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HiRDB XML拡張機能 HiRDB XML Extension Version 10


3.2.4 phjidxls(インデクス情報の取得ユティリティ)

〈この項の構成〉

(1) 機能

指定されたIXXMLインデクス型プラグインの次の表に示す情報を取得します。

表3‒3  phjidxls(インデクス情報の取得ユティリティ)が取得できる情報名

情報名

内容

Index Type

インデクス種別。使用するインデクス種別によって,表示内容が異なります。次の機能を使用した場合だけ表示します。

  • 通常のインデクス使用時

    ・インデクス作成ルール追加機能:"ALL"または"MEDIUM"

    ・英文インデクス:"ENGLISH"または"ENGLISH_STANDARD"

  • 検索高速化インデクス(V2)機能使用時

    ・インデクス作成ルール追加機能:"ALL V2"または"MEDIUM V2"

    ・英文インデクス:"ENGLISH V2"または"ENGLISH_STANDARD V2"

なお,検索高速化インデクス(V2)機能使用時は,次の情報も出力されます。

  • インデクス作成ルール追加機能を使用しない場合:"STANDARD V2"

Unicode Type

Unicode種別。文字コード種別がutf-8の場合だけ表示します。表示内容は「UCS4」です。

RD Area Size

RDエリア容量

Index File Using Size

ファイル使用容量

Free Size of Index File

インデクス空き容量および空き容量率

Available Work Area Size

使用可能ワーク領域サイズ

Same Case

大小文字統一指定。文字統一機能を指定した場合だけ「ON」または「OFF」を表示します。

Same Wide

全角文字半角文字統一指定。文字統一機能を指定した場合だけ「ON」または「OFF」を表示します。

Same Youon

拗音統一指定。文字統一機能を指定した場合だけ「ON」または「OFF」を表示します。

Same Dakuon

濁音統一指定。文字統一機能を指定した場合だけ「ON」または「OFF」を表示します。

Same Kana

ひらがなカタカナ統一指定。文字統一機能を指定した場合だけ「ON」または「OFF」を表示します。

Same Exp

カタカナ異表記統一指定。文字統一機能を指定した場合だけ「ON」または「OFF」を表示します。

Same Rule

統制ルール指定。文字統一機能を指定した場合だけ「ON」,「ON(2)」または「OFF」を表示します。

SAMERULE2を指定している場合は,「ON(2)」を表示します。

Delete Character

削除文字指定

  • 指定あり

    ONを表示します。

  • 指定なし

    OFFを表示します。全文インデクスの場合だけ表示します。

IVS Mode

IVS対応機能を使用した場合だけ,指定値を表示します。

Number of Term

トライノード数

Number of Term for Increment

インクリメント対象トライノード数

Index Size for Increment

余剰インデクス容量

Specified File Size for Sub Index

保守情報

Sub Index File Using Size

保守情報

Number of Documents for Index

登録XMLデータ数

Number of Documents for Sub-Index

保守情報

Ratio of Condensable Documents

詰め替え可能XMLデータ率。登録XMLデータ数に対する詰め替え可能XMLデータ数の割合。

Ratio of Condensed Index

詰め替え作業率。トライノード数に対する詰め替え済みノード数の割合。

Number of No Condensed Index

詰め替え未実施インデクス数

Delay Status

インデクス分割遅延作成状態。インデクス定義のインデクス作成方法指定の定義値を表示します。

Number of Documents for Unfinished-Index

インデクス未登録XMLデータ数。CREATE INDEX実行時のプラグインオプションに初期分割登録,または分割遅延登録を定義しない場合には,常に0を表示します。

With Table Scan

テーブルスキャン併用検索使用容量および指定容量。CREATE INDEXのプラグインオプションにWITH_TABLE_SCANを指定した場合だけ表示します。

Size of Delay File(Using ratio)

インデクス分割遅延作成用ファイル容量および使用率

注※

検索高速化インデクス(V2)機能を使用した場合は出力されません。

通常のインデクスを指定した場合の実行例を次に示します。

(09-04) 2013-06-06 16:54:23
 
Unicode Type                                      UCS4
RD Area Size                                     90000 Segments
Index File Using Size                              643 Segments
Free Size of Index File                            155 Segments( 96.88 %)
Available Work Area Size                         83871 Segments
Same Case                                           ON
Same Wide                                          OFF
Same Youon                                         OFF
Same Dakuon                                        OFF
Same Kana                                          OFF
Same Exp                                            ON
Same Rule                                           ON
Delete Character                                   OFF
Number of Term                                   92371
Number of Term for Increment                         0
Index Size for Increment                             0 Segments
Specified File Size for Sub Index                    0 Segments
Sub Index File Using Size                            0 Segments
Number of Documents for Index                      712
Number of Documents for Sub-Index                    0
Ratio of Condensable Documents                   12.00 %
Ratio of Condensed Index                          0.00 %
Number of No Condensed Index                         0 Segments
Delay Status                              CREATEMODE=2
Number of Documents for Unfinished-Index            15
Size of Delay File                               12832 (  5 %)

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

phjidxls -d インデクス識別子 -r RDエリア名 [-w 同時実行指定] [-q 世代番号]

(4) コマンド引数

-d インデクス識別子:

インデクス情報取得対象となるインデクス識別子を指定します。必ずインデクス作成時に指定したインデクス識別子を指定してください。

  • UNIXの場合

    インデクス識別子を「"」(ダブルクォーテーション)で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「"」で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,インデクス識別子にスペースが含まれる場合は,「"」で囲む必要があります。なお,sh,cshおよびkshの場合は,さらに「'」(アポストロフィ)で囲む必要があります。

  • Windowsの場合

    インデクス識別子を「\"」で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「\"」で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,インデクス識別子にスペースが含まれる場合は,「"」で囲む必要があります。

-r RDエリア名:

指定されたインデクスが存在するRDエリア名を指定します。

  • UNIXの場合

    RDエリア名を「"」(ダブルクォーテーション)で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「"」で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,RDエリア名にスペースが含まれる場合は,「"」で囲む必要があります。なお,sh,cshおよびkshの場合は,さらに「'」(アポストロフィ)で囲む必要があります。

  • Windowsの場合

    RDエリア名を「\"」で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「\"」で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,RDエリア名にスペースが含まれる場合は,「"」で囲む必要があります。

-w 同時実行指定:

インデクス情報の取得ユティリティと検索処理を同時に実行するかどうかを指定します。

省略時は「wait」が設定されます。

  • wait

    同時実行しません。

  • nowait

    同時実行します。

-q 世代番号:

Staticizer Optionのインナレプリカ機能を使用する場合,処理対象とするRDエリアを0〜10の世代番号で指定します。指定を省略した場合は,カレントRDエリアが仮定されます。

  • 0

    オリジナルRDエリアを対象とします。

  • 1〜10

    指定した世代番号のRDエリアを対象とします。

このオペランドは,Staticizer Optionがインストールされていない場合は指定できません。

なお,インナレプリカ機能については,マニュアル「インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option」を参照してください。

(5) 規則

このユティリティは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。

(6) 注意事項

同時実行指定で「wait」を指定した場合,対象処理となるRDエリアに対して排他モード(EX)による排他制御をするので,ほかのトランザクションと同時に実行できません。同時実行指定で「nowait」を指定した場合は,サーバ側定義が同時実行である場合に有効です。サーバ側定義が同時実行となっていない場合は,同時実行にはなりません。