得したインデクス情報に表示されます。インデクス情報の取得ユティリティの詳細については,「3.2.4 phjidxls(インデクス情報の取得ユティリティ)」を参照してください。HiRDBのpdmodコマンドによるRDエリアの拡張を行うと拡張されます。なお,pdmodコマンドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

注※2

UCS4で表現できる文字の中で,UCS2を超える範囲(0x00010000〜0x7fffffff)です。

C10のサイズ
CREATEMODE=3の分割遅延登録・更新系SQL同時実行用インデクスのWITH_TABLE_SCAN指定のない場合

C10=0

CREATEMODE=3の分割遅延登録・更新系SQL同時実行用インデクスのWITH_TABLE_SCAN指定のある場合(WITH_TABLE_SCAN設定値のスキャンデータ格納用領域サイズ)

C10 =↑(delaydocsize×2.5+12) / 8192↑×delaydoccnt

C11〜C128のサイズ

2×8192

  • doccnt:登録XMLデータ数

  • docsize:平均登録XMLデータ長[バイト]

  • delaydoccnt:遅延登録XMLデータ数

  • delaydocsize:平均遅延登録XMLデータ長[バイト]

(c) データディクショナリのRDエリア容量

XML Extensionで,XML型やIXXML型を定義した表を格納するデータディクショナリ用RDエリアの容量は,次の表に示す値で見積もってください。データディクショナリ用RDエリア容量の見積もり式は,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

表2‒3 表の格納ページ数の設定項目と設定値

設定項目

設定値

ユーザ定義型の名称長の平均値

8[バイト]

プラグインオプション指定長の平均値

IXXMLインデクス作成時に指定したプラグインオプション名称長[バイト]

平均データ型名称の長さの平均値

8[バイト]

ユーザ定義型の総数

1[個]

1データ型当たりの属性数の平均値

1[個]

データ型識別子の長さの平均値

8[バイト]

ユーザ定義型で定義された属性数

1[個]

プラグインの総数

2[個]

プラグイン名称の長さの平均値

8[バイト]

抽象データ型/インデクス型名称の長さの平均値

8[バイト]

インデクス型の総数

1[個]

インデクス型識別子の長さの平均値

4[バイト]

抽象データ型名称の長さの平均値

8[バイト]

プラグインインデクスの総数

1[個]

インデクス型識別子の長さの平均値

4[バイト]

抽象データ型名称の長さの平均値

8[バイト]

抽象データ型で定義された属性の総数

1[個]

プラグインインデクス適用関数名称の長さの平均値

10[バイト]

1プラグインインデクス当たりの適用関数の数

30[個]

LOB列を定義した表の総数

ユーザLOB列に加えてXML型列を定義した表の数

1プラグイン当たりのパラメタ名称の長さの平均値

30[バイト]

プラグインライブラリパス名称の長さの平均値

255[バイト]

プラグインの注釈の長さの平均値

255[バイト]

1インデクス型当たりの適用関数の数

30[個]

サブタイプとして定義された抽象データ型の総数

0[個]

抽象データ型の総数

XMLは1[個]として加算

表2‒4 インデクスの格納ページ数の設定項目と設定値

設定項目

設定値

作成するユーザ定義データ型の数

1[個]

ユーザ定義データ型名称の長さの平均値

8[バイト]

1ユーザ定義データ型当たりの属性数の平均値

1[個]

ユーザ定義データ型属性名称の長さの平均値

30[バイト]

プラグイン名称の長さの平均値

8[バイト]

作成するプラグイン数

2[個]

インデクス型名称の長さの平均値

8[バイト]

プラグイン関数の数の平均値

30[個]

複数ある場合は各プラグインの適用関数の数との平均

プラグイン関数名称の長さの平均値

20[バイト]

1プラグイン関数当たりのパラメタ数の平均値

6[個]

1プラグイン関数当たりのパラメタ名称の長さの平均値

8[バイト]